『ランボー ラスト・ブラッド』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/06/27(sat)鑑賞)
Netflix | ランボー 最後の戦場
https://www.netflix.com/title/70084769
本日の映画2本目『ランボー ラスト・ブラッド』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。『ランボー』シリーズ最新作。せっかく前作ラストで実家に帰れたのに、結局、そこも戦場になるのか(^^;; まあ若い頃の数年間の経験で、とうとう晩年まで一生苦しむというのも、酷い話で。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー ラスト・ブラッド』観終わりました。シリーズを教養小説的な、「ジョン・ランボーの魂の成熟の物語」として見ると前作で完璧に終わってたのを、強制再起動した結果、「死霊誕生編」みたいになってしまった映画(爆 そのつもりで観れば面白かったけどね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー ラスト・ブラッド』:ミャンマーでの戦いの後、アラバマの実家に戻ったランボーは、家業の馬の調教業を継ぎ、災害時の捜索ボランティアなどを通じて地域に溶け込み、娘同然の少女ガブリエラと穏やかな暮らしをしていた。しかし、メキシコにいる実父を訪ねた彼女が現地で失踪する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:ガブリエラの行方を追って現地入りしたランボーは、人身売買を手がける地元カルテルが彼女を拐ったことを突き止めるのだが……というお話。まあ、実家の地下に老人がひとりでトンネル網掘ってるのを「穏やかな暮らし」で片付けていいのか問題はあるが(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:そのことが端的に示すように、この老人の精神の地下茎部分では問題は何も解決してはいないが、それが噴出する「傷口」さえなければ、このまま枯れて土に還って終わっていたはずなのね。大多数の人の人生とはそういうもので、そうやって人は人生を終えてゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:しかし、『ランボー』の新たな物語を求める観客と、製作陣の意思が、老人の人生に強制再起動(リブート)を命じる。……いや、映画としての出来の是非とは別に、シリーズを長年観てきたファンとして、それが良かったのかどうかは、ちょっと判断に迷うよね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:そこを棚に上げると(まずそもそも棚に上げていいのかすら、脇に措くとして(^^;;)、今回はチャールズ・ブロンソンの『狼よさらば』のような自警団(ヴィジランテ)ものとして、様式美的な完成度の映画にはなってます。その意味では面白いですけどね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:悪役のメキシコのカルテルが場末の広島ヤクザみたいなスケール感で、それがビックタイトルにふさわしいかはともかく(^^;;、そのヤクザ屋さんの皆さんが、ランボー邸の地下迷宮に誘い込まれて、面白殺人トラップで次々に殺されてくのは楽しかったですけど。 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:「ヤクザ滅すべし(ヤクザ・デストローイ)」は、自警団(ヴィジランテ)ものの面白さの根幹なので、そこはいいんですよ。そのつもりで観る分には。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:しかし、ヤクザどもの屍体が散らばるラストシーンに象徴される、主人公の荒涼たる心象風景に想いを重ねる時、結局、戦い続けた戦士の人生の結末がこれか、という暗澹たるならざる得ないわけです。結局、こうなるのか。この地獄から抜け出すことはできないのか。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:これももっと若い主人公なら、この後の長い人生の過程のどこか救いを得る日が来るかも、という一抹の希望が残るけど、老い先短い70過ぎの老戦士の黄昏の景色だからなあ。そう考えると、ワルをぶっ飛ばして、スカッとした!で終われないですよ。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:まあ、ヒーロー役を務めてきた役者の晩年の「男稼業の畳み方」問題というのはあって、老いて弱くなり、力で愛する者を守ることができなくなった「男」はどう在るべきか、という命題に、老いた名優たちはそれぞれのやり方で立ち向かってきました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:老いてもなおヒーローたろうとし続ける者もいたし、かつてのイメージを守るために引退する者、弱さを受け入れどこにでもいる「ただの老人」となる者。スタローンの盟友シュワルツネッガーの近作は、老いと喪失を積極的に受け入れようとしている風にも見える。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:同じスタローンでも『クリード』では、妻を喪い、息子とも縁遠くなった老ロッキーが、主人公クリードとの出会いにより、孤独を癒し、人間性を回復させて、老境なりの精神の豊かさを取り戻してゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:本作においても、物語冒頭において老ランボーの晩年も「そうなるはずだった」。その豊かな可能性を示されながら、その可能性が理不尽に摘み取られる怒りと悲しみと喪失感が、本作の方向性を自警団(ヴィジランテ)ものとして決定付ける。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:その時点で、『クリード』で示されたような教養小説的な成熟を、作り手は老ランボーに対して拒絶してるんです。穏やかに故郷で老いて死ぬ人生より、精神の地下茎に秘めた野獣の凶暴性を表出し、荒涼たる戦場に立ち尽くすのが、彼にふさわしい人生だ、と。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:これを、もう一度『ランボー』で映画を撮るため方便だけで選んだのか……とも思えないんですよね。このシリーズの基本姿勢として、スタローンは自分と同世代であるベトナム帰還兵の苦しみへの共感だけは大切にしてきていた。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:それを踏まえると、老ランボーが地域と家族に愛されて、穏やかに老いてゆく人生を、ぎりぎりの所で「ウソだ」と断じることこそが、ベトナム帰還兵の魂に報いる「真実」なのだと彼らは……特にスタローンが、判断したということなのでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:まあ、ベトナム帰還兵全部が、というより、「ランボーに象徴される、本当に魂の奥底まで戦争に壊されたしまった兵士」ならば、という意味なのだろうけど。何にせよ、哀しいお話ですよ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:結局、シリーズとしては前作で終わってた方が、「美しかった」と思います。でも、「そんな美しさはウソだよな」というのが、本作を通した制作陣の結論で、それも判らんでもない。辛いねえ、人生って。自分にとっては、そんな映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
■監督フィルモグラフィ:エイドリアン・グランバーグ(1975年~)
『ランボー 最後の戦場』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(20/06/27(sat)鑑賞)
Netflix | ランボー 最後の戦場
https://www.netflix.com/title/70084769
本日の映画1本目『ランボー 最後の戦場』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。2008年公開。新作の前に『ランボー』シリーズ第4作目の前作をおさらい。観たことある気がしても『午後ロー』の短縮版だったりするので、一度ちゃんと劇場で観ておきたかったので。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』観終わりました。かの『ランボー』に連なるとは言え、枠組みとしては東南アジアを舞台にした低予算戦争アクション映画そのまんまなんだけど、ミャンマー軍の民族浄化の虐殺シーンとか暴力描写の凄惨さがガチ過ぎて、スナック感覚の消費を許さない気迫を感じる映画。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:メコン川流域、タイ領内で、オンボロのボートに乗って蛇やナマズを採って暮らすをランボーは、女性医師サラの熱意に負けて、民族浄化の続くミャンマー領内に医師団を送り込むのに手を貸す。しかし、医師団が入った村がミャンマー軍の襲撃に遭う。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:村人は虐殺され、医師団は拘束されて消息を絶つ。医師団を送り込んだ米国の宗教団体は、救出のために傭兵部隊を雇い、ランボーに彼らを現地に送り届けるよう依頼する。女性医師の身を案じたランボーはその依頼を引き請けるが……というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:大ヒット・シリーズの20年振りの続編にして、満を持してスタローン自身がメガホンを取る第4作目。とは言え、所詮、田舎軍隊相手なので、出てくる兵器もせいぜいガンボートと機銃に迫撃砲くらい。しかし、それがいかに凄惨に人体を損壊するかを嫌と言うほど描く。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:50口径の機銃で銃撃を受ければ胴体は真っ二つだし、頭部に当たれば粉砕されるし、至近距離に迫撃砲弾が着弾すれば人体はボロボロにされて吹っ飛ぶ。まあ、対人地雷(ブロードソードマイン)1発で、あんな燃料気化爆弾みたいな爆風起きるか、とは思ったけど(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:それが主人公と軍隊の戦いだけでなく、非武装の村人へも容赦なく向けられ、戦争というより民族浄化の現実として描かれる。段取り的には、ラストで悪が討たれる時に解消されるストレスをここで溜めている部分なのだけど、それにしても度が過ぎている。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:その執拗な描写には、前作からの表現技術の進歩以上に、作り手の「怒り」すら滲む。いや、第1作の『ランボー』だって、アクション映画であると同時に、社会から見捨てられたベトナム帰還兵の悲痛な叫びの映画ではあったわけだけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:今回、スタローン自身が監督なだけに、原点回帰というか、ジャンル映画の枠組みは大事にしつつ、ジャーナリスティックな社会性と、長年付き合ってきた「ジョン・ランボー」という存在への文学的な掘り下げまで。簡単には「消費」させないぞ、という意志を感じる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:あと今回、ランボーはひとりで暴れてるわけじゃないんだよね。同行する傭兵部隊にカレン族部隊まで最後には合流しての乱戦となる。ヒーロー映画としては焦点がぼやけるが、長年ひとりで戦ってきたランボーが、他者と肩を並べて戦うようになる映画だったとも言える。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:率直に言うと、本作が社会現象を起こしてきたようなシリーズの他作品ほどにヒットしなかったのは、こういうスナック感覚での「消費」を許さないような生真面目さもあるように思う。でも長年戦い続けてきた戦士が実家に帰るまでの映画としては悪くはないか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー 最後の戦場』:……てなことを言っときながら、実家に帰ってからも戦う羽目になる最新作をこの後観るんですけどね(^^;; でも奇妙に心に残る部分のある映画です。カレン族の反ミャンマー闘争のプロパガンダに長く使われたというのも、作品自体の力もあったのかもしれませんね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
■監督フィルモグラフィ:シルベスター・スタローン(1946年~)
Netflix | エクスペンダブルズ
https://www.netflix.com/title/70117698
『デンジャー・クロース 極限着弾』@新宿バルト9(20/06/20(sat)鑑賞)
6/19(金)より新宿バルト9ほか全国公開!映画『デンジャー・クロース 極限着弾』予告編
本日の映画1本目『デンジャー・クロース 極限着弾』@新宿バルト9に劇場入りしました。ベトナム戦争に派遣されたオーストラリア兵部隊100人vsベトコン2,000人の戦争映画。ベトナム派遣のオーストラリアSASは戦死者を出さなかったとか聞いたけど、一般部隊はそうでもなかったのかな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』観終わりました。ベトナム戦争でオーストラリア軍部隊3個小隊ほどがベトナム軍に吊り出されて包囲され、18人ほど戦死者出した戦闘がありまして、そのお話の映画。この時点で戦闘経験無いせいもあって、戦争下手で(-o-;; よくこの程度の犠牲で済んだなー。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:まずオーストラリア軍が駐留する前線の中隊司令部が迫撃砲攻撃受けたんで、砲撃地点を叩こうと偵察隊出したら意外と固いが、ちょっと本気出したらいけそう、という結論になり。じゃあ、と中隊戦力の半分出したら、敵が微妙に戦力増強してきて。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:襲撃を凌ぐと敵が無理押しせずにすっと引いてくんだけど、すぐに次の襲撃が来る。しかもジャングルで見通しが悪く、敵の戦力規模が把握しきれない。んで、気がついたら、敵中で3個小隊が孤立して、しかも救出部隊出したら中隊司令部丸裸やん、という(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:……素人なのかしら、この中隊司令部。それも状況煮詰まってくると、下級指揮官から順番に上官の命令無視し始めるし(爆 帝国陸軍みたいだな、この軍隊(^^;; 「戦友を置いて撤退なんかできません!」てのは、そら映画として盛り上がるかも知らんけどさあ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:この話、司令部空っぽにして出した救出部隊が到着した時点で敵が引いてくれたからいいものの、中隊司令部の懸念通りに敵主力に司令部攻め込まれてたら、そこで中隊壊滅してたわけで、そうならなかったのは完全に僥倖でしかないのでは……?(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:その辺の話は脇に措くとして、この映画ではオーストラリア軍側の「歩兵」描写が現代歩兵の(ひとつの)役割を判りやすく描いていて、そこは非常に面白かったです。無線を装備して、強力な砲兵が後方にある場合、前線の兵隊は敵を斃す必要はないんですね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:兵隊は敵と接触して、その座標情報を砲兵や空爆部隊に送るのが主な任務で、彼ら自身が敵を蹴散らす必要はない。それは歩兵からの指示で送り込まれる砲弾の役目です。作中のオーストラリア軍歩兵の火力が意外と少なめなのは、その思想によるものでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:逆にベトナム軍側は、歩兵が携行できる迫撃砲くらいしか砲火力が出てこない。軽火器とたまにRPG持った兵隊が出てくるくらいで、あくまで兵数差で力押しに波状攻撃を仕掛けてくる。航空支援がないのは判るとして、砲兵支援もないのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:これは前線歩兵に無線装備が脆弱なのか、砲兵の攻撃範囲を越えて、敵中深くに浸透する作戦だったのか。後者っぽいなー。でも、そうなるとベトナム軍側は「勝って」どうしたかったという話になるなるわけですが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:航空支援も砲兵のカバーもなし、機甲戦力もなしに、前線拠点薄め占拠しても、米空軍のナパームで焼かれてお終いですもの。してみるとこの戦闘、ベトナム側から見ると、米国の同盟国軍隊に打撃を加えて、ショック与える心理戦だった可能性もある。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:ほどほどで引き上げたのは、その辺が理由だったのかもしれないですね。作中ではベトナム軍の戦略・戦術意図についてろくに言及されてないので、あくまで想像ですが。しかし同じ戦場で干戈を交えながら、両軍はまったく違う「戦争」をしていたことになる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:ただこの映画、おそらく意図的にだろうけど、あくまで「戦闘」しか描いてません。何故、このベトナムで、オーストラリアの平均年齢20才前後の若者たちが、殺したり殺されたりせねばならないのかの説明は誰もしないし、兵隊たちも疑問を口にしない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:「何を守るための戦いなのか」に誰も触れないまま、戦闘という「状況」だけが激しく加熱してゆく。動機を描かないのはテロものの邦画みたい(爆 まあ退役軍人や遺族もいるだろうし、動機や政治に踏み込まないのは、その辺の配慮もあるんだろうけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:多分、そこへ踏み込みと「反戦映画」になってしまい、戦死者を含む参加将兵への顕彰と、娯楽映画として消費することができなくなってしまう。逆にその「何故」に踏み込む『ザ・ファイブ・ブラッド』は、無邪気に娯楽映画として消費させない意地がある。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
『デンジャー・クロース 極限着弾』:まあ、別にそれを「悪い」と言ってるわけではなく、作り手の描きたいテーマに沿って、自ずと語り口は変わる、というお話です。まあ、一口に戦争映画と言っても、こうやってお国柄や意図も違ってくるので、色々、見比べてみるのも楽しいですよ(^^) #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月20日
■監督フィルモグラフィ:クリフ・ステンダーズ(1964年〜)
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』@ヒューマントラストシネマ渋谷(20/06/19(fri)鑑賞)
本日の映画『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。ロシア対外情報庁(SVR)が各国に送り込んだまますっかり忘れてた潜入工作員(スリーパー)への起動指令コードを巡るスパイ映画。毎週末ロシア映画観なくてもと我ながら思いますが(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』観終わりました。指揮官の事故死で、世界各国に送り込んだスリーパー・スパイと連絡が取れなくなって15年後、指揮官の息子に死んだはずの父親から電話があり、直後に何者かの襲撃を受ける。辛くも凌いだ主人公は、唯一身元を知る仲間と接触を図る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:ドイツ企業に潜伏中のヒロインの元にも、謎の敵の襲撃が! 主人公とヒロインは、敵の襲撃をかわしながら、指揮官だった父親の消息を追ってロシア本国へ。一方、ロシア対外情報庁(SVR)は、これを15年間消息不明だった「ユース」計画捕捉の奇貨と見る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:謎の敵と、SVR、そして死んだはずの父親まで出てきて、各者それぞれの思惑に、死闘と駆け引きが加熱するのだが……というお話。序盤はとにかくアクションアクションで繋いでゆくので、とてもテンポがいい。主人公も陽性のキャラで、楽しそう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:だったのだけど、ロシア本国に戻って喰えない親父が出てきてからは調子が狂って、親父に振り廻されるように(^^;; いや、ドラマ的には、常に2〜3手先を読んでるようなこの親父が喰えなさすぎて楽しいからいいのだが、完全に息子が喰われてる(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:息子の彼女が捕まってるからと言って、自分を全力で追ってるSVRに正面からふらっと乗り込むとか、かっこ良すぎでしょう(それもそのドサクサで、色々仕込んでたことが後で発覚する)。この間、主人公は親父の下っ端扱いなので(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:で、この親父が終盤になって退場したら主人公が復活するかというとそうでもなくて、主人公が話の根幹のカギを握ることが明らかになると却って身動きが取れなくなってゆく。真実が明かされるにつれ、しがらみが増えてゆくという(^^;; ままならんなあ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:この映画、序盤の主人公の飄々とした軽やかなアクションが魅力的だっただけに、ちょっとそこは勿体なかったな。ネタ明かしのパートで、キャラの動きが停滞してしまうのは、よくある話だが。あ、親父さんは、あれはあれで面白かったからいいです(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:アクションは全般にリアルバウトというよりケレン重視で華やかで、大仰なメインテーマと合わせて、ちょっと昔の『007』的な冒険活劇感もある。この辺はもっと突き抜けるとインド映画になるんだけど(^^;;、ロシア人もなかなかやるでないの。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ザ・スパイ ゴースト・エージェント』:あと冒頭、ロシアの諜報活動が、西側のメディアや市民に総スカン喰らってる場面があって(^^;; こんなシーンを入れつつ、愛国スパイ映画を撮るロシア人の自意識の拗らせ方も面倒くさ……面白いなあ、とか思いつつ観た映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』@アップリンク吉祥寺(20/06/12(fri)鑑賞)
本日の映画『ワールドエンド』@アップリンク吉祥寺に劇場入りしました。ロシア軍特殊部隊vs宇宙からの侵略者の真っ向正面からのガチバトル! つーか、ロシア映画だから初手から負け戦らしい……(^^;; さてどんな塩梅ですかね。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月12日
『ワールドエンド』観終わりました。ロシア特殊部隊(スペツナズ)がじゃんじゃんバリバリぶっ放して宇宙人やっつける中2病全開のお話……かと思ったら、高2的に拗らせて全滅エンドに突き進むガチ侵略SFだった!<拗らせ倒してたがw ま、これはこれで(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月12日
『ワールドエンド』:ある日、モスクワを中心とした半径3,000キロの範囲を除き、人類の文明圏すべてで電子活動が静止し、ブラックアウト化した。残された人類は、「孤立地帯」と呼ばれる外部世界に偵察隊を送るが、何者かの襲撃に遭い次々に壊滅。その最前線に前哨基地を設け出撃拠点とした。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:一方、その頃、モスクワでは、事件発生以来、超能力を発現したミュータントの少年たちが、「敵」の指揮官の行方を探るべく暗躍していた。そして偵察に出撃して消息を絶った戦車旅団を追って、第8前哨基地の特殊部隊(スペツナズ)の分隊が、「孤立地帯」に潜入する……。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:と、まあ、厨二魂全開で、ロシア空挺特殊部隊(スペツナズ)がじゃんじゃんバリバリ銃火器ぶっ放して、異星人をぶっ飛ばす話…で終わっても良かったんですけどね(^^;; 西側の低予算特殊部隊SFものとか、そんなんばっかだし。事実、銃撃戦シーンの気合いは充分でしたが。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:しかし、ロシア人は妙なとこが生真面目なのです(^^;; まずこの映画、上映時間が2時間半ある。まずここで勘のいいBC級映画ファンは引っかからなければいけません。ボンクラ特殊部隊映画に90分以上使うのは、サメ映画に2時間使ったスピルバーグ並みのきな臭さです(爆 #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:この映画ね、普通にボンクラ特殊部隊映画の枠組みなのに、真面目に侵略SFやろうとしてて、格差全開の未来のモスクワ描写とか、作戦に参加する主人公たち特殊部隊員の個人的なメンタル描写とか真面目に掘り下げてて、かつバトルもちゃんとやるのでそりゃ2時間半いるわ!#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:バトルと言えば、本作は星間植民の本隊が到着する前に、露払いというか、事前の地ならしで人類滅んじゃう話なので、実は「宇宙人」と直接バトルするシーンは終盤までありません。その代わり、「宇宙人」に洗脳された住民とか、生物と戦うのです。……その、クマとか(爆 #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:映画冒頭、真夜中の森の奥から敵が迫ってくると警報が鳴って、土嚢とか積み上げられた前哨基地の銃座にスペツナズの皆さんが配置につき、大口径の自動砲なんかも一緒に一斉射撃。どんな敵も吹っ飛ばせるかと思いきや、銃撃を物ともせず敵の大群が突っ込んでくる!#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:その直撃で陣地丸ごと吹っ飛ばされて、一夜明け……。助かった登場人物のひとりが目を醒ますと、自分の上に覆いかぶさってたクマの死骸をクレーンが吊り上げるとこで、俯瞰のカットでうず高く積み上げられているクマの死骸の数々が映るという、衝撃的なシーンががが。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:そんなこんなで、バトルシーンは多いし、火力も多めなんだけど、全般に勝ち戦が少なくて、ガシガシ戦力が削られてくんですが、ロシアの観客的にこれでテンション上がるのか(^^;; クライマックスとか、武装民兵化した一般市民を装甲車で真正面から轢き殺してくしなあ(爆 #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:装備的には、近未来の設定ということもあって、西側の特殊部隊に準じた最新の装備で固めています。大型の分隊支援火器を持った兵士は、パワードスーツっぽい強化外骨格(エクソスケルトン)装備してたり、対人レーダーと連動する自動砲台を分隊レベルで装備してたり。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:個人的にはドローンをもうちょっと使っても良かったかなと思ったのと、現実のロシア軍が力を入れている陸戦での電子戦があまりフォローされていない印象があったのが、ちょっと喰い足りなかったかな。でも味方がボコボコにされるバトルに一切手を抜かねえのな(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:中盤はそんな風に、スペツナズの皆さんが戦って戦って戦い抜く熱い展開が続くのだけど、終盤に入ると「人類はなぜ戦う本能を持つのか」とか哲学的な会話が折々挟まるようになり、人類の未来を掴むために、情け容赦なく味方を切り捨ててく展開になる。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:そうまでして戦うことをやめない人類とは何なのか、という辺りまで踏み込むのは、西側ボンクラ特殊部隊SFの領域を完全に逸脱して、生真面目にSF映画にしようという意識を感じる。まあ、拗らせたSF好きの高校生みたいな自意識だけれども(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:総論としては、まあ、変な映画だよね(^^;; 中盤のバトルで大暴れした特殊部隊員の主人公格のキャラが、終盤に入るなり唐突にぐっだぐだになり、挙句にラスト前のバトルで味方から見下げ果てられて、ボロボロのまま放置エンドとか、開いた口が塞がらなかったし。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
『ワールドエンド』:ただまあ、ロシア本国ではヒットしたというし、私の知らない世界のどこかで、こういう不思議なバランスの映画が撮られて、評価されてフォロワーを生み、進化してゆくんでしょう。理解できない事をこそ楽しいし、言祝ぎたい。そういう面白さに満ちた映画ではありました。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月19日
■監督フィルモグラフィ:イゴール・バラノフ(1988年~)
『ザ・ファイブ・ブラッズ』@Netflix(20/06/14(sun)鑑賞)
Da 5 Bloods : Ending Explained (English Edition)
- 作者:Georges, Jean Baptiste
- 発売日: 2020/06/13
- メディア: Kindle版
『ザ・ファイブ・ブラッズ』@Netflixを観ています。ベトナム帰還兵のお爺ちゃん達4人の呑気な戦地巡り…実は戦場に隠したCIAの金塊を掘り起こすための旅だった。とここまでなら、ジャンクなBC級アクション映画になりそうだけど、監督がスパイク・リーなので、現代に真っ向正面から挑戦する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:大枠はアクション映画だけど、その端々で出てくる言葉のひとつひとつが、1960年代の黒人公民権運動とベトナム戦争から発し、現代のBlack Lives Matterの運動へと繋がってゆく。人は歴史や政治とは無縁には生きてはゆけない、とでも言うように。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』観終わりました。BC級の小ぶりな戦争アクション映画の枠組みに、米国史とベトナム史が交差して弾け飛んだ火花の輝きをすべて詰め込み、その光で現代を照射する。一瞬に閃く台詞や状況に歴史の奥行きが垣間見える。その意味で、非常にリッチな「映画」です。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:金塊発見後、地元のヤクザと揉めて撃ち合いになるとか、完全に低予算の戦争アクションで、何作かタイトル上げられなくもないけど(^^;; そこに米国社会の被抑圧者であり、軍事的尖兵として加害者でもあった黒人の憤怒を詰め込んでA級の映画に仕上げ直してくる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:ベトナムを舞台にしたことで、単純に「黒人が米国社会(白人)に利用されたことへの告発」では済まなくて、「ベトナム人から見れば加害者である「米国」の一部」である事実も突きつけ、巨大な構造暴力下で魂を歪ませてしまう黒人の哀しみも描き出す。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:主人公たち帰還兵だけでなく、随行する若い息子とか、米国より先に支配者だったフランス人とか、視座の設計が多元的で、そこから自然と「歴史」が浮かび上がる。そこが凡百のBC級アクション映画と一線を画している。映画の「格」ってこういうとこに出るのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:とは言え、この映画の根幹は「憤怒」と「赦し」という感情ではあって、決して冷静な第三者視点で眺める映画ではない。でも、その「憤怒」の深さが、この多元的な視座の設計を貫くことで、「黒人の怒り」ではなく普遍的な「人間の業への怒り」にまで突き刺さる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
『ザ・ファイブ・ブラッズ』:ジャンクな映画の枠組みでも、才能と問題意識のある監督の手にかかると、観る者と社会に厳しく問いかける「名画」になるのだ、とまざまざと思い知らされる映画でした。Netflix作品でも劇場で観たい映画がまた一本増えちゃいましたねえ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月14日
■監督フィルモグラフィ:スパイク・リー(1957年~)
『ANNA アナ』@TOHOシネマズ六本木ヒルズ(20/06/08(mon)鑑賞)
本日の映画『ANNA アナ』@TOHOシネマズ六本木ヒルズに劇場入りしました。皆んな大好きリュック・ベッソンのいつもの女殺し屋もの映画(^^) ただ今回はちょっと捻って米ソ冷戦時代劇だそうで。「時代劇」? いや、どうも時代考証緩めって話のようで……(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』観終わりました。リュック・ベッソンが何とかのひとつ覚えで飽きもせず撮り続けてる女殺し屋映画なのだけど、それでも伊達に数撮ってたわけではなかったらしく、カット割は洗練され、時代に合わせてアップデートされて素晴らしい完成度! ……まあB級アクションとしてだけどな!#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:物語の発端は1985年のモスクワ。CIAのスパイ9人が拘束され、その生首がCIA本部(ラングレー)に送りつけられた。そして、5年後、モスクワの露店でスカウトされたアナは、パリでファッション・モデルとしてデビューする。しかし、彼女はKGBの送り込んだ凄腕暗殺者だったのだ!#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:以上。……いや、そういう話っちゃそういう話で、そこから逸脱するような話ではないです(^^;; しかし、そこに女スパイものあるあるネタを盛れるだけ盛って、手際よくスパスパ捌いてゆく。「ジャンル映画撮るぞ」という監督のノリノリの気分がフィルムに充溢している映画です。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:とは言え、リュック・ベッソンのフィルモグラフィ的には、ヒロインの扱いがだいぶ変化してます。『ニキータ』では女殺し屋のヒロインと彼女の教育係で管理官の男と恋に落ちるロマンスで、本作でもその構図は繰り返されるのだけど……ヒロインが愛するのは彼だけではないのですw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:くせ者の女上司の下で、彼女が殺しまくってる標的はみんな男だし、その女上司と彼女以外に、CIAもKGBも出てくる諜報員は男ばかり。男社会で徒手空拳で悪戦苦闘する女性を戯画的に描いている構図ですね。そして最後は、女上司と対決して、女の敵は女……?#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:さあ、それはどうでしょう(^^;; 今回、女殺し屋ものであると同時に女スパイものでもあって、最後まで騙し合い、どんでん返しが続くので、誰が敵で誰が味方か最後まで読めない。……いや、重度のスパイ小説好きだと途中で落ちも読めるが、それもまた楽しい(^^) #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:で、問題は時代考証です。冒頭の1985年モスクワのシーンで、折り畳み式の携帯電話が出てくる時点で、まあそういうリアリティラインと暗に示してるわけですが(^^;;、でも本編1990年のシーンでは時代なりの携帯電話とかポケベルが出てくるので、時代考証がないわけではないです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:ノートパソコンが出てくるのも、本編の1990年ならぎりぎり有りでしょう。あの時代にあんな薄型のノート機あったか?とか思わんでもないけど。それと後半でわらわらと出てきたCIA準軍事部隊(パラミリ)の皆さんが被ってるのは、アレは最新のレール付きFASTヘルメットでは…(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:全体に入手が難しそうなガジェットについては、無理はしない姿勢を強く感じる(^^;; つーか、そんなことより、ベルリンの壁崩壊が1989年で、ソ連崩壊は1991年。1990年のKGBに海外であんな大規模作戦やる余裕あるか!(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:そういう意味では、お話の舞台設定をこの年に設定したこと自体、確信犯的に「御伽噺(ファンタジー)をやるよ」という宣言でもあるんですよね。なので、そこを責めてもなあ、という気がします。まあ監督と同好の士なので、評価が甘くなってる感もありますがw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
『ANNA アナ』:本作は既存のジャンル映画の在り様に一石を投じる問題作ではなく、ジャンル映画の楽しさを再確認して強化する映画であって、それをどう評価するかですね。自分は楽しかったし、「時代劇」としての米ソ冷戦ものという新しいジャンル映画の勃興を感じる映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月8日
■監督フィルモグラフィ:リュック・ベッソン(1959年~)
Netflix | ヴァレリアン 千の惑星の救世主
https://www.netflix.com/title/80170280
Netflix | フィフス・エレメント
https://www.netflix.com/title/1154386
Netflix | レオン 完全版
https://www.netflix.com/title/7880857