『OURS』5月号
新連載『それでも町は廻っている』石黒正数
何だか妙な間のマンガが始まりましたよ(←褒めてます)。
『アニメがお仕事!』石田敦子
すっかり三鷹さんにすがりついてだめんず一直線の現在の二太と、上京したイチ乃をスタジオに導いた頃の二太を同じ話数の中で描くあたり、いかにも石田敦子らしい残酷さではある。
ただ結局、一番、残酷なのは、職場から誰が消えようと、日々の仕事は変わりなく続き、いつしかそうしたことも日常の点景として流れ去ってゆくその情景だ。
その点景の向こうで、ひと一人の人生がどうにかなってしまっているかもしれなくても、気に掛けてなんかいられない。
タフな社会人になるってのは、そういうことだ。
残酷といっても、石田敦子のやってることは、「それでもそれは残酷なことに違いない」とただ告げている過ぎない。
そこが一番堪えたんだけどね、今回の話では。
あ、ちなみに『アニメがお仕事!』の単行本はこちら↓
- 作者: 石田敦子
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2004/08/27
- メディア: コミック
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