積読日記

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著者:ビングウェスト/訳者:竹熊誠『ファルージャ 栄光なき死闘―アメリカ軍兵士たちの20カ月』

ファルージャ 栄光なき死闘―アメリカ軍兵士たちの20カ月

ファルージャ 栄光なき死闘―アメリカ軍兵士たちの20カ月

 相変わらずちまちまと継読中。
 内容的には陸軍第82空挺師団に代わって着任した第1海兵師団による第1次ファルージャ攻撃作戦が開始したところ。例の米国市民(つっても、傭兵だったのだけど)4名が、殺されて橋に吊るされた直後の話。
 その昔読んだ司馬遼太郎のエッセイによると、ナポレオンの侵攻を受けたスペインでは、農家の父ちゃん、兄ちゃんたちが、昼飯の席で意気が上がると、そのままライフル*1持って仏国軍にぶっ放しにいってたそうな。指揮系統もへったくれもなし。無事、敵を殺して帰ってこれたら英雄扱いで宴会。反撃されて殺されたら殺されたで、やっぱり英雄扱いで残った連中で宴会。どっちにしても酒が呑める、とそーゆー理屈らしい。
 このファルージャでも似たような状況があったようで、米軍やイラク保安部隊がちょっとでも弱みを見せると、その辺の街の商店主までライフル持ち出して撃ちかけてくるという下りを読んでいると、つくづく、うかつな理由で人様の国に攻め込むとろくなことがないと思わずにいられない。
 ……まぁ、米国人の気性からして、自分達がよその国に攻め込まれたら、同じ事をやりそうな気もするんだけどね。

*1:追記:時代を考えたら、施条銃(ライフル)じゃなくて滑腔銃(マスケット)だな。