積読日記

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『NANA』第2話「恋?友情?奈々と章司」

Nana (15) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1676))

Nana (15) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1676))

 ハチの地元時代のエピソード。
 いきなり女子高時代に不倫かよ、みたいな。
 まぁ、ナナのように高邁な目標があるでもなく、かといって腐女子化もしない今時の普通の女子像としてはこんなもんなんでしょう。多少、あえてダメなところを強調している部分も含めて、若い女性読者に広く受け入れられるのも判らなくはない。
 つか、ウチの妹そのままの思考と行動パターンに、ちょっと頭が痛かったりもするんですけど。
 
 しかし、この手の女の子って、これだけ恋愛恋愛と騒ぐ割に、じゃあ相手の男に合わせて自分も向上しないとって発想があまりないんだよね。趣味とか、仕事とか、収入とか、自分とはグレードが違いすぎると会話も成立しそうにないんだけど、気にしない。別に同じフィールドで勝負する必要はないけど、代わりに自分が何を相手に与えることができるのかって時に、料理だとか、SEXだとかという非常に古典的な家庭観を自信を持って打ち出してくる。いや、何の根拠があっての自信なのかっていうね。
 男の場合は、望むと望まざるとに関わらず、そうした自分の社会的な価値や位置づけというものに敏感にならざる得ないから、そういうことに頓着せずに行動する彼女たちの姿に呆れたり羨ましかったり。
 まぁ、この『NANA』の場合は、別にそれを否定も肯定もせず、「そういう女の子もいるよね」ってところでドライに突き放しているような感もあるんですけど。