『僕等がいた』第4話「…」
僕等がいた (10) (Betsucomiフラワーコミックス)
- 作者: 小畑友紀
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
……つか、中学生で初めてつき合った女がそれっつーのはきついわな。
この手の依存症系の相手は、裏切られても裏切られても、根気強くつき合ってやるしかないのだけど、大抵、こっちの神経の方が持たなくなるか、引きずり込まれて共依存関係*1になっちゃうかしがちなんだよね。いや、恋愛に限らん話ではあるけれど。
まぁ、共依存関係でも本人達が幸せで、まわりに迷惑が掛からなければ、それはそれで有りとは思うんですけどね。
このケースの場合は、はっきり「自分の手に負えない」と思い知らされて気持ちの整理が付く前に、前カレと交通事故死なんつー身も蓋もない落ちになってしまったわけで、そら引きずるわなぁ。
まぁ、何だ。それも青春だ。<けっこー、無責任発言。
で、男の側のその辺の過去のトラウマを踏まえつつ、何も知らないヒロインの言動に癒されながら、しかしそれはそれでうまく納得しきれなかった男の側が、ふとしたきっかけで「ああ、そうか。俺はこの女が好きなのか」とすとんと腑に落ちて告白するまでが今回の話。
自分が誰かを好きになって告白するときもこんな感じなので、男の側の気持ちの流れが非常に判りやすかった。
しかし、ヒロイン視点で語られるので、男の側が何考えてんのか「あえて」判りづらく描かれているのだけど、男視点で見てるとさほど不自然に感じないってのが凄いなぁ、と。
逆に自分に、このレベルで女性心理を描けるかっていうと、ねぇ。
まぐれ当たりでヒットする描写が書けても、書いてて確信はもてないんじゃなかろうか。
相変わらず展開が早い気もするけど、原作は月刊誌だし。
作中時間で言えば、高校入学で知り合って、秋の学園祭で告白されて両想い確定ってのも、まぁ、こんなもんちゃこんなもんか。ここで時間掛かるカップルなら、どうせ卒業まで進展ないしなぁ……などと、妙に生々しい発言で、締めてみたり(笑)。
*1:たとえばDV依存症の相手の場合、こっちもいつの間にか手が出てDV男になっちゃうとか。