積読日記

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著者:アンソニー・サンプソン/訳者:小林 薫『ザ・マネー―世界を動かす“お金”の魔力』

ザ・マネー―世界を動かす“お金”の魔力

ザ・マネー―世界を動かす“お金”の魔力

仕事のついでに立寄った神田の古本屋街で1冊300円で買った本。
90年前後に、テレ朝で放映された金融関係の特番企画を、番組の監修を勤めた英国のジャーナリストが単行本化したものです。
amazonに登録されていないのは、その後、再版も文庫化もされていない本だからでしょう。*1
まぁ、金融系の本は足が速いから……。
 
で、目次を見る限り、内容的には、80年代のバブルに狂奔する国際金融の姿から87年の「暗黒の金曜日(ブラック・マンデー)」、そしてなおバブルの余熱に酔う日本の金融市場の姿をまとめたもののようです。
その後、ウォール街は、何でもかんでも債権化してしまうことで逸早くバブル崩壊から立ち直ってファンドマネージャーがグローバル経済を牛耳るようになり、一方、日本経済は大蔵省による不動産の総量規制でバブルの余熱から醒めたとたんに首が廻らなくなっていることに気づき、苦渋の「失われた10年」を過ごすことになるのだけど、勿論、90年刊行のこの本がそこまで言及しているわけはなく。
ただ、時代は更に一巡して、ウォール街の債権化戦略が、サブプライムローンの崩壊で破綻しつつある今日、前回のバブル崩壊の直後の状況を振り返っておくのは悪くないかな、と。
 
いや、まぁ、いつ読めるか判んないけどね。
仕事辞めても、いろいろ忙しいし、積んでる本は山ほどあるし。

*1:追記:古本としてはマーケットプライスに登録されてました。再版も文庫化もされてなかったのは事実みたいですけど。