積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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Warm Hearts / Cool Economy

 昨日の東京は降ったりやんだりの終日ぐずついた天候で、気温も思いのほか低く、思わずこないだ買ってきたばかりの電気ストーブを引っ張り出してしまいました。
 吉祥寺にある関西系の大手電気量販店系列のアウトレットショップで買った、1,000円の電気ストーブです。
 まぁ、800Wの小さなストーブなので、意外と天井の高い自分の部屋では部屋全体を温めるには非力なんですが、机周りのスポットを温めるにはこんなものでも充分。
 ……とは言うものの、小型とはいえ電気ストーブが1,000円で買えちゃう時代ってもの凄い時代ではあるなぁ、と。
 発売元は国内の会社らしいけど、実際の製造は中国辺りみたい。
 そりゃあ、何分、こちとら失業中の身ですから安いに越したことはないのだけど、こんな雑貨感覚で電化製品を造られたら国内で製造業なんてバカバカしくてやってられないですわなぁ。
 勿論、国内メーカーは付加価値が高い、より高機能な製品の製造にシフトしているんだけど、メーカーの定義する「付加価値」を必要としない、「最小限の機能で充分」という層を切り捨ててくことになるんだよね。しかも、新興メーカーもいつまでも「低価格品メーカー」でいたくないから、ちょっとづつ付加価値をつけた商品を提示してゆく。そうすると、それに追い上げられるように国内メーカーもより高付加価値製品の市場に追い込まれ、ただそこは顧客ひとり当たりの単価は高いけど、絶対的なボリュームは薄くなるので、5年、10年のスパンで見ると縮小再生産の負のサイクルに追い込まれかねない。
 じゃあ、それを避けようと低価格品の市場で踏ん張るには、国内生産では労働単価や資材単価が高すぎる。最近は中国の工賃も上がってきているみたいだけど、それにしてもグローバル市場を通じて入ってくる製品の価格差は、設計の簡略化や自動化などといった努力でどうにかなるレベルじゃないですわな。市場価格1,000円で電気ストーブやらハンドクリーナーやらって、工場出荷価格はいくらだって話ですよ。とはいえ、労働単価をグローバル市場の最低レベルに合わせると、国内ではただの奴隷労働になっちゃうしね。
 ……グローバル経済下では、結局、先進国では農業も含めて、生産者が一番割を喰うという話になっちゃうのか。
 う〜ん。
 
 自分がこれからやろうとしているビジネスも、「データ入力」という生産作業的な側面もあるけど、本当の狙いはその作業を通して情報を確保し、こちらから市場(マーケット)をデザインしちゃおうというお話なので、本質的には「生産者(メーカー)」ではなく「情報産業」なんだよね。自分のキャリアとか資質として生産者向きではないってのもあるけど、そこが一番儲かりやすいからってのもあるのね。設備投資もあんまりいらないから、参入もしやすいし。
 
 しかし、日本という国の行く末として考えると、果たしてこれでいいのかって気も、ねぇ。
 う〜ん、う〜ん。
 
 さて、このブログですが、しばらく上記のようなフリートークにレビュー1本くらいのフォーマットでいってみようと思ってみます。
 負荷なく継続できるように、なるべく軽〜く、軽〜くね。