積読日記

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平野耕太『HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)』

HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)

 死都と化した首都・倫敦(ロンドン)を舞台とした化物(フリークス)どもの饗宴もいよいよ最終局面。
 アンデルセンを斃したアーカードの前に立塞がるは、反逆の執事ウォルター。
 自らも化物(フリークス)と化し、若返った姿で顕れたウォルターは、殺戮の魔糸を閃かせてアーカードへと襲い掛かる!
 一方、少佐によって墜落した飛行船内に招き入れられたインテグラとセラスの前には、"人狼(ベイオウルフ)"──大尉が……。
 
 ってなわけで、全編バトルのこの巻。
 しかし、その合間に交わされるネームセンスの素晴らしさには相変わらず痺れる。
 あと、この物語に出てくる不死の化物どもの闘争の本質が語られる下りは、ある意味、この作品のテーマがようやく明確な形を成しつつある証でもあり、最終局面らしい切なさを際立たせてくれますな。