積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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マインドマップ・ツール

 ところで、「マインドマップ」という言葉をご存知でしょうか。
 提案書や企画書を書く機会の多いビジネスマンの間で、このところ注目されているアイデア形成の手法です。あちこちで有償のセミナーなんかも開かれていて、社費で参加したという方もいるかもしれません。
 本来は、白い大きな紙上に案件に関するアイデアを書いたメモを思いついた端からどんどん貼り付けていって、そのアイデアとアイデアを線で結びながらイメージをまとめてゆくというものです。
 その後、紙の上だけでなくPC上でこのマインドマップを制作するツールも開発され、さまざまなツールが普及しています。
 
 今回、執筆準備を進めている10年越しのレストア企画は非常に情報量の多い作品となる予定ですので、取材した情報や思いついたアイデアも膨大なものとなりそうです。
 それを頭の中だけで管理するのはちょっと大変そうだったので、これを機にマインドマップに挑戦してみることにしました。
 どうせ仕事でもその内、使うことになりそうでしたし。
 ……それに10年前ほど、記憶力もよくないし(はは)。
 
 ツールとしては有償のもの、フリーのもの等、色々あるのですが、有償のものの定番としてはMindManager、フリーの定番としてはFreeMindというものがあります。この内、フリーでアニメ機能も充実していて見ていて面白いということでFrieve Editorというものを選びました。
 このFrieve Editor上で、作品について現時点で思いついた事をどんどん貼り付けていって作ったのが下の画像です。

 画像は静止画としてキャプしていますが、アニメ機能をオンにすると勝手にふよふよと動いてくれるので、スクリーンセーバー代わりに眺めていても厭きません。
 若干、ネタバレ的な情報も入っていますが、まぁ、この通りに書くことになるかどうかも判らないのでいいでしょう。これから取材結果やアイデアを追加してゆくベースのようなものですし。
 それで画面上の色がついたタブのひとつひとつが作品の構成要素となります。上の図で60件くらいかな。これから更に要素を分解し、ディティールを詰めていきますから、最終的には数百くらいになるのではないでしょうか。
 短編作品でいちいちこんなものを作っていては埒が開かないんですが、今回のようなスケールの大きな作品の場合、世界をひとつ新たに作り上げるようなものですからどうしてもこれくらいにはなっちゃいます。
 
 更にこのタブにはそれぞれ細かなメモがつけられて、そのメモと一緒にHTMLでまとめて出力できる機能までついてますから、ちょっとしたデータベース代わりになります。大昔のMACなら無料だったハイパーカードでアイデア管理をしていた作家さんもいたようですが、AccsessやFileMakerを使って自力でデータベースを作るとなるとちょっと大変ですし、大体、AccsessやExcellはセル内の文字数に制限があります。*1
 一時はブログツールを使おうかと思ったときもあったんですが、ブログサイトは意外とこの手のツールとしては使い勝手が悪かったり、サーバ立ててMovable Typeをカスタマイズするとなるとそれはそれで素人には荷が重かったりしまして。結局、欲しい機能を追及すると本格的なCMS(Content Management System)にどんどん近くなってきてしまいますから。
 その意味で、コンシューマーを対象としたCMSツールって、ぼちぼち需要があるのかも……。まぁ、汎用性を追及すると素人には手に追えなくなるし、インターフェイスのとっつき易さを優先すると欲しい機能が足りなかったりするので、難しい課題ではありますが。
 
 閑話休題
 いずれにせよ、アイデア管理という点だけでも、こういうアプリがあるとすごく助かりますね。
 まぁ、今日ダウンロードしてきたばかりですから、まだまだ使いこなせてるとは言いがたいですし、何より画面が小さいとちょっと使い勝手が厳しい。24インチクラスの大型モニターを導入したくなったけど、そうなるとそもそもノートPCのビデオカードでは表示しきれないので、PCごと買い替えか。ううっ、勿論、そんな金はないので、当分は我慢ガマン。
 それでも創作活動のサポートツールとしてちょっと面白いツールですので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

*1:最新の2007では記入可能な文字数が増えているんでしたっけ? ちょっと未確認ですが。