積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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竹宮ゆゆこ『とらドラ!1 (電撃文庫)』

とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ〈2!〉 (電撃文庫)とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)とらドラ! (6) (電撃文庫 た 20-9)とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード (電撃文庫)
 で、中国関連の資料を一通り読み終えてからこちら、ずっとこの小説版の『トラどら!』を読んでいます。
 とりあえず正伝を6巻まで読んでから、近所の本屋になくて後から買った5巻を今読んでいるところ。
 序盤はパワフルなラブコメと思わせておいて、意外と5〜6巻辺りは正統派な青春小説している辺り、むしろこっちの方が作者の地金なのかな。
 逆に言えば、この辺の生真面目なトーンが浮かずにストレートに響いてくるのは、スラップスティック一歩手前の勢いで暴れ廻るヒロイン達の活躍で読者の気持ちのガードが緩んでいるからかもしれず。
 しかし、作者が女性とはいえ、ヒロインの扱いが気持ちいいくらい酷い(笑)。
 犬と相撲取るヒロインとか、木刀持って上級生の生徒会長(女)のいる教室にカチコミ掛けて血まみれで暴れるヒロインとか、貧乳通り越して「哀れ乳」とか評されるヒロインとか、酷い、あまりに扱いが酷すぎて、オジサン、涙が止まらないよ、本当!
 しかしまぁ、それこそがいずれも「手乗りタイガー」の本領発揮という魅力的なシーンともなっているというのが、この作品の凄みなので、喝采せずにもいられないのだけれど。