積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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山岸俊男『安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)』

 最後は密林さんのマーケットプライスで捨て値で買った新書。
 日本社会は同質の安定的な社会階層を基盤とした「安心社会」から、社会契約を基盤とする「信頼社会」へと移行する過程にあるとし、それをゲーム理論を使って解き明かす著者の一連の著作物の入門編的な本。
 いや、本当に狙っていた本は中古でも3,000円オーバーだったので二の足を踏んでしまい、とりあえず捨て値だったこっちを取ったという経緯もあるのだけど、まぁ、いいや。
過剰流動性に洗われる現代日本人は、よしながふみ読んで、木皿泉のドラマ観てりゃいいんだ*1」的な宇野タンの言い草には釈然としないものがあり、これからの在るべき社会像をもう少し具体的にイメージしたいと思っていて、その意味で著者の主張にはちょっと興味をそそられていた。この本で、その辺りへの突破口が見つけられるどうか。
 まぁ、在るべき世界像があってこそ、「物語」は立ち上がるものですからね。

*1:いや、別によしながふみ木皿泉も嫌いじゃないけど。