『スティンガー』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/2/2(tue)鑑賞)
本日の映画『スティンガー』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。ロシアの刑事ハードボイルドで、麻薬ビジネスを巡るドラマだそうです。これは、ちょっと期待していいかな(^^) #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 2, 2016
『スティンガー』観終わりました。互いの息もかかりそうな至近距離で、弾倉を瞬く間に空にするような速射で、力任せの殴り合いのようなガチな銃撃戦が見てみたい。そんな真剣勝負(シュート)なガンファイトがお望みの貴方。お待たせしました。この映画がまさにそれです(^^)/ #fr16_n
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『スティンガー』:麻薬流通監督局と連邦保安庁(FSB)の合同捜査による麻薬マフィア摘発が失敗。捜査に利用した運び屋の女からの情報漏洩を疑った麻薬流通監督局のチームは、捜査官ペペルに女の始末を命じるが、ペペルは女を救おうとする。だが、それによって、今度は彼が疑われる。#fr16_n
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『スティンガー』:裏切り者として身内から銃撃を受けたペペルは、腹に一発喰らいながら、とっさに反撃して生き延びる。逃げる手負いのペペルと追うチーム。かくして、身内同士、互いの手の内を読み合いながら、モスクワを舞台に壮絶なサバイバル戦の幕が上がる……というお話。#fr16_n
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『スティンガー』:まず冒頭、FSBの特殊部隊や狙撃チームの重包囲下にある麻薬組織のアジトの庭先に無造作に放り出されて横たわる主人公。屋内からは、ヤクザから銃で狙われている。のっけからピンチ。超ピンチ。突入の準備は進む。ヤクザが引き金に指をかける。突入は間に合うのか。#fr16_n
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『スティンガー』:そこへ予想外の来訪者。その虚を突いて、防弾盾を押し出したFSBの特殊部隊が突っ込む。大口径高初速のライフル弾を惜しげもなく撃ちまくる。だがヤクザも自動小銃や手榴弾で反撃してくる。埒があかないと見たFSB指揮官は、RPGを撃ち込むよう命ずる。……。#fr16_n
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『スティンガー』:はい、ここまでが冒頭数分のシークエンス。それをPOV風のぐらついたカメラワークで、FSBの突入準備、主人公を狙うヤクザ、地べたに横たわったまま神に祈り続ける主人公を、同時並行に短いショットの連続でラフに繋いでゆく。凄い緊張感できりきり胃が痛む。#fr16_n
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『スティンガー』:このアクション描写のスタイルは、その後も全編一貫していて、その場で起こってることを一斉にがーっと描くことで、観客の焦燥感を煽るだけでなく、意図的に情報の「処理落ち」を起こさせて、戦闘時のパニック感も再現しようとしているんだと思う。#fr16_n
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『スティンガー』:なので、カット繋ぎが乱暴で、ちょいちょい何が起こってるのか判んなくなるところもあるんだけど(^^;;、それも折り込み済みというか、リアルな戦闘とはそういうものでしょ、という作り手の意図なんだろうと思う。#fr16_n
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『スティンガー』:判りづらいと言えば、主人公の所属する麻薬流通監督局の潜入捜査チームの立ち位置もちょっと一見では判りづらいんだけど、「バッチ持ったヤクザ」ってことでいいのかな。マフィアに情報を流し、FSBの幹部には金を貢いで目こぼしを請う。#fr16_n
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『スティンガー』:そんな危ない橋を渡りながら裏金を溜め込んできたけど、主人公の「裏切り」によって、その危ういバランスが崩れかける。だから必死に主人公を追うのだけど、FSBの内偵とマフィアの追込みが彼らをも追い詰める。二重構造のサバイバルになってるんだよね。#fr16_n
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『スティンガー』:もうひとつ面白いのが、主人公も、彼と対するチームのリーダーも、家庭人の側面があって、銃撃戦から生き延びてウチに帰ったら、奥さんから延々と益体もない愚痴を聞かせられるw でも外での「仕事」は「家庭」には持ち込まない。#fr16_n
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『スティンガー』:まぁ、結局、主人公は奥さんを捲き込んじゃうし、自宅で銃撃戦とかもやる羽目になるんだけど、日常(家庭)と非日常(戦闘)の境界域で生じる違和感とかがやりたかったのかな。#fr16_n
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『スティンガー』:それとこの映画でも、音響がいい仕事をしています。唐突にドンっと低音からぶち込まれてくる発砲音の暴力性とか、逆に殴られたり撃たれた直後に音が意識から飛ぶ瞬間の「無音感」とか効果的に表現していて、これは音響設備の良い劇場で観たいところ。#fr16_n
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『スティンガー』:で、ワタクシがこれだけ絶賛しておりますこの映画ですが、どうもこれが監督デビュー作らしいんですよね(爆 どうなってんの、ロシア映画? つーか、これ、あんまり金のかかるアクションやってなさそうだから、邦画でもこれくらいのことやってくれてもいいんですよ?#fr16_n
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『スティンガー』:そんなわけで、いろいろ荒っぽくて、判りづらい部分もあるんですが、それも含めて非常に勢いのあるノワール映画の傑作でありました。ロシア映画、侮るべからず。この監督さんにも、ロシア映画にも、非常に先が楽しみになる映画だったので、機会がありましたら、是非。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 2, 2016