『座頭市物語』@東京国立近代美術館フィルムセンター(16/1/24(sun)鑑賞)
『座頭市あばれ火祭り』@東京国立近代美術館フィルムセンター(16/2/11(thu)鑑賞) - 積読日記
本日の映画2本目『座頭市物語』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。1962年公開。シリーズ第1作目ですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』観終わりました。『座頭市』シリーズの映像化第1作目。定番化して後のシリーズに引継ぐネタと、逆に後には無くなる描写の意味とか、いろいろ考えながら観てました。あと、ヤクザの出入りが意外と大規模で、戦争映画だったw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:旅先で知り合った飯岡組の親分の誘いで草鞋を脱ぐことにした市。近隣の笹川組との抗争に備え、市の居合いの腕を使いたい親分の狙いを知りつつ、発ちそびれて長居をする内に、川釣りの縁で労咳持ちの浪人と知り合う。浪人は対立する笹川組の用心棒だった…というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:まぁ、メインプロットだけ抜き出すとそんな感じなんですが、飯岡組親分から市の付人ととして付けられたチンピラ(クズ)と妹の話とか、メインではないプロットの本筋への絡ませ方とかが上手く、複数レイヤーでドラマが同時進行してて、意外に情報量が多くて複雑。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:先日観た後のシリーズ作品だと、プロットの複数レイヤー同時進行は継承してても、絡み方はもっと薄い感じなんだよね。まぁ、シリーズ作品はまだまだあるので、また密接に絡んでくるエピソードもあるのかもしれないけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:作中のパワーバランスとして、市が特異点扱い(接触するとユニットが瞬殺されて消失するw)されてるのはこのエピソードからそうなんだけど、後の作品のようにバカのひとつ覚えで、ヤクザが市に突っかかって次々に瞬殺される描写はまだないw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:さすがにシリーズが進んだ後の作品ほど、市の記号化・抽象化が進んでない印象。まぁ、当然ちゃ当然か。それと友達になった浪人者と対決するというモチーフを、何度も何度も繰り返すのは、そんなにその手の話が好きなのか、日本人(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:『座頭市』シリーズって、結局、何かを獲得して勝利する話でも、何かに救済される話でもなくて、大切なものを喪う喪失感と、旅の孤独を噛み締める話で、それをわざわざ金払って何十作も劇場に観に行った当時の日本人の心性も、判らんような判るような。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
『座頭市物語』:日本人の大人は、皆、ああいう寂寥感を胸に生きているっていう共通認識でもあったのかね。それは今はどういう風に継承されているんだろうか、とか、そんなことを考えながら観てました。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月24日
■追記:『座頭市物語』(4K修復版)@立川シネマシティ/CINEMA ONE(21/9/11(sat)鑑賞)(2回目)
本日の映画1本目『座頭市物語』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。1962年公開。勝新太郎主演、三隅研次監督のご存知シリーズの第1作目。フィルムでは前に観てますが、4Kリマスターしたそうですので。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』観終わりました。そういえば、ラストで市が仕込み杖を捨ててるので、第1作目にしてシリーズここで完結してるのだった(爆 …それはともかく、市の戦闘力が観客にまだ認知されてない前提なので、結構バトル数は少なく、ここぞという見せ場に限定されて、意外とドラマ主体のお話。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:浪人剣士との友情と対決、地元の娘に惚れられながらも相手を想って袖にするとか、後のシリーズに自己模倣的に継承される要素も、初出だけに原液的にエモさが濃く、バイオレンス・エンタメというより、人情色が強い。とは言え、60年代作品だけに死生観は結構ドライですが。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:改めて観て、ヤクザ同士の抗争と、市と浪人の友情と、チンピラとその妹の話のレイヤーが、市という存在を軸に重なって相互に影響しあうのだけど、それぞれの感情の動きはレイヤーごとに断絶してまったく相互認知されない。あえて言えば、ラストの市の憤りだけが全体を貫く。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:ちょっと面白い構造ですよね。あとヤクザ同士の抗争が、小舟で湖水を渡って着上陸した敵部隊を、市街地に誘い込んでの市街戦とか、こういうヤクザ映画で戦術描写があるのも珍しい(^^;; これも後のシリーズでは、そういう複雑な思考能力なくなってくけどw #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:そういえば、本作で敵味方に分かれながら、友情を深め、それ故にこそ殺し合わねばならなくなる市と浪人(天地茂)だが、どっちも見てて、巨大過ぎる自らの暴力性を自己評価の低さで統制しようとしているように見えて、昭和の男ってそうだったよなあ、と。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:ただそのやり方は限界があって、どこかで逆切れ(バックラッシュ)起こして開き直ったり、そもそも自分を大事にできない奴が他人を大事にできるわけもないから、結局は悪手なのだと判ってはきたが……というのが、21世紀の邦画男性論の現在地のようにも見える。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
『座頭市物語』:まあ男性主人公のバイオレンス映画は、テーマとして明示されるされないに関わらず、必然として「暴力性の統制(内発する暴力性を禍事ではなく善性にどう転換するか)」の命題を孕むよなあ、などと思いながら、観た映画でした。<考え過ぎ(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年9月11日
■監督フィルモグラフィ:三隅研次(1921年~1975年)
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