『新選組始末記』@東京国立近代美術館フィルムセンター(16/1/13(wed)鑑賞)
本日の映画『新選組始末記』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。1963年公開。ご存知、子母沢寛の新撰組小説を原作とする映画ですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』観終わりました。芹沢鴨の君臨する新撰組へ、近藤に憧れて入隊した山崎烝(市川雷蔵)が、探索方として池田屋事件の立役者となるまでのお話。武士の理想を志した若者が、謀略戦の闇の奥へと堕ちる話っつーか。基本的に史実通りなので、明るい話にはならんス(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:あらすじは、史実通りのご存知ものなので省きますが、ポイントはまず土方(天知茂)のナチュラルボーン外道ぶりと、屈託なく町方与力暗殺を提案して実行する沖田(松本錦四郎)に、それに乗っかる近藤(若山富三郎)の武州日野三人衆のヤバさ(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:こいつら一応、治安維持部隊なのに、自分たちの仲間以外の権威も秩序もまったく信用してないのが良く判り、新撰組という集団のタチの悪さが鮮明に描かれる。いや、面白いからいいけどw それを第三者目線の山崎にうわーって眺めさせるって言うね(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:特に芹沢の葬儀で近藤の弔辞を、「いい弔辞だった。さすが近藤さん」とか言って涙ぐむ土方を「なんじゃこいつ」という表情で見る山崎が最高だったわけなんだけどw、新撰組の異様な謀略体質を逃げずに描いてる点が、今観ると却って新鮮でした。 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:それを踏まえた上で、池田屋事件の裏面で情報を上げてきた山崎の誠実さを取るか、土方が長州の間者を拷問で締め上げて得た情報を取るかという、近藤の決断に話が収束してゆくのが見事。基本、外道な公安話なのに、ちょっといい話に見えてしまう((^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:結局、日本人の近代組織論の旨みともいうべきものが、すべて新撰組には詰まっていて、この辺の面白さは後の『仁義なき戦い』にも繋がっているような気もする。 最終的に人間としての誠実さと、組織人としての非情さをどう折り合いつけるか、という課題の現代性とか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日
『新選組始末記』:そんなわけで、半世紀前の映画とは思えない、非常に現代性を備えた映画として楽しめました。……まぁ、人間、半世紀ぐらいで簡単に進歩しないとも言えますが。そもそも元ネタは1世紀半前の史実だしね(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年1月13日