『尻啖え孫市』@東京国立近代美術館フィルムセンター(16/2/26(fri)鑑賞)
本日の映画『尻啖え孫市』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。1969年公開。司馬遼太郎の同名原作の映画化作品。戦国の鉄砲傭兵、鈴木孫市とその一党のお話。映画化されてたんですねぇ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』観終わりました。戦国の鉄砲傭兵団・紀州雑賀衆3,000を率いる棟梁・雑賀孫市(萬屋錦之介)の恋と戦(いくさ)と友情の物語。「戦に参加するかどうかは、金と女次第だ!」という台詞を、こんなに爽やかに言い放つ漢(おとこ)は初めて見たw #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』:岐阜城下に、八咫烏(ヤタガラス)の紋章を誂えた着物を着込んだ男がふらりと現われた。市中見廻りの将士を鼻であしらい、花街の遊女を訪ねては、脚先ばかりを探っているというこの漢(おとこ)…これをただならぬ漢と見抜いた信長は、木下藤吉郎に接触するよう命じる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』:孫市と配下の鉄砲衆の隔絶した技量を敵にするわけにはいかず、ましてや敵に廻すわけにはいかない。そこで信長の妹を嫁下することを条件に、孫市を信長の戦に参加させようと藤吉郎は説得する…孫市が探す美女が、その妹姫とは別人であることを知りながら。#fr16_n
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『尻啖え孫市』:まぶたの美女との再会の約束と、なにより藤吉郎の人柄が気に入った孫市は、ともに戦場を駆け、死線を掻い潜って友情を深めてゆくが、やがて藤吉郎の「ウソ」がばれる日がやってくる……というお話。#fr16_n
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『尻啖え孫市』:そんなわけで、戦国の快男児・雑賀孫市のお話です。とはいえ、実際の孫市よりだいぶ司馬遼太郎の筆が入っていて、勿論、木下藤吉郎とそんなに深い親交があったという史実はない(はず(^^;;)。当然、この映画で描かれるような快男児だったかは、なおのこと不明。#fr16_n
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『尻啖え孫市』:なのだけど、紀州雑賀の人々の気質や史実の雑賀衆の戦いから、反骨の精神と人情に篤く、決断が早いといった彼らの美質を煮詰めれば、こうした人物像になるという話かと。同時に、司馬遼太郎がそうした人物を60年代に主人公に据えたのは、そこに現代性を見たからか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』:そうした「現代的な精神の自由性」を備え、己の技能のみを頼りに、権力にも媚びず、常識にも宗教にも捉われず、恋と金という己の欲望(エゴ)に正直にまっすぐに駆けてゆく。同時に「勝ち目がないぞ」と言われると、嬉しそうに立ち向かってしまうという(^^;; #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』:一番のポイントはそこなのかな。危機に瀕すれば瀕するほど、見えやカッコつけではなく、本心から嬉しそうに笑顔が輝くw……決して敵には廻したくないが、男子たるものかく在れかしという、とにかく少年マンガのヒーローみたいなキャラですよね。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 26, 2016
『尻啖え孫市』:そんなわけで、男子の理想を凝縮したような主人公と木下藤吉郎が、戦友であり敵でもあるという関係を育むという、これまた非常に美味しい展開。ほら、親友と「次に戦場で会ったら、ぶっ殺すぞ♪」とか爽やかに言い合いたいじゃないですか。<それはどうかな(-。-; #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 27, 2016
『尻啖え孫市』:何と言っても戦国時代なんで、殺伐としてるはずなんですが、不思議な爽やかさがあるのはこの主人公のキャラが大きいのかな。まぁ、それとは別に、武器が鉄砲中心ということもあってか、血しぶきとか残酷描写は抑えめなのもあるか。ぎりぎり60年代作品だし。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 27, 2016
『尻啖え孫市』:ストーリー的には、石山本願寺合戦時点で終わるので、ちょっと途中打ち切り感があるのが残念。確か、信長本人が狙撃されて負傷したエピソードが史実にあるので、それで〆るか、本能寺までやってくれるともっと満足度は高かったかと思うが…。原作どうだったっけ? #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 27, 2016
『尻啖え孫市』:そんなわけで、爽やか青春戦国絵巻として、非常に楽しめる映画でした。雑賀孫市は、今でも人気のあるキャラなので、また映画でやるのもいいでしょうね。まぁ、この司馬孫市の影響を払拭して独自色を出すのは、ちょっと大変でしょうけど(^^;; #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) February 27, 2016