『飢餓海峡』@地元のシネコン(14/10/19(sun)鑑賞)
本日の映画『飢餓海峡』@地元のシネコンに劇場入りしました。意外と観てなかった名作温故知新シリーズです。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19
『飢餓海峡』観終わりました。三國連太郎、高倉健主演の日本版『レ・ミゼラブル』。津軽海峡を挟んで繰り広げられる、罪と悪に揺れる人間の物語。いやぁ、三國連太郎も高倉健も若い若い。凶悪な犯罪を犯しつつ、その言い訳のように善行を為し、それ故に追い詰められ、罪を重ねる主人公の三國が見事。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19
『飢餓海峡』:終戦直後の函館。台風が直撃し、連絡船が沈没する大混乱の最中、質屋一家を強殺した上、放火して市街の過半を焼き払った凶悪犯3人が津軽海峡を越える。だが、3人の犯人の内の2人の屍体が、沈没被害者とともに発見され、生き残った男がひとり、大金を持って逃亡する。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19
『飢餓海峡』:逃走中に関係を持った娼婦に金を与え、男は姿を消す。10年後、大金を寄付した事業家として男を紹介する新聞記事を目にした女は、男を訊ねるが、名を変え、過去と決別していた男は、無邪気に過去の名を口にする女を殺し、それを目撃した書生まで殺害してしまう……。
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『飢餓海峡』:「みんな貧乏が悪いんや」と言いたいんだろうなとは伝わってくるし、そのものずばりの台詞もあるんだけど、現代の視点から観ると、そっちより犯人の心の弱さというか、善悪の狭間でゆらゆらとふらつく心の在り様が、余計な人死にを招いているような気もする。
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『飢餓海峡』:あと立身出世した犯人を女が訪ねてきて、「一目会って、お礼を言いたかったんです」と昔の名前を連呼して迫る場面は、悪いけどちょっと笑ってしまった。純粋な善意なんだろうけど、恐るべき空気の読めなさでw まぁ、10年も溜め込んだ情念の発露としては、判らんでもないけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19
『飢餓海峡』:終盤は警察と犯人の息詰まる尋問戦で、遂に「殺人」という外形的事実は認めつつも、巧妙に言を左右して「心の証(あかし)」だけは守ろうとする犯人の演技が圧巻でした。こういう刑事捜査ものって、考えてみれば、日本映画特有ですね。ついついアクションとか入れたくなるもんだけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19
『飢餓海峡』:観る前は、もっと情念どろどろの話かと思ってたんだけど、意外と理詰めの部分も大きくて、結構面白かったです。まぁ、休憩なしの3時間はちょっと長いけどねぇ。こういう人生変転ものをきっちり語ろうとすると、そりゃ長くなりますわね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 10月 19