『忍者狩り』@池袋新文芸坐(16/3/12(sat)鑑賞)
引き続き、本日の映画3本目『忍者狩り』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1964年公開。これも近衛十四郎主演ですね。……こっちも地獄絵図なのか(-。-; #fr16_n pic.twitter.com/a4anqjhXjf
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 12, 2016
『忍者狩り』観終わりました。組織的抗争に大量死が出るのは当たり前、という逝かれたロジックを、既に60年代から実装していた東映お得意の集団抗争時代劇。こういうの、70年代に入って小池一夫師匠が始めたのかと思ってたが、源流はこっちか……(-。-;; #fr16_n
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『忍者狩り』:徳川幕府三代目家光の世、幕藩体制確立のため、豊臣家恩顧の諸藩お取り潰しを目論み、諸国に忍者を派遣して藩政の瑕疵を探っていた。折も折、伊予松山20万石の蒲生藩では、藩主が死病を理由に幼い嫡子の家督相続を申し出、幕府からお墨付きを得る。#fr16_n
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『忍者狩り』:幕府目付立会いによる藩主継承式までにそのお墨付きが失われてしまえば、それを咎に藩取り潰しに追い込める…そう考えた幕閣は、党首・闇の蔵人率いる甲賀忍者衆を松山城下に送り込む。一方、蒲生家城代家老・土佐は、忍者狩りのために、取り潰された諸藩の遺臣を雇う。#fr16_n
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『忍者狩り』:忍者によって藩お取り潰しを受けた五郎左衛門(近衛十四郎)と彼が率いる3人の浪人たちは、さっそく藩内に潜む忍者の捜索から開始。それを新規召抱えの6人にまで絞り込んだ五郎左衛門は、お墨付きを敵に狙わせる罠を仕掛ける……というお話。#fr16_n
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『忍者狩り』:敏腕コンサル風にテキパキ忍者狩りの指示を出す近衛十四郎……でも、クライアント側社員、じゃない藩士になかなか聞いてもらえない辺りに、コンサル業務の闇を見る映画(違う)。まぁ、微妙に作戦失敗してるんで、なかなか信用得られないのも当然なんだけど。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 12, 2016
『忍者狩り』:挙句に潜入忍者当人以外の無実の容疑者5人もまとめて撫で斬りにして、「お前ら、意識足りないんじゃ、ボケが!」とブチ切れる(爆 最悪だ、このコンサル(^^;; でもクライアント企業の重役がバックに付いてるから、大丈夫(それも違う) #fr16_n
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『忍者狩り』:そんな感じで、彼我双方でバタバタ死人を出しつつも、事態は次期藩主となる幼君の命を攻防へ雪崩れ込む。そこですべてのリスクを承知の上でも、幼君を囮にせよと迫る五郎左衛門。もうやだ、このコンサル(-。-;; まぁ、狂った状況には狂ったコンサルが必要ではある。#fr16_n
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『忍者狩り』:で、ラストは迷宮のような歴代藩主の墓所を舞台に、ラスボスと激突。互いにその身を膾切りに刻み合い、のたうち廻りながら決着を付ける。……近衛十四郎は一応、時代劇スターで立ち廻りも上手いのに、今日観た2作は、どっちもこんなんばっかだな(-。-;; #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 12, 2016
『忍者狩り』:さて、この映画の設定、70年代のさいとうたかおの劇画で、石原裕次郎主演で映画化もされた『影狩り』とよく似てるのだけど、何か関係あるのか? ちょっと裏が取れなかったので何とも言えないけど、原作なしのオリジナル・シナリオだそうなので、こっちが先なのかな。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 12, 2016
『忍者狩り』:ただ、言われてみれば、忍者描写とか、リアリティより劇画的ケレンと厨二的センスに満ちていて、ここから劇画を経由して再び映画に想像力が回帰していった事例と言えるかもしれない。そこで何が強化され、何が省略されていったのかを考えるのも面白いかも。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 13, 2016
『忍者狩り』:ともあれ、70年代に本格化する時代劇のエクストリームな残酷描写化の先駆的な側面もあり、想像力の進化の系譜を辿るとき、押さえておきたい作品のひとつではあります。ここから遡ってくと、立川文庫とかまで繋がってくのかな。勿論、映画単体でも面白い映画でしたが。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) March 13, 2016