『手錠無用』@神保町シアター(15/11/13(fri)鑑賞)
本日の映画『手錠無用』@神保町シアターを観終わりました。1969年公開。勝新太郎&藤田まこと主演のアクション・コメディ。でも、コメディという割にプロットや仕掛けは理詰めで、ベースは意外にハードボイルド。 pic.twitter.com/zIb1BEAgcD
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月13日
『手錠無用』:大阪で企業の給与3億円を積んだ現金輸送車が失踪。現場近くに乗り捨てられた車両で発見された遺留品の指紋から、金庫破りの常習犯、香車の弾五郎(勝新太郎)の名が捜査線上に浮かぶ。さっそく刑事部長の山本(藤田まこと)にしょっ引かれて、留置場にぶち込まれる香車。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月13日
『手錠無用』:結局、適当に答えたアリバイがなぜか立証されて釈放された香車だったが、当然、腹の虫が収まらない。さっそく腕に覚えの仲間たちを招集し、3億円強奪犯を独自に追い始める……というお話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月13日
『手錠無用』:結論から言ってしまうと『ルパンIII世』(爆 勿論、本作の方が先だし、60年代には『ルパンIII世』的な軽妙洒脱なアウトロー・アクションがいくつも作られてるので、むしろ『ルパンIII世』の方が60年代無国籍アクションの正統継承者と言うべきなんだろうけど。
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『手錠無用』:主役の勝新がふてぶてしいプロのアウトローなので、悪党の考えそうなことはたちどころに見抜き、腕っ節が強くて、度胸もある。美女と見ればすぐに手を出して、酒が入ると記憶がテキトーになる<あれ? 遵法精神は欠片もないけど、殺しは嫌いで、なんだかんだで仲間たちから慕われてる。
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『手錠無用』:スリの少女や、オカマの情報屋などの仲間たちから情報を得て、思い立ったらひょいと家宅侵入。ヤクザと揉めそうになったら、さっさと単身乗り込んで、ポケットに忍ばせたニトロを使って話をつける。とぼけつつも、やはりプロなので、意思決定が早いんだよね。
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『手錠無用』:敵も、先手を取って関係者をすぐに殺すし、駆け引きに緊張感があるんだよね。それもそのはず、脚本は池田一朗。後の隆慶一郎です。まぁ、原作は別にあるようですが(梶原一郎という人らしいんですが、この映画の原作者という以外、検索してもほとんど情報が出てこない(^^;;)。
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『手錠無用』:物語に携わるクリエイターたちが、のびのびとその想像力を発揮できたのが映画だった時代の、娯楽としてひとつの完成型が本作のような映画だったのかな、とふと思ったり。その地位が映画から、マンガやアニメに移っていった象徴が、『ルパンIII世』だったのかな、とも。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月13日
『手錠無用』:哺乳類の進化を学ぶのに、先行種として恐竜(爬虫類)の進化を補助線として学んでおいた方がいいように、70年代以降のマンガ・アニメの物語の系譜を理解するのに、50〜70年代の邦画もちゃんと観ておいた方がいいなと、そんなことを観ながら考えてました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月13日