『狂った野獣』@ラピュタ阿佐ヶ谷(15/9/5(sat)鑑賞)
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2011/02/21
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本日の映画3本目『狂った野獣』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1976年公開、中島貞夫監督作品。出演した片桐竜次のトークショー付きだそうです。ちなみに2時間前にチケット買って整理券番号36番。ここも盛況ですねぇ。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』観終わりました。いや、これは……76年に中島貞夫は既に『マッドマックスFR』を撮っていた!<暴言。ノンストップ暴走バスパニック!クライマックスはバスとパトカーの潰し合いだ!スリルとアクションとオフビートの笑いがマッシュアップされて、凄いことになってますよ(^^)/
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:京都市中を巡る、のどかなワンマンバス。今日も市民を乗せて走るそのバスに、銀行強盗の二人組が乗り込み、運転手を脅してバスジャックする。バスには、主婦や女優志望の娘、子供、老人、不倫カップル、チンドン屋…そして、前夜に宝石泥棒を行った元テストドライバーが乗っていた。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:興奮して凶器を振り廻す犯人。各自それぞれに抱えた事情によって、騒ぎ出す乗客。警察の裏をかいて失踪するバスの捜索に、焦りを隠せない捜査本部。そして、運転手が持病の心筋梗塞で倒れた時、同じく警察に捕まるわけにいかない宝石泥棒が、バスのハンドルを握る……。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:基本、「走り出したバスが停まるまで」の一本道プロットで、作中時間も昼頃から夕方まで。序盤のバスジャックから、各自の抱える事情が次々に起爆し、エゴを剥き出しにしてゆく乗客達w どんどんカオス化してゆく車内がいいね!<外道。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:そして運転手交代によって、更に狂気はシフトアップ。バスとパトカーの殴り合い! はぁ? カーチェイスじゃねぇよ、「殴り合い」だっ! 次々に撃破され、横転するパトカー。警察も「ぶち当てて、バスを停めろ!」とパトカーを送り出す。本当に超サイコーだよ、あんたら……。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:いやぁ、邦画でここまでやってくれる映画があったとは。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
まったく、自らの不勉強を恥じねばならんです。バカ、俺のバカ!これ、『マッドマックス(無印)』の日本公開の3年前ですよ。『マッドマックスFR』の39年前ですよ!<だんだん何言ってんのか、判らなくなってきてる。
『狂った野獣』:あと乗客たちの設定と描写がまた良くて、皆、ごく普通の小市民であり、ごくごくありふれたロクデナシどもであるというw いがみ合ったり、(犯人も含めて)車内の気持ちが一体になったかと思えば、最後は全員で口裏を合わせて記者会見、とか(爆 いやぁ、皆さん、クズでらっしゃるw
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:そもそもバスジャックものって、乗客にせよ、警察の対応にせよ、いくらでもネタが詰め込める優秀なフォーマットなんだと再確認。こういう作品こそリメイクすべきですよ。邦画でやれないなら、韓国か香港か、タイかインドネシアに売れ。このまま死蔵するのは、もったいない。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:自分がやるなら、高速バスを舞台にして、乗客のドラマに、広域捜査や強行突入あるあるネタを散りばめ、最後は大型車両の殴り合いで大ぶっ壊し大会ですよ。ハイテク描写やSNSネタもぶっ込めるよね。……で、犯人も警察も、乗客も、全員ロクデナシという(爆
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
『狂った野獣』:そんなわけで、かつての邦画が持っていたエンタメとしての豊かな可能性と、それを受け継ぐべき我ら現役世代の為すべき仕事の方向性について、いろいろ思いを馳せさせて貰える素敵な映画でした。何か、毎年夏にはラピュタ阿佐ヶ谷で掛かってるみたいなんで、機会のある方は是非。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 5, 2015
中島貞夫監督の映画人生 エロもヤクザも戦争も、人間の本質を撮るんだ (朝日新聞デジタルSELECT)
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