『孤高の遠吠』@渋谷アップリンク(16/4/8(fri)鑑賞)
本日の映画『孤高の遠吠』@渋谷アップリンクに劇場入りしました。実話に基づく静岡の暴走族の少年たちのバイオレンス・サバイバルで、ガチの不良少年たちが演じているのだとか。自主制作映画扱い、でいいのかな? その筋では評価は高いようですが、さて。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』+監督挨拶回、観終わりました。田舎のDQNな不良少年たちの生態系スケッチのお話。一応、話の発端も落ちもあるのだけど、起承転結とか勧善懲悪的な物語の枠組みは弱くて、物語的技巧でテクニカルに上げてく感じはなく、その分、生っぽい。本当にいそう感は強くある。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:静岡県富士宮市に住むユヅキたち4人の少年たちは、原付バイクを先輩から買うことにしたが、ワルの先輩に嵌め込まれ、ボコられて金を出せと脅される。抵抗してバックれるユヅキだったが、他の仲間は先輩のバイク窃盗団に取り込まれてゆく……というお話。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:とまあ、序盤のあらすじはこんな感じなんですが、ユヅキの反撃や復讐という展開にはならず、ユヅキの仲間たちを取り込んだ先輩たちのワル・ライフが延々描かれ、その内、隣町の別のワルが襲撃してきたりして、ラストでユヅキが再登場して襲ってくる。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:まぁ、でもそのユヅキの「逆襲」も別に「復讐」というわけでもなく、先輩たちとは別のモンスターに育って、モンスターなりの手前勝手な理屈で襲ってきてるだけなんで……。全体通して、どの登場人物にもあんまり感情移入させる作りにはなってないんだよね。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:その代わり、延々と描かれるのが、暴力でマウンティングして、リンチで言うことを聞かせて、犯罪の手足としてこき使い、最終的に金銭を収奪して、使えなくなれば容赦なく見捨てる少年たちの関係性で、友情のロマンとかまったく出てこない(つるんで暴れる奴らはいるが)#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:全体の比率で言うと、DQNどものワル・ライフ描写が中心なので、この映画の描きたいのもそこかな、と。それも、どいつもこいつも、学がなくて、本能だけで動いてるような連中なので、こー、サファリ・パークで暴れてる野生動物を眺めてるような(爆 #fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:いや、そういうテーマの映画だと判って観れば、よくできています。作中、弱者を囲んで言葉責めで金を巻き上げたり、金額を書き込んでない借用書にサインさせたり(ー ー;)するシーンが「ちょくちょく」出てくるのだけど、そのいや〜な感じは見事。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:そういうシーンがこれだけ頻繁にでてくるのは、彼らの日常を描くのに不可欠な描写ということなんだろうなぁ。具体的に考え出すと、更にいや〜んな気分になるけど。まぁ、そんなわけで、きらきら青春ストーリーではなく、不良少年ノワールとして捉えるべきでしょうな。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:で、お話ではなく、映画としての出来の話。まず音響。端的に言って、一般的な劇映画の水準に達してません。マイクノイズ拾いまくりだし、セリフ拾えてないとこもあるし、音圧が過剰だし。でも、それ故に無骨で、荒々しい迫力もある。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:カットの繋ぎも乱暴だし、構成をもうちょっと整理するだけで判りやすくなるのに、という箇所もちょいちょいある。……でもなぁ、その辺、全部整えたら、観やすくなる代わりに、この映画の魅力は半減しちゃうと思うんだよねぇ。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:上映後の監督の話によると、一応脚本はあったものの、現場でリアル不良少年の役者たちから上がってきたアイデアをどんどん取り入れて撮った映画だそうで。どうりで、不良のやり過ぎな悪ふざけ描写が多いと思ったw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:格闘描写は終盤のバトルロワイアル展開になるにつれて、尻上がりに良くなっていって、身体の動きも大きくなる。途中でヘバってへたり込むとこも含め(^_^)、不良少年のリアルバウトとして、なかなか迫力があってよろしかったのではないでしょうか。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月8日
『孤高の遠吠』:不調法で、乱暴ではあるんだけど、エネルギーはある映画でした。友情ない、恋愛もない、力によるヒエラルキーしかない、殺伐とした冷たい世界だけど、そこで生きている少年たちもいるんだ、と。それがスクリーンに映るだけで、たぶんその少年たちには救いになる。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月9日
『孤高の遠吠』:気休めは言わない。慰めも口にしない。手助けはしない。ただ君を見ている。君の闘いを見ている。その眼差し(カメラ)がここに在る。愛なき極限の世界で、ぎりぎり受け入れられる「愛」の映画が暗黒映画(ノワール)であるなら、この映画はとても優れたノワールでした。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月9日
『孤高の遠吠』:ちなみにこの映画、道交法等を無視して撮影されたシーン満載なので、DVD化はたぶん無理だそうで(爆 世知辛い世の中になったもんですわ。そんなわけで、(当面)劇場でしか観れない映画ですので、観れる機会のある方は、是非。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2016年4月9日