『プンサンケ』@渋谷ユーロスペース(12/8/18(sat)鑑賞)
雨の渋谷に出てきています。予定通り、12:25からの渋谷ユーロスペース『プンサンケ』のチケットを確保。先行して入手したパンフによると、ちょっと一筋縄ではいかない作品のようで、楽しみです。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
韓国映画『プンサンケ』劇場入りしました。整理番号でカウントしてたんで、入場客数は40人ほど。公開初日の映画としては寂しいけど、アート系映画扱いだし。ちなみに韓流ファンらしき妙齢のご婦人方とか、年輩のご夫婦とかを見かけるのだけど、いいのか? 結構きついバイオレンス映画の筈なのだが。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:観終わりました。最終的には観客数は50人強くらいかな。お話的には予想通り、非常によく作りこまれたノワールでした。全滅エンドだし(全滅してるよね?って人たちもいるがw)、やりきれなさと不思議な爽快感の入り混じったエンディングも素晴らしかった。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:お話の概要をざっとまとめると、南北朝鮮国境を越えて、離散家族や連絡や亡命支援を生業としている「運び屋」の男。劇中一度も口を効かない(一回、絶叫するシーンはあるけど)この男に、韓国国家情報院(NIS)から、亡命北朝鮮高官の若い情婦を北から連れ出すように依頼を受ける。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:全力で足手まといなこの情婦を連れて、男は国境を越える。その道行の中、情婦と男の間にほんの微かな感情の繋がりが生まれるも、情婦をNISに引き渡せば仕事は終わり。話はそれで終わるはずだったが、北の工作員と疑ったNISは男を拘束する。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:NISから逃げ出した男は、亡命高官と情婦を誘拐し、NISに仕事の代金を払わせようとする。だが、暗殺におびえる老いた亡命高官は、若い情婦が男に想いを寄せ始めていることを察して、嫉妬を燃え上がらせる。……さぁ、ここから話は、どんどん迷走を開始し始めるわけですw
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:男と情婦の淡い恋愛感情を横軸に、男を利用しようとするNIS、嫉妬で壊れてゆく亡命高官、亡命高官を暗殺するために南に潜入した北の工作員部隊。主人公カップル以外、ほとんど全員、ろくでもないクズという素敵な世界観で、全滅エンドへ向けてひた走る! ノワール万歳。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:一応、ドンパチも有りな世界観なのだけど、終始一貫、男は黙ってステゴロ勝負。銃で武装したNISに警護された亡命高官宅に殴り込む時も、素手で全員ぶちのめす。何度も拷問を受け「お前は北か、南か?」と訊ねられても無言。撃たれても、自分で治療。ハードボイルドで痺れます。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:そしてクライマックス、男は南北の工作員をひとりづつ地下室に閉じ込めて闘わせた挙句、最後にそっと人数分の銃を差し入れるというw凶悪極まりない復讐を行うんだけど、そのくだりが南北関係をメタ的に捉えていて非常に素晴らしかった。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:この視点を持てる人達が、日本人が絡むとどうして──いや、まぁ、それは言うまい。「南北国境を棒高跳びで越える男」という設定は、冷静に考えるとある種のファンタジーで、先の復讐劇も含めてリアルな物語というより「寓話」と捉えるべき作品なんでしょうな。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:ちなみにこの映画、韓国の物価感を差し引いてもびっくりするくらい非常な低予算で撮られた作品です。だけどドラマが濃くて物語の陰影が深いので、全然気にならない。立派にエンターテイメントしてます。都内は単館上映だけど、機会のある方は是非。良質のコリアン・ノワールです。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日
『プンサンケ』:それはそうと、観客に年配の方が多かったのは、結局、何だったんだろう。元々、あの劇場に年配の常連客が多い、と言うことでもないと思うのだけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年8月18日