『どうして』@ヒューマントラストシネマ渋谷(15/10/11(sun)鑑賞)
監督:サンジーヴ・グプタ
主演:ヒーバ・シャー、アシュウィン・シュクラー
2014年/インド/ヒンディー語/96分
原題:Q
本日の映画4本目、インド映画3本目『どうして』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015
『どうして』観終わりました。人身売買組織から買われた8歳の少女。「ドール」というコードネームを与えられた少女は、運び屋の手を経て、ふたりの子のいる母子家庭の住む小さなアパートに届けられる。母親は子供に少女と口をきかないように命じながら、「その日」まで面倒をみることになるのだが…。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015
『どうして』:BGMもなく、ドキュメンタリー・タッチで、淡々と、淡々と、生活のディティール描写を積み重ねて「その日」の「その瞬間」までを描く映画。少女の「使用法」は……まぁ、その、お察しの通りで、少女がはしゃいでるシーンを見ているだけで、観客は地獄に叩き込まれるという。ううう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015
『どうして』:最終的に少女がどうなったかは、あえて描かれてないので、土壇場で奇跡が起きた可能性もなくはないけど……。仮にそうでも、あの娘が救われる目は少なそうだしなぁ。更に言えば、この映画の女の子は、現実に奇跡も何も起きずに「使われた」女の子たちの象徴でしかないわけで。あああ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015
『どうして』:本作では、作中での情報開示をぎりぎりまで削ぎ落としているので、この「主婦」が所属する組織がどういう思想信条で、何を目的とした組織なのか最後まで判らない。ただ、それだけでこの映画が普遍性を持った告発となってしまう世界に、私たちが生きていることを忘れるべきではありません
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015
『どうして』:ひどい話だけど、これも世界のひとつの現実。世界のどこかで、今日も理不尽な生と死を強いられている少女たちに、この現実への怒りをもって、悲しみをもって、そしてせめてささやかな奇跡が彼女たちに届くことを祈りながら、この映画を観終えました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2015