『アイアムアヒーロー』@新宿ピカデリー(16/4/25(mon)鑑賞)
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本日の映画『アイアムアヒーロー』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。監督さん、『GANTZ』の人だったんですね。各方面で評価も高いようですが、さて。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 25, 2016
『アイアムアヒーロー』観終わりました。はい、お見事。原作ありきとは言え、邦画でここまできっちりゾンビ映画をやりきったことは、手放しでの称賛に値します。血まみれで、残酷で、ちゃんと熱い。クライマックスの撃って撃って撃ちきって生き延びるバトルの熱量は素晴らしかったです。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 25, 2016
『アイアムアヒーロー』:鳴かず飛ばずで35歳まできた漫画家アシスタントの鈴木英雄(大泉洋)。持込原稿がボツを喰らった挙句、同棲相手から趣味のショットガン(実銃)ともども叩き出され、どん底まで落ち込んだ一夜を過ごす。翌朝、自宅に戻ると、奇怪な挙動で彼女が襲ってくる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:何とか逃げ出して職場に顔を出すと、そこは既に漫画家とアシスタントが殺し合う修羅場と化し、外も街中、パニック状態に陥って路上で市民が殺し合う地獄絵図と化していた。たまたま知り合った女子高生・比呂美(有村架純)と街を脱出する。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:SNSで読めた最後の情報で、人々を襲っているのがウイルスに感染したZQN(ゾキュン)と呼ばれる連中で、噛まれることで感染が広がること、標高の高い場所では発症しないという怪しげな噂を知る。とりあえず、視界に入った富士山を目指すふたり。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:だが、赤ん坊ZQNに噛まれていた比呂美は、半分ZQN化した状態で意識を失う。彼女を背負って富士山を目指す英雄は、生き延びた人々の立て籠もるショッピングモールにたどり着くが…というお話。ゾンビ映画のお約束は、ひととおり押さえてます。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:その上で、の話として、何よりテンポがいいんだよね。序盤こそ溜めのパートなんでちょっと重めなんだけど、日常が崩壊を始めて一気にそれが世界に広がってゆく怒涛の展開が見事。具体的に言うと、俯瞰ショットの使い方が上手い。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:ロングで俯瞰した街の遠くで火災の煙が上がり、そこかしこでモブがZQNに襲われてる。事態が理解できずにぼーっとしてて襲われる人、必死に逃げてきて横合いから襲われる人、車に轢かれる人。…。日常が雪崩を打って崩れ落ちてゆくさまがひと目で理解できる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:ゾンビ映画と言うよりパニック映画のキモのひとつは、この日常から浮かび上がる瞬間の浮遊感にあるわけで、ここでスロットル全開でぶっ込んできたのは大正解。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:逆に言うと、この手のジャンル映画では、「世界(マクロ)」がここで崩壊しちゃうことで、個人(ミクロ)の話に移行して、大きな絵作りが難しくなっちゃうという構造的な問題があって(乾笑、この映画も、そこはそうなります。そういうものなので。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:とは言え、それでもこの映画では、ショッピングモールの避難民コミュニティというミドル・マクロな話に移行することで、スケール感の再構築を試みてます。それも定番ですが。そしてゾンビ以上にゲスな人間と脆い絆。うひひ。お約束、お約束w #fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:後は主人公の造形だよね。見事なまるでダメ男の中年男で金もないくせに、趣味でショットガンを保有してる(合法)。情けない日常の中にも、蛮勇を内包していることが明示されてる。彼がぎりぎりまで発砲しないのは、その解放自体がこの映画のテーマだからです。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:まっとうな社会人の中年男は、そうそう簡単に引き金を引いたりしない。鏡の前でかっこつけて構えて見せても、二重三重の安全装置が掛かっている。引くべき状況が来たと頭で思っても、強張った指先は動かない。もしかすると、一生引けないままかもしれない。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:この映画は、そういう男が躊躇わずに引き金を引けるように、丁寧に状況と理由を準備して、用意して、積み上げて、そして存分に引き金を引かせるための映画です。そのために、世界を滅ぼし、人間関係を破壊し尽くし、大量のゾンビで押し寄せさせる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:さぁ、撃て。存分に撃て、と。ありったけの散弾(ショットシェル)を叩きつけて、押し寄せるゾンビを肉塊の山に変えろ、と。だから、この映画はあの一本道の地獄絵図から逆算されて設計されている。ここにすべてが収束するようにドラマが設計されてる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:まさしく、娯楽(エンタメ)の本道ですよ。娯楽とは、観客の隠された感情、忘れていた衝動を呼び覚まし、揺さぶって解放するためにある。この映画は、観客が心のロッカーに鍵を掛けてしまいこんでいる蛮勇をぶち撒けさせるためにある。だから面白い。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:若干、突っ込みどころがあるとすれば、半ZQNと化すヒロインの有村架純が、物語後半、基本寝たままで、キャラとして使いきれてなかった点かな。これは原作通りなんだろうし、本来原作全体のストーリーを終わらせるためのキャラなんだろうけど。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:なので、ここでキャラとして使い切ってしまうわけにはいかなかったという事情も理解するけど、その分、1本の映画としては不完全燃焼で終わってしまったきらいはあります。まぁ、その辺は続編の映画化に期待、ということで。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:その他、ゾンビ(ZQN)の造詣やキャラ立てとか、グロ描写を(邦画にしては)かなり思い切って踏み込んでいるところとか、語りたいところは山ほどあるんですが、既に長くなり過ぎてるので、今日のところはこの辺で。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
『アイアムアヒーロー』:そんなわけで、大絶賛です。是非、劇場の大きなスクリーンで堪能してください。ああ、いや、グロ描写グロ描写ったって、そんな大したことないですよ。……海外のガチで血みどろで痛そうな奴と比べれば(ボソっ #fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 26, 2016
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