『ごろつき犬』@神保町シアター(15/5/30(sat)鑑賞)
そんなわけで、本日の映画3本目『ごろつき犬』@神保町シアター。1965年公開作品。田宮二郎特集の一本。正直、タイトルさえ知らない作品だし、シリーズ3本目だし、なんだけど、逆に当時のプログラム・ピクチャーの象徴として観ておこうかな、と。 pic.twitter.com/elwuq3YbNX
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日
『ごろつき犬』観終わりました。女と銃には目がない調子のいいイケメンのガンマン(≠殺し屋)の田宮二郎による関西弁ライト・アクション。『ルパンIII世』とか『シティハンター』の源流になるのかな。男っぷりのいい大人のイケメンが、楽しげに三枚目を演じてるのは、観てるだけで楽しいですな。
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『ごろつき犬』:銃は撃っても殺しはやらない流しのガンマン、鴨居大介(田宮二郎)。山道でバイクで事故ったそこへ、たまたま通りかかった金融会社経営の未亡人とさっそくねんごろになる。未亡人は、夫を殺した大阪の新興暴力団の幹部3人を殺すように依頼される。軽く請け負って大阪に潜入する鴨居。
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『ごろつき犬』:大阪に着くなり、昔潰した組の残党やら腐れ縁の刑事ショボクレ(天地茂)に絡まれる。ショボクレからも捜査協力を依頼されたこともあり、調べを進めると、三人の組幹部と行動をともにする、憂いを帯びた美しいホステスの存在が。俄然、やる気を出す鴨居wあ
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『ごろつき犬』:意気込んで組事務所に乗り込み、自分の腕前を売り込むが、速攻でバレて拘束されて銃を取り上げられる。一旦は拉致された鴨居だったが、何故か身ひとつで解放される。銃は後で返すので、あのホステスの実家まで取りにこいと言うのだが……というお話。
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『ごろつき犬』:え〜、日本でも軽妙な大人のライト・アクション、全然やれるじゃないですかー。つか、自分の知ってる日本映画って、こういうのが一番苦手な印象があったんだけど、単に自分が物心つく頃に絶滅してしまっただけで、ちゃんと存在はしてたんだよね。
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『ごろつき犬』:この辺は「映画を撮る」という行為のハードルが石油ショック辺りでガツンと上がってしまい、コメディとかライトな映画が撮りづらくなったってのがあるのかな。映画なんて、B級C級の映画が大量に撮られて、それで文化のインフラが順調に廻っていて初めて、大名作が生まれるのにね。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日
『ごろつき犬』:話を戻すと、吉本新喜劇を思わせる軽妙な掛け合いをしつつ、割と洒落にならん惨劇がさらっと行われていて、それでも平然と洒落で落とすというスタイルが素敵w 例えば、ヒロインの父親がいきなり脳溢血で死んだかと思えば、通夜の席で迷いなくヒロインを口説く鴨居、とか(爆
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『ごろつき犬』:正直、日本全体がまだ貧乏だった時代なので、総じて貧乏くさいです<おい。舞台の多くが大阪の下町なんですが、おんぼろアパートだの、安っぽい呑み屋だし。銃撃戦はあっても、大ぶっ壊し大会とかないし。ただその分、田宮二郎以下、役者陣のくせ者っぷりで埋め合わせが効いてる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日
『ごろつき犬』:だから、「画面」とか「シーン」のリッチさはともかく、「映画」としてのリッチさって、必ずしも画面の情報量の問題じゃないんだよね。大量生産されたプログラム・ピクチャーなのに、21世紀の今観ても、全然面白いし、田宮二郎は全然カッコいいこういう映画を観ると、つくづく思う。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日
『ごろつき犬』:そんなわけで、60年代、70年代の日本映画の多様性と面白さを再発見するには、打ってつけな映画でした。神保町シアターの田宮二郎特集はまだしばらく続くのかな。時間の調整がつけば、他の作品も観てみようと思います。機会があれば、是非。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日
で、何? 『ごろつき犬』ってDVD化してないの?(VHS化はしてた。勿論、絶版) CSの日本映画チャンネルとかでは、ちょいちょい放映しているようなのだけど。何だかな。こういう過去の名作にインスパイアされて、新しい名作が生まれることだってあるし、いつでも観れるようにして欲しいなぁ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年5月30日