『最後まで行く』@新宿シネマカリテ(15/5/21(thu)鑑賞)
本日の映画『最後まで行く』@新宿シネマカリテに劇場入りしました。小悪党の汚職警官がうっかり人をひき殺してしまい、思わず遺体をトランクにしまいこんで逃げ出したものの、さあどうしよう……という韓国映画だそうです。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』観終わりました。面白かった! 素晴らしい! 金はかけずとも、練りに練ったプロットと緊張感に満ちた編集で、映画はいくらでも面白くできるという見本のようなお話。スケール的には大したことのない話なんだけど、緩急の出し入れが絶妙でね。演出の基礎がしっかりしてるんだよね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:殺人課の刑事ゴンスは、母親の葬儀の最中に署内で査察が入り、急きょ呼び出しをくらう。しかし夜道を車で急ぐ道すがら、中年男をひき殺してしまう。慌てたゴンスは遺体をトランクに押し込んで逃げ出し、苦労して母親の棺桶に納めて、そのまま埋葬してしまう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:事故の痕跡も隠蔽し、署内の査察もうやむやに切り抜けて、助かったと思いきや、指名手配された凶悪犯として、ひき殺した男の捜査に駆り出される。更に現場を目撃したと思しき謎の通報者からの電話が署に掛かってきて、ゴンスはいよいよ追い詰められてゆく……というお話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:小心者で小悪党の主人公が、その場その場を切り抜けようと悪あがきを重ねる度に、どんどん追い詰められてゆくというお話で、それだけでも面白いんだけど、中盤から主人公を脅迫する「悪」が出てきてから、話がガツンと加速する。この辺のシフトチェンジがまた上手いんだよね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:序盤から「危機→突破→危機」のパターンを繰り返して、観客がそれに慣れたかな、というタイミングで、「脅迫者に振り廻されつつ、脅迫者の正体を探る」というステージに移行するなど、ドラマの構図がどんどん変わってくのね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:特にクライマックスに向かうあるシーンで、「悪」のスケールが一撃で深化する場面があって、「ここまでやるのか!?」と
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
主人公と観客に一瞬にして悟らせる鮮やかさや実に見事。それ一発で「悪」との命懸けの対峙を覚悟させる説得力がありました。
『最後まで行く』:「これで終わりかな」と思わせておいて、ドンデン返しに次ぐドンデン返しを重ねるんだけど、都度都度ステージとサスペンスのキモを変えてくるので飽きない。それでも金のかかる大ぶっ壊し大会じゃなく、地味な肉弾戦だったりするんだけどね。でも、組み立てが上手いから観れちゃう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015
『最後まで行く』:小さなドンデン返しから大きなドンデン返しまで、ずっとドンデン返しが旋回し続けることでストーリーが駆動する構造にお話で、頭の先から尻尾の端まで、ぎゅうぎゅうにサスペンスの詰まった傑作スリラー映画でした。シネマカリテでまだ上映回はあるので、機会のある方は是非。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 21, 2015