『カルテル・ランド』@渋谷シアター・イメージフォーラム(16/5/11(wed)鑑賞)
本年度アカデミー賞ノミネート『カルテル・ランド』|5月7日(土)全国公開!
本日の映画『カルテル・ランド』@渋谷シアター・イメージフォーラムに劇場入りしました。メキシコ麻薬戦争を舞台に、マフィアから住民を守るための自警団が暴走してゆくドキュメンタリーだそうで……。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月11日
『カルテル・ランド』観終わりました。一言でメキシコ麻薬戦争と丸めてしまうと、悪の麻薬組織が君臨する世界のようにイメージしてしまうのだけど、現実にはもっと激動していて、ドラマチック。これは一時はマフィアをしのいだ自警団の興亡を描くドキュメンタリー。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月11日
『カルテル・ランド』:メキシコ・ミチョアカン州、警察も軍隊も腐敗して当てにならず、麻薬カルテルの暴虐がほしいままに吹き荒れるこの地で、内科医のミレレスが仲間たちと武器を取って立ち上がる。カルテルと対峙し、勇敢に戦う彼らの下に、次々と賛同者が集まってゆく。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:自警団は瞬く間に規模を拡大し、次々と麻薬カルテル支配下にあった都市を解放してゆく。わずか1年で政府も一目置くほどに絶頂を迎えた自警団だったが、ミレレスを乗せた旅客機が墜落し、重傷を負った彼は3ヶ月ほど現場を離れることに。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:その間に、片腕ともいうべき幹部に自警団を任せていたミレレスだったが、彼が現場に復帰した時、既に自警団と自警団を取り巻く状況は、大きく変わろうとしていた……というお話。それと、国境の反対側、カルテルの運び屋を狩る米国側の自警団の話も出てきます。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:何というか、『三国志』とかに慣れ親しんだ日本人からすると、「ああ、黄巾党ね」とピンとくるんで、歴史って偉大だなとしみじみ思うんですが、それはさておき。気持ちはよく判るものの、動機の善悪は一切関係なく、素人が武器を弄ぶとこうなるというな。うわー。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:もうちょっと具体的に言うと、自警団が勝ちまくってくと、いろんな連中が入ってくるわけですよ。「オレら、反省したんで」つって、組織ごと投降してきたカルテルも仲間にしたりもする。で、そいつらが、自警団に入っても、やり口変えるわけじゃないんで…。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:一方、自警団とは言え、自分たちの統制に従わない武装集団の存在を、政権側が好ましく思うわけがなく、いろいろ揺さぶりかけて取り込もうとする。自警団内部でも、勝手な尋問とか拷問とかやってるから、国に法的な保護をしてもらわないと不安になる輩も出てくる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:そうなると、「政府とか軍なんか、信用できるか」というのが出発点の創設者のおっちゃんは、いつも間にか組織内に居場所がなくなる、というね(´Д` ) 退院後に支持者のお姉ーちゃんにちょっかいとか出してるうちに、急転直下で転落してゆくおっちゃん(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:この辺は、割とラテンアメリカの革命話でよくあるパターンで、栄枯盛衰とかどうとか以前に、それこそ『三国志』とか戦国軍記ものとか読んでると、あーそうなー、そりゃそうなるよなーとしか言えないわけですが。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:ラストで、かつての部下たちが、政府支給の制服着て、政府支給の銃貰ってはしゃいでるのを横目に、家族にも見捨てられ(浮気がばれた)、殺し屋の目を避けて寂しく地方に落ち延びるおっちゃん。若い頃に司馬遼太郎をちゃんと読んでれば、こんなことには<違う。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:で、この話のポイントは哀れな梟雄(おっちゃん)の運命とかではなく、わずか1年ほどで地域を席巻するほどの民兵組織が立ち上がって、あっという間に政府やカルテルの浸透を喰らって、既存の地域権力の構図の中に組み込まれてしまう現地情勢の流動性の激しさ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:もうひとつは、如何な高邁な理想を持って立ち上がった組織でも、これまたあっという間に倫理的統制を失い、敵であるカルテルに浸透され、政府の介入を招いて取り込まれる脆弱さで、急成長に甘えず、個々の構成員の思想固めを先にやっとくべきだったなーと。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:それをやるべき時期に、事故で入院しちゃってた不運もあるが、そもそも町医者上がりのおっちゃんにそこまで期待するのも無茶か……。まぁ、ともかく、この自警団騒ぎは、2014年におっちゃんが武器所持の罪で逮捕収監されてひとまずの幕となる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:結局、自警団は民兵として、政府の傘下に組み込まれる。その後、現地情勢はどうなっているのやら。ちなみに当時、この自警団が主に対峙してたのが、海外ニュースにもなった厨二カルテル「テンプル騎士団」だそうで……もう何でもありですな。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日
『カルテル・ランド』:ほんの1〜2年ほど前の話でこれなので、うかつに小説のネタにも取り上げにくい。中東情勢もそうだけど、情勢の流動化がどこも激しくなってきたなぁ。まぁ、地元の方が一番大変なんでしょうが。それでもひとつの最新現地レポートとして。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月12日