『デッドプール』@TOHOシネマズ新宿(16/6/2(thu)鑑賞)
デッドプール Vol.1:デッド・プレジデント (ShoPro Books)
- 作者: ジェリー・ダガン,ブライアン・ポゼーン,トニー・ムーア,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デッドプールVol.2:ソウル・ハンター (ShoPro Books)
- 作者: ジェリー・ダガン,ブライアン・ポゼーン,スコット・コブリッシュ他,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2015/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本日の映画『デッドプール』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。IMAX字幕版。ダークなおふざけヒーローのアメコミ映画。結構、早い時期から、ヒーロー映画好きの間では話題になってた映画ですが、さて。 pic.twitter.com/0lAUOg9CaP
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 2, 2016
『デッドプール』観終わりました。ヘヴィな過去や状況を、下品にふざけ抜きながら悪を討つ。ギャグとイかれた躁状態のきわきわの境界線上を駆け抜ける。そうでもなければ、やってられないご時勢ってのもあるのかな。ジャンルが爛熟すると、エログロギャグに走るというお約束もあるか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 2, 2016
『デッドプール』:元特殊部隊員で街のワルをぶっ飛ばして稼いだ日銭で生きるウェイドは、美しい娼婦ヴァネッサと運命的に出逢い、様々な形(プレイ)で愛を育んだ末に、遂にプロポーズ……と思いきや、末期がんであることが発覚。急転直下で悪夢のどん底に叩き込まれる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:だが、それはまだ本当のどん底ではなかった。失意と焦燥のウェイドの前に現れたスーツ姿の男……「治療の可能性がある」とのその男の誘いに乗って、ウェイドはフランシスと名乗る男の経営する怪しげな研究所にその身を委ねる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:だが、そこで行われていたのは、ミュータント化実験。何の素養もない一般人にミュータント因子を体内に投入し、凄まじい拷問によって生命の危機の限界まで追い込むことによって、ミュータント化を促す実験だった。無論、ミュータント化できなければ、そのまま死だ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:その拷問によって、見るも無残な容貌と化したウェイド。だが、それと引き換えに、不死のミュータント能力が開花。脱走しようとして、研究施設ごと焼き尽くされながらも復活したウェイドは、「デッドプール(死に賭け)」として、フランシスへの復讐を誓う……。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:てな話を、高速道路上でフランシス配下のヤクザをデストローイ中に派手に横転したSUVの車内からの一瞬の回想として思い出したりしながら、物語はスタートw 生まれも育ちも乱暴にして下品なヒーローなので、遠慮なく口は汚く、悪党どもにも容赦なし。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:戦い方も残忍で、敵の死体を喰い散らかすようにぶっ殺す。それも下品極まりないジョークを口にしつつ、げひゃげひゃ笑いながら。あ、でも、意外と可愛いもの好きなので、背中のバッグにキティちゃんがついてるぞ♪ ……ふざけ切っとる(´Д` ) #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:この辺の遺体損壊や残虐さを面白がるセンスは、メキシコ・マフィア礼賛のナルコ・カルチャーと通じてるものがあるのかな。別にこの作品自体はマフィア礼賛というわけではないのだけど、残忍なユーモアに「強さ」を見出す感覚とか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:まぁ、米国社会が時折ぶり返す暴力性が中南米マフィアの残忍さに刺激されたのか。この辺は日本人にも欧州人にも文明の基層部にはこういう暴力性が潜んでいるものなので、米国だけが特別なわけではないけど。鎌倉武士のDQNさも酷いよ、本当。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:それはさておき、社会の表層を覆う理性や法秩序の強度が弱まる(人々が信じきれなくなる)と、基層部に眠る暴力性が頭をもたげてくる。それは一概に悪い話ばかりではなくて、膠着した既成の制度や関係性を力づくで覆すことが求められる状況もありうる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:善悪の問題ではなく、世の中は「そういうもの」です。少なくとも、その「力」を社会が欲したとき、エログロ、そして破壊的なギャグをサブカルチャーに求める傾向がある。幕末期の歌舞伎や浄瑠璃もかなり酷かったとも聞きますし(´Д` ) #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:そうやって、サブカルで勇気をもらって(≒暴力性を掻き立てられて)、人は現実の過酷さに立ち向かう。この映画の暴力とギャグの関係性は、耐えがたい心身の苦痛をギャグで麻痺させて乗り切ろうとしているかのようにも見える。それが必要な時代ってことでしょうか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016
『デッドプール』:わたしは楽しかったですよ。わたしもまた、残酷で非情なこの時代に生きる一員だから。ギャグで痛覚を麻痺させて、その日その日をしのぐことの重要性を知る者だから。だからゲヒャゲヒャと愉快に笑って帰ってきました。そんな映画。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 4, 2016