『殺人の輪廻』@シネマート新宿(16/6/25(sat)鑑賞)
復讐に囚われた彼らの運命はいかに!?映画『殺人の輪廻』予告編
引き続き本日の映画2本目『殺人の輪廻』@シネマート新宿に劇場入りしました。これも「反逆の韓国ノワール2016」特集の1作品。これも猟奇殺人ものだそうで。……韓国には、どんだけ猟奇殺人鬼がいるんだよ(爆 #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 25, 2016
『殺人の輪廻』観終わりました。猟奇殺人鬼ものというより、遺族感情の落し所を巡って苦しむお話。韓国映画でこのテーマ多いのは、「恨」のお国柄というのもあるんだろうけど、その感情の激しさに遺族本人も苦しんでるという社会の共通認識が強いからなのかも、とか観てて思いましたが。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月25日
『殺人の輪廻』:国語教師のチョルンは、些細なことから車中で婚約者と口論になり、田舎の路上で彼女を下ろしてしまう。後悔してすぐにとって返したものの、既に彼女の姿はない。チョルンが戻るまでの間に、通りすがりのタクシー運転手に殺害されていたのだ。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:ほどなく、別れた妻子の下を訪ねた犯人を刑事サンウォンが捕らえるが、逮捕の際の揉み合いの最中に犯人の妻が誤射で射殺。遺された幼い娘をサンウォンは引き取って育てる。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:10年後、美しく育った犯人の娘ジョンヒョンの通う寄宿学校に、婚約者を殺されたチョルンが赴任する……というお話。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:これも昨日レビューした『鬼はさまよう』同様に、遺族感情の落し所を探す話なんだけど、犯人はさっさと逮捕されて収監されたまま死刑になってしまうので、なおのこと憎悪のぶつけ先がない。なので、犯人の娘がその対象になるけど、彼女もまた「遺族」である、と。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:また、遺族たるチョルン自身も、婚約者を置き去りにしてしまったという罪悪感に責め苛まされている。婚約者と別れた瞬間の絶望と美しい過去に囚われたまま、苦しみ続ける煉獄の中で生きている。サスペンスというより、遺族感情に寄り添う映画の側面がより強い。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:『鬼はさまよう』では、まだ「自分の手で終わらせる」選択肢が残されていたけど、本作ではそれも司法に奪われているので、より絶望が深いとも言える。刑事と犯人の娘の親子の情の存在が、ぎりぎり希望として示されているけど、チョルンの落し所は……。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:犯人以外、全員善人で、犯人にしても(自分勝手とは言え)犯行に至る心理的な理路は示されている。観客としても、感情のぶつけ先の見つけにくい「つらいだけ」の映画なんだけど、それをプログラム・ピクチャーの一環として韓国映画はラインナップに組み込むんだよね。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:まぁ、そこは邦画だって、プログラム・ピクチャー全盛の70年代まで、何の救いもないまま観客を放り出す映画をコンスタントに撮ってた側面もあるわけで、そうした「悲しみに寄り添うだけ」の機能と欲求も、映画にはあるのかな、と。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日
『殺人の輪廻』:まぁ、続けて2作も同系統の作品を観たので、特に意識しちゃってるというのもあるんでしょうけど。そんなわけで、アクションとかで上げる娯楽作品ではないけど、悲しみや辛さと寄り添う、いい映画でした。近い内にWOWOWでもやるのかな。機会がありましたら、是非。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月27日