『殺人者(コロシ)を追え』@池袋新文芸坐(16/6/29(wed)鑑賞)
本日の映画1本目『殺人者(コロシ)を追え』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1962年公開。殺人を犯した犯人を、刑事と共犯者が追う話だそうですが、さて。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月29日
『殺人者(コロシ)を追え』観終わりました。団地に始まり、団地……それは現代社会の縮図。団地に始まり、団地に終わる団地限定のシチュエーション・サスペンス。日活得意のレイアウト・センスに、団地の幾何学構造がよく似合ってね。あと、事件記者はここでもやはりゲスだったとw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月29日
『殺人者(コロシ)を追え』:競馬場の現金輸送車を襲撃し、警備員1人を射殺して犯人が逃走。犯人の立寄り先として、恋人の住む団地の一室に目をつけ、向かいの棟の部屋から監視する若い刑事と老刑事の2人。だが、別の部屋では、犯人の共犯3人組がサラリーマン家庭に押し入る。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『殺人者(コロシ)を追え』:一家を脅して、3人組もまた部屋に居座って女の部屋を監視する…というお話。2組の監視の目の前で、当時全国に広がりつつあった団地コミュニティの生活が、朝から晩まで余すところなく描かれてゆく映画。それ自体が珍しい時代のお話ということでしょうか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『殺人者(コロシ)を追え』:当時は「新しい中産階層のライフスタイル」として珍しかったのだろうけど、半世紀後の今見ても滅びつつある「中産階級」の萌芽の風景として興味深い。言われてみれば、老人の姿はない。エレベーターもない初期の団地に、老人がいないのは当然だけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『殺人者(コロシ)を追え』:セキュリティがないも当然の住空間に、長屋的な相互監視の目。その割に、一度深く侵入されると、賊の長期潜伏を許してしまうとか(その代わり、封鎖も容易)。あと、銀行振込が一般化してないので、部屋代を管理事務所に直接持って行くとかw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『殺人者(コロシ)を追え』:ドラマ的には、犯人への怒りが空回りしがちな若い刑事に老刑事が、張込みの時間潰しの会話を通して、犯人もひとりの人間であること、視野を広く持つことを教え諭してゆく辺りがキモかな。……犯人は顔も出てこないで殺されちゃうけど(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『殺人者(コロシ)を追え』:こういう映画を観ると、映画がその時代の風俗を後世に伝えるタイムカプセルとしての機能を持っている意義を強く意識しますね。まぁ、爆発も銃撃戦もないけど(幼稚園バス・ジャックはある)、「夢の団地生活にようこそ」という映画でした。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日