『カリフォルニア・ダウン』@新宿ピカデリー(15/9/15(tue)鑑賞)
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本日の映画『カリフォルニア・ダウン』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。ドウェイン・ジョンソンが救難ヘリのパイロットとして大震災に襲われたカリフォルニアで、家族を救うために奮闘する映画。災害時に自分の家族優先の救難隊員かぁ……難しいとこ突いてくるな(-。-;
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
で、今日観た『カリフォルニア・ダウン』については、少し片づけものがあるので後ほど。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
日付変わっちゃいましたが、今日観た『カリフォルニア・ダウン』のレビュー。大災害映画(ディザスター・ムービー)の基本に忠実に、徹底した取材に基づいて、手を抜くことなく細部まで丁寧に作り込んだ「娯楽映画(エンタメ)」。それだけに、日本人として素直に楽しんでいいのか、微妙……(-。-;
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:捜索救難任務のベテラン隊員である消防ヘリのパイロットの主人公(ドウェイン・ジョンソン)。離婚目前の妻と大学生の娘のいる父親でもある彼は、故障したヘリを修理工場に向けて飛ばしていたところへ、カリフォルニア全域を捲き込む未曾有の大震災に襲われる。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:ネバダ州フーヴァー・ダムからロサンゼルス、サンフランシスコに至る1300キロに渡るサン・アンドレアス断層がずれ、カリフォルニア全域をマグニチュード9.1の激震が襲ったのだ。ばらばらに被災した家族を救うため、主人公は被災地へと向かう……というお話。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:まず全体の印象として、ディティール描写が明らかに311以降の災害映画で、特に津波が大きなインパクトを持って終盤に描かれてます。襲来する津波を切り抜けようと、一斉に大波に突っ込んでゆく湾内の船舶とか、大量のゴミで覆われた津波直後の水没都市とか。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:逆に日本の耐震基準が念頭にあると、ビルとか建物がぶっ壊れ過ぎ(^^;; でもまぁ、米国(と言うか、日本以外)の建物の耐震強度なんてそんなもんかもしれませんが。ともあれ、大都市2つ、徹底的にぶっ壊す、大ぶっ壊し大会映画となっております。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:そんなわけで人がいっぱい死ぬんですが、不意に何かが落ちてきて潰れるとか、唐突に殺される場面がほとんどで、苦痛にのたうち廻って死ぬような描写はなし。主人公の娘が、何度か死にかける場面がちょっと長めにあるけど、そっちは助かるしね。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:この辺が、この映画を娯楽に留めている一線なのかな。その線は、かなり自覚的に引かれた分断線だと思う。プロの仕事と言ってもいいのだけど、311を経験した日本人としては、自分たちの悲劇が口当たりよく「調理」されてるとも言えるわけで……うーん、微妙(-。-;
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:で、このお話は「カリフォルニア大震災」という大状況を背景とした、「家族の再生」という超ミクロなドラマです。消防救難ヘリのパイロットが、こんな非常時に自分の家族探し廻ってていいのか(しかも部隊のヘリだし(爆)とも思うけど、一応、司令部の許可は取ってます。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:ただこの辺の設定は絶妙と言えば絶妙で、主人公は休暇中を緊急呼び出しされて、故障したヘリを搬送中という状況で、主人公もヘリも正規任務に就てるわけじゃない、と。それでも機内から私用電話も有りとか、あちらの公務員の服務規程はよく判んねーっす(^^;;
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:もうひとつご都合主義ぎりぎりの絶妙さなのが主人公の娘で、「消防士の娘だから、災害時のサバイバル知識が豊富」とw そう来たか、と膝を打ったね。一方、その娘と行動を共にする建築士の卵の青年は、いまいちその設定を活かしきれてなかったような……。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:基本的に、この映画は「巨大地震とはどういうものか」を観客に啓蒙するジャーナリズム性がキモで、それを効果的に観客に伝える手段として娯楽性があるという構造です。なので、ドラマ部分はありきたりで充分というか、そこで奇はてらわないんです。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:だからまぁ、この映画を観ると、ドキドキはらはらしながら、自然と「地震が起きたら、机の下に隠れなさい」とか「巨大地震には津波とワンセット」とかの、日本人だったら常識のような地震あるある知識が身につきますよっと。その意味で、誠実に作られてるとは思う。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:若干荒っぽいプロットも、愛嬌と言えば言えなくもない。基本的には、よく出来た災害映画だとは思うんだけどねぇ……。いまいち素直に乗り切れなかったのは、日本人であるこっちの自意識の問題で、災害描写がリアルであればあるほど、現実の被災者の方に申し訳なくてねぇ。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:「娯楽」として楽しんじゃっていいのかって言うね。その意味で、プロットがもうちょっと悲劇性を帯びてると、心理的な「言い訳」になったかもしれない。昔の邦画の戦争映画で全滅エンドで終わるのが多いってのと、同じ理由で。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:ただ、いつかまた、日本人もこういう娯楽映画として災害映画を撮らなきゃいけないとも思います。災害知識の啓蒙、という意義もさることながら、屈託無く災害を描けるということは、それだけ私たちの心の傷が癒えたということでもある。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日
『カリフォルニア・ダウン』:邦画だって、かつては災害パニック映画が得意な時代もあったし、本作にも、その頃の作品を意識したんじゃないかと思わせるシーンも若干ある。いつかあの悲劇の傷が癒えた時、本作に決して負けない娯楽作品として災害映画を邦画が撮れる日が来て欲しい、と心より願います。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月15日