『僕等がいた 後篇』@TOHOシネマズ府中(12/4/28(sat)鑑賞)
『僕等がいた』後篇:実は昨晩レイトショーで観に行っていたのだけど、体調悪くして帰って寝込んでしまったので、改めて。公開翌週の週末の割に、小さめのスクリーンで入りは3割くらい。あれ? もっとヒットしてたような印象があったのだけど、こんなもんなの?
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:内容的には原作通りとは言え、「重い」の一言。前篇でキラキラした高校生活を過ごしていた矢野が、東京での生活と母の病気と死を前にやつれて荒んでゆく辺りが生々しくて辛い。というか、この作品、今時の「少女マンガ」の割に、妙に「死」が偏在し過ぎてるんだよね。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:むしろ恋愛はおまけで、そうした身近な「死」をどう受容して、前に進むための光明を見出すか?というテーマの作品にしか読み取れない。絵柄はともかく、それが「人生劇場」としての骨太さを本作にもたらしているように思うのだけど、世間的にはやはり「恋愛マンガ」なのかな。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:この映画はそこを汲んでしっかり作りこんでいて、観応えある。つか、役者陣も演出もガチなので、矢野の叩き込まれた状況も、そこから絞り出される言葉の数々も「重い」。自分は「ハードボイルド映画」として観ていたので満足だったけど、原作未読の一見の観客にはきついかもなぁ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:しかし、矢野の置かれた状況は高校生には過酷でも、何十年か生きてれば断片的に誰しもが経験することで、その意味でいろいろ胸が締め付けられる箇所が何か所もあった。しかし原作からしてそうだけど、「親の束縛」と「親の死」を繰り返し描く作品だったなぁ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:その割に「父親」の出番がほとんどないんだよね。矢野の実父みたいに存在が意味を為すキャラもいたけど、登場人物を守護し、叱り、導く「父性」は終始不在で、子供たちが「母親」の愛情に剥き身でさらされて苦しむ話として捉えると興味深い。「母と子」の物語なんだよね、結局。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:この後篇では、特に前篇以上に矢野の受難とそこから希望へと辿り着くまでの物語という性格が強く、それを生田斗真が見事に演じてのけてて素晴らしかった。どん底時代の矢野を演じる姿には凄みすらあったよ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:そして何より個人的に懸念していた山本(妹)さんも、ちゃんと扱ってもらっていてよかった。なんつーか、「寄りにもよってこの状況でその台詞選ぶかー」という山本(妹)さんの絶望的なコミュ障ぶりを、存在感レベルで本仮屋ユイカはよく演じてくれていた。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:ヒロイン七美役の吉高由里子は……七美にあまり思入れないので、特に興味なくて<暴論。いや、この作品に於ける七美の存在って、「デウス・エキス・マキナ(最終解決手段)」っつーか、落ちのために用意されたキャラにしか見えなくてなぁ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:ちなみに映画のラストは原作とは違うようなのだけど(実は原作最終巻はまだ読めてない)、ラスト直前まで感動してたのに、矢野と七美がハッピーエンドに辿り着いた瞬間にすっと醒めてゆく自分の感性は間違っているのかしらw
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:や、いいんですけどね。監督はこの映画を「ファンタジー」として撮ったと仰ってますので、その意味で、この落ちは大正解だし、劇場に足を運んだ大多数の原作ファンはここで感動してるんだろうし。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:むしろ、何となく、恋愛ものの類型的なハッピーエンドの原型(アーキタイプ)が自分の中にまったく存在しないのではないか?という嫌な疑念の扉を開けてしまいそうになって、そっちに戦慄しながらエンドロールを眺めていたわけなのですがw
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:そんなわけで、「恋愛映画」としては非常に観応えのある映画です。「人生」と、それと向き合う「覚悟」について、ちょっと考えさせられる映画でもあります。どなたかとご一緒に行かれるなら、その辺をかんがみて誘われるのがよろしいかと。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
『僕等がいた』後篇:ええ? 自分は誰と言ったのかって? 勿論、ひとりで行ったさ! 言わせんな、チクショー!(ノД`)・゜・。 ウワアアアアアン
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2012年4月29日
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