『誘拐の掟』@新宿バルト9(15/6/1(mon)鑑賞)
本日の映画『誘拐の掟』@新宿バルト9に劇場入りしました。ついこないだもリーアム・ニーソンの映画を観たばっかですけど(^^;;
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』観終わりました。ローレンス・ブロックの探偵小説が原作なので、アクション映画というよりミステリー。それも原作はシリーズ10作目のエピソードというだけに、手堅い(^^;; まぁ、原作未読ですが、シリーズキャラみたいなのは特にいないので、未読でも問題ないでしょう。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:元NY市警刑事で今はモグリの私立探偵マット・スカダー。断酒会の参加者繋がりで、妻を誘拐されて惨殺された麻薬仲買人の男から、犯人を探すように依頼される。一度は断るマットだったが、犯人の手口の凄惨さと被害者の夫を愚弄する手口の異常さに、依頼を受ける。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:聞き込みによって、誘拐の直前まで、バンに乗った男2人組の存在を掴む。更に付近で行われた類似の犯行を検索すると、猟奇的な2件のバラバラ殺人が発生していることが明らかになる。そしていずれも、麻薬関係者の身近な女性。地道な捜査の積み重ねで、犯人へと迫るマット。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:そして遂に動き出した犯人たちは、やはり麻薬業者の幼い娘を誘拐。少女の生命を掛けて、マットは犯人たちと駆け引きを駆使したぎりぎりの交渉に挑む……というお話。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:そんなわけで、地に足のついた探偵もの。それが猟奇色を帯びてるのは、原作がエルロイとほぼ同世代の作家だからかな。これがもっと現代に近くなると、『ゴーン・ガール』みたいなソーシャル・ハック的な犯人だったり、探偵だったりするのか。…いや、断言できるほど、読んでもないが(汗
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:で、リーアム・ニーソンは『シンドラーのリスト』で性格俳優としてブレイク後、一旦落ち目になって、『96時間』で僕らのリーアム兄さんwとして再ブレイク。以後、コンスタントにヨーロッパコープ的なB級アクションに出てきている俳優さんなわけです。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:この所のリーアム・ニーソンが面白いのは、あくまでB級アクション映画に軸足を置きながら、芝居を深めるような作品チョイスをしている点。具体的には、「(自身の)罪との対峙」というモチーフの作品が続いている。これ出演が決まってる遠藤周作原作の『沈黙』に繋がってくるのかな。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:『沈黙』での芝居が彼のゴールなのかどうかは定かではないけど、そういう芝居の熟成を、B級アクション映画というステージでやっちゃおうという試みは面白い。彼自身の芝居のためだけでなく、このB級アクションというジャンルの振り幅や奥行きを深めることにも繋がってくる。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:似たようなことは、ジェイソン・ステイサムなんかも考えてるんじゃないかと、個人的には睨んでるけど、それはさておき。今回のニーソンは、酔った時に出喰わした強盗事件の顛末で心に傷を負って、職を辞して酒も断った元刑事の探偵。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日
『誘拐の掟』:米国ではちゃんとライセンスを持った正式な私立探偵(プライベート・アイ)なら認められる権利や義務も、モグリの探偵にはない。それでも、とすがってくるワケ有りの依頼人からの、ぎりぎりの境界線上の事件と対峙する彼の行動原理は、自己破滅願望と見分けがつかない贖罪意識だ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月1日