『ベイビー』@ヒューマントラストシネマ渋谷(15/10/15(thu)鑑賞)
Exclusive: 'BABY' Official Trailer | Akshay Kumar | T-Series
監督:ニーラジ・パーンデー
主演:アクシャイ・クマール、タープスィー・パンヌー、ラーナー・ダッグブティー
2015年/インド/ヒンディー語/160分
原題:Baby
本日のインド映画『ベイビー』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。インド映画では珍しい特殊部隊ものだそうです。……いや、本国では珍しくないのかな?(^^) まぁ、でもインドの特殊部隊なぁ。あんまり強そうな印象はないけど、さて。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』観終わりました。特殊部隊ものっつーより、秘密部隊ものでしたな。海外からインド国内へのテロ指令を下すテロリストを、非合法に暗殺・拉致誘拐するべく設立された少数精鋭の秘密部隊「BABY」の隊長を主人公とするお話。なおその活動・生死に当局は一切関知しないw
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:主人公側っつーかインド側の正当性が一切揺らがないまま、てきぱきと話が進むミッション遂行型の対テロ話で、インド当局全面サポートということもあって若干プロパガンダ臭がしないでもなくw ただそれだけに、対テロ戦に対するインド当局の問題意識の在り様も見えやすい。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:インドのスパイ映画における宿命のライバルと言えば、パキスタン情報部(ISI)で、彼らとの闘いを描いてきたこれまでのインド映画では、敵の女スパイとのロマンスとか、まだ相互理解の可能性くらいは匂わすものなんですが、今回の敵はイスラム原理主義テロ組織。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:インド-パキスタン間の緊張関係を培養地としながら、国家ではなく宗教で社会を分断し、首都や治安組織の中枢にやすやすと手を伸ばし、精鋭部隊のベテラン隊員すらあっさり寝返らせるこの敵と、暴力以外でどう向き合えばいいのか、未だ見出せずにいるのが、この映画を観ると理解できる。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:イスラム原理主義者がインド国内で学生をどうオルグしてるのか、とかは妙に生々しく描くのに、彼らの闘争の論理とか、なぜ彼らがそこまで怒ってるのかをきちんと解き明かそうとはしない。当然、そこから説得したり、闘争理論を解毒して、武装解除させるところまでとても手が廻らない。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:ただまぁ、それはインド映画だけの話ではなく、西側社会全体がそうで、私たちには理解不能な論理で荒ぶれる彼らに対して、暴力を持って殲滅する以外の方法論を未だに見出せていないのだけど。でも、それじゃあ、切りがないんだけどね……。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:そんなわけで、インド当局による判り易い対テロ戦の啓蒙映画的な側面を持つ痛快娯楽大作です。でも「国家」という概念を守る戦いだったはずなのに、国境を越えて他国の主権を侵害する秘密工作を繰り返すことで、「国家」の境界線が揺らいでゆく皮肉に、彼らが気づいているのかどうか。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日
『ベイビー』:ちなみに割と派手な銃撃戦とか爆破とか繰り返してたくせに、クライマックス前に敵の大幹部の暗殺にあっさり成功し、ラスボスの身柄も確保。以後はラストまで薬物で意識を奪ったラスボス連れて、異国からどう出国してインドに戻るかという地味な展開が続きます。……何だかな(^^;;
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月15日