『赤い荒野』@神保町シアター(15/11/10(tue)鑑賞)
本日の映画『赤い荒野』@神保町シアターに劇場入りしました。1961年公開。宍戸錠主演。日活無国籍ものの初期作品に当たるようです。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』観終わりました。前に鈴木清順監督の『散弾銃(ショットガン)の男』と同じ和製ウェスタン。あちらと同じく、逃げも隠れもしない60年代日本で、日本人の役者が日本名の役名で日本語で喋り、電話も車もある現代劇なのに立派な「西部劇」。まぁ、ロケ地が島根だから成立してるわけだけどw
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:7年ぶりにかつて勤めていた牧場に戻ってきたジョウ(宍戸錠)。だが牧場主の矢崎は東京に種牛を買いに行って不在で、留守を妻と息子で守っていた。しかし、そこへ借金の取立てと称して、新興の牧場主の手下がやってくる。一度は追い返したものの、矢崎が戻らずに牧場を追われることに。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:やむなく牧場の牛たちとともに近所の牧場を頼るも、そこも悪漢どもに目をつけられていた。一方、ジョウと矢崎を仇とつけ狙う刑務所帰りの男によって、戻ってきた矢崎も襲われ、橋から落ちて行方不明に。ジョウは悪漢どもから牧場を取り戻し、矢崎の妻子を守れるのか……というお話。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:いやぁ、凄いよ60年代島根。消失点が遠い遠い(爆 そしてCGもない時代なのに、電柱も電線もない、どこまで行っても見事な大平原! 「現代日本で西部劇」なんて有り得ない設定を力づくで成立させてるのは、この雄大な島根のロケーションに尽きます。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:『散弾銃の男』もそうだけど、あくまで現実と地続きの世界観でしれっと西部劇を始めてしまう当時の映画人のイマジネーションの豊かさは本当に衝撃的で、CGで何でもやれるはずの今の邦画でこれをやれるか、と考え込んでしまうよね。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:いや、西部劇をやれって話じゃなくてね。現実から劇的な物語空間に観客をどう誘うかは、ジャンルを問わない普遍的な課題で、これが出来るなら大概のことができるよな、という先人の偉業に、ただただ戦慄を禁じえんですよ。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:それとは別に、この時期の宍戸錠の扱いがちょっとメタ的に面白くて、それぞれ世界観の違う映画に役名「ジョウ」ないし「ジョー」で出てて、過去をぼやかし、エンディングで去って行くので、いろんな作品を「ジョウ」が渡り歩いてるようにも観れる。彼ひとりがメタキャラなのな(^^)
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:こういうのは、プログラム・ピクチャー的に、似たようなキャストで作品を大量生産してた時代だからこそできた話で、もうそういう活躍をするスタアは出てこないんだろうな。そう思うと、ちょっと寂しいけどね。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日
『赤い荒野』:クライマックスの牧場での決闘(西部劇ですから!w)で、1対多の不利な戦況を戦術を考えて攻略するところとかを筆頭に、ベタな西部劇をやりつつ、よく練り込まれた映画でした。宍戸錠もいっぱい歌うしね! しかし、それにしても、60年代島根の風景の雄大さよ……ふう(うっとり)。
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月10日