『君の名は。』@TOHOシネマズ新宿(16/8/27(sat)鑑賞)
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: Kindle版
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- 作者: 琴音らんまる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/08/23
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君の名は。 Another Side:Earthbound<君の名は。 Another Side:Earthbound> (角川スニーカー文庫)
- 作者: 加納新太
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: Kindle版
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本日の映画『君の名は。』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。新海誠監督の新作。上映館数も拡大して、今度こそ一般向けの娯楽作を目指すという話ですけど、さて。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月27日
『君の名は。』観終わりました。ああ、これは見事な王道青春娯楽映画。デビュー作の『ほしのこえ』から前作『言の葉の庭』まで、これまで自身が手掛けてきた作品のモチーフを総動員して、間口の広い娯楽映画にまとめて気ました。映像的にもちょっとマイルドになった印象?w #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月27日
『君の名は。』:飛騨の山間部の小さな地方都市・紙守町の女子高生・宮水三葉(上白石萌音)は、どこかの誰かと入れ替わった生活を送る夢を見る。しかし、目が覚めると詳しい内容は覚えていない。だが、周囲の人々は、三葉がその間に普段と違う、突飛な行動を取っていたと証言する。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:どうも意識を失っていた間、三葉は、東京の高校生・立花瀧(神木隆之介)の意識と入れ替わって生活していたらしい。東京の生活と、紙守町の生活。互いに混乱しつつ、引っ掻き廻し合いながら、ふたりは互いを意識し始めるのだが……というのが導入部のお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:ネタバレを避けて、予告編で開示されている情報ベースで書けるあらすじはここまで。まぁ、ネタバレ全開のレビューもあちこちで出てますけど、割とネタバレが興を削ぐ作りなので、公開数日でネタバレするのも気がひけるので、ここでのレビューはなるべくネタバレ回避で。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:よそのレビューを眺めると、まずここでどう捉えるのかで揉めてるきらいがあるので、先に指摘しておくと、本作は「SF」ではなく「ファンタジー」です。なので、作中で発生する様々な不思議現象について、特に突き詰めた原因究明がなされているわけではありません。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:だいたい、物語発端の「とりかえばや」も「ヒロイン一族の体質」で片付けられて、しかも「それがなぜ彼でなければならなかったのか」の理由にはなってないしね。でも、別にそれでいいんです。だってこれは「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語だから。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:若い男女の出逢いを理詰めで説明されて、恋愛物語(ロマンス)が成立するか、って話です。利己的遺伝子がどうたらこうたら、とか、知らねーよ。割と初っ端のここを取り違えると、全体にその辺の論理構築が緩いので、あちこち引っかかって乗れなくなります。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:そんなわけで、新海誠作品おなじみの「ボーイ・ミーツ・ガール」を基調に、お話のトーンや目標が異なるいくつかのモジュール単位で、全体の物語が組み上げられてます。モジュールが切り替わると、視点やトーンもパキッと切り替わる。言ってみれば、連作短編に近いです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:確かにおかげで、これまでの新海誠の長編作品の構成力の弱さとか、中だるみが本作では払拭されてます。これに限らず、ともすれば欠点となっていた自分の特徴を、積極的に武器に転じて活用してきている印象があります。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:と同時に、デビュー作の『ほしのこえ』以来、これまでの新海誠作品で取り上げてきた数々のモチーフを、もう一度、集大成として本作に組み込んでいます。どこがどうとは、モロにネタバレになるので、ここではいちいち取り上げませんけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:こうしたやり方は、ともすればとっ散らかった印象に繋がりかねないし、実際そう受け取る観客がいても不思議ではないのだけど、そこで「ボーイ・ミーツ・ガール」の全体コンセプトが生きてくる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:更に言えば、タイトルだって、1950年代の元祖すれ違いラブの名作『君の名は』にあやかってますもんw まったく恥ずかしげもなく。もうなり振り構わない総力戦で、今回は本気で勝負にきたな、と。本気で大衆娯楽(エンタメ)路線の本命を射抜きにきています。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:同時に、これまでの新海誠作品は繰り返し繰り返し「喪失」 の話をしてきて、男女のロマンスは成就せず、そのぽっかり空いた喪失感と共生するようなラストのお話ばっかり描いてきました。『言の葉の庭』はちょっと印象違うけど、あれもロマンスとしては成就してない。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:でも、本作では、そうじゃない。互いの愛情をちゃんと受け留めて物語が終わる。ネタバレ中のネタバレだから、具体的なシチュエーションには言及しませんけど。だけど、喪失に怯えるあまり、喪失に安らぎを覚えるかのごときこれまでの作品群と比べると、凄い成長です。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:この成長を遂げるためには、これまで彼がたどった心の旅路を、もう一度、「愛」のある「正しい文脈」で語り直す必要があった。それが本作が、新海誠の過去作品の総集編的な作りになっている最大の理由なのかもしれない。この映画を見ながら、そんなことを思いました。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:別に個人的に新海誠の知り合いでも何でもないので、ただのいち観客の印象でしかないですけどね(^_^;; でも、非常に愛に溢れた映画であることぐらいは判る。自分と世界に対する愛がなければ、こんな映画は撮れません。それはやはり、言祝ぐべきことでしょう。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
『君の名は。』:そんなわけで、古くからのファンの人も、そうでない人も、是非にとお勧めできる映画だと思います。機会がありましたら、せっかくですので、なるべく大きなスクリーンでご覧なりますよう。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年8月29日
■追記:『君の名は。』(IMAX版)@TOHOシネマズ新宿(17/1/19(thu)鑑賞)(2回目)
本日の映画『君の名は。』(IMAX版)@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。公開直後に観に行って以来の2回目の鑑賞。世間の評価も固まってきた観もありますが、まぁ、せっかくIMAXでやるというので。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版)観終わりました。IMAXだからと言っていきなり劇的に解像度が上がるわけではないので、絵面の向上度はよく判らないのだけど、音響についてはだいぶインパクトを増してる印象。こうなると立川の極音上映も一度行っときたくなってきた(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版):で、2回目の鑑賞で思い知らされたのだけど、この映画の一番の肝はやはり編集の力ですなぁ。岡本喜八や市川崑リスペクトで庵野秀明等の世代がやり始めたカット繋ぎを、リニア編集ネイティヴの世代が行き着く所まで行き着くと、ここまでの力を持つのか。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版):劇盤、SE、台詞にわずか数フレームのショットまで、あらゆる表現を総動員して、観客のエモーションを力づくで上げてくるパワー感は、昨年後半の秀作揃いだったアニメ映画の中でもずば抜けていて、それはあれだけヒットするはずですわ……。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版):去年はこの後、『聲の形』『この世界の片隅で』と続いたので、思想や哲学的な面での、いわば文学性の面で喰い足りなさを覚えてしまったので、自分の中の総合評価が低くなってしまったけど、そこもほら、細田アニメ程度にはあるわけだし(暴言 #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版):もうちょっと踏み込んで言えば、そういったミクロの編集から、全体構成まで、「時間」を高度に制御して観客の感情を精密制御する映画でもあって、「ここまでやれる」「ここまでやっていい」と示して見せたことは、やはりエポックメイキングな出来事かと。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
あ、「精密制御」は言い過ぎですな。「上げる(ブースト)」方向にしか機能してないし。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
『君の名は。』(IMAX版):これが国内だけでなく、アジア圏全体を席捲しちゃったんだよね。影響受けるよね。真似したくなるよね。さっそく韓国でリメイク企画とか持ち上がってるみたいだし。さて、今年以降のアジア映画はどうなっちゃうことやら……(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月19日
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