『ティエリー・トグルドーの憂鬱』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/8/31(wed)鑑賞)
本日の映画『ティエリー・トグルドーの憂鬱』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。フランス映画でスーパーの警備員に転職した男が、陰々滅々とした労働者階級の地獄を見る話……らしいです。久しぶりの社会派地獄映画かぁ(´Д` ) #fr16_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) August 31, 2016
『ティエリー・トグルドーの憂鬱』観終わりました。1年半の失業期間を経て、巨大スーパーの警備員に就職したティエリー・トグルドー氏の憂鬱な労働の日々。前半は就職活動中心で、警備員の話は後半からだけど、ドキュメンタリー風味で、ドラマ的な起伏は薄め。非カタルシス的というか。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:妻と障害のある息子を抱えて就職活動中のトグルドー氏は、就職センターの担当者の案内するまま、経験者しか雇わない建設業界向けのクレーン資格を数ヶ月掛けて取得してしまうほど、真面目でお人好し。ただとにかく暗いし、地味。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:興奮すると、激しく自己主張するものの、普段はむっつりと言葉少なで、笑顔も少ない。端的に言って、就職活動に向いてない。なので、就職支援セミナーで、模擬面接などやると、反省会でぼっこぼこに批判される。まぁ、世の中、そういうもんだけどさ。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:プライドをまげて家を売ろうとすれば、「あそこもダメ。そこもダメ」「だから値下げしろ」と値下げ交渉を吹っかけられる。家族で暮らした想い入れなんか、ビタ一文も評価に値しない。がしがしと自尊心を削られてゆく日々。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:それが資本主義社会、と言えば、そうなんだけど。その辺を手持ちカメラで追いながら、淡々とスケッチする。演出でテンションを引き上げようという気がまったくないので、仕事が決まった瞬間とか、上がるシーンはカットです。いつの間にか就職してる。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:無愛想な面構えを買われて雇われた警備員の仕事は、監視カメラだらけの巨大スーパーで、「客を見れば、万引きと思え」と言わんばかりの職場教育。社会のどん底を覗き込むような、万引き犯たちを事務的に処理する日々。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:監視対象は客だけでなく、レジ打ちのオバサンたちもで、クーポン券を不正処理したオバサンを摘発したら、速やかに店長に馘にされ、職場で抗議の自殺し……。でも別に主人公が遺体を発見するわけでも、店長の秘密を暴くわけでもないしなー。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:そんなわけで、感情の爆発とか、大崩壊(カタストロフ)とかはなく、嫌ぁ〜な気分のまま流れてゆく。ラストはぶつけようのない感情がちょっとだけ噴き出すように終わる。ちょっとだけね。#fr16_n
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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』:「人生って、ツライね」「うん」という映画というか。地球の裏側にも、こういうツラさを抱えながら、それでも生きてる不器用なオジサンがいることを知って、その姿に「うん」と頷くことで生じる共感をそっと愛でる映画だったように思います。#fr16_n
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