『四月は君の嘘』@TOHOシネマズ渋谷(16/9/14(wed)鑑賞)
本日の映画『四月は君の嘘』@TOHOシネマズ渋谷に劇場入りしました。アニメ化もされた同名コミック作品の実写化作品。ヒロインに広瀬すずを迎えての難病ものなんですが、音楽ものでもある部分をどう料理してくれるか。これでも、ちょっと期待してます(^_^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月14日
『四月は君の嘘』観終わりました。原作(アニメ)後半のピアノソロでコンテストに挑む主人公のライバル勢話全カット(爆 ヒロインとの関係性の話に絞り込んだ構成。ま、でも、そりゃそうなるよな。それでも、音楽へ向き合う姿勢とか、原作のキモは外してない印象なので、概ね好感触。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月14日
『四月は君の嘘』:元天才少年ピアニストの高校生、有馬公正(山崎賢人)は、母の死をきっかけに演奏に集中するとピアノの音が聴こえなくなり、コンクールから遠ざかっていた。そんなある日、幼馴染の澤部椿(石井杏奈)からクラスメートの宮園かをり(広瀬すず)を紹介される。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:バイオリストのかをりにコンテスト会場に連れてこられた公正は、譜面に囚われない自由奔放な演奏に面喰らう。更に嫌がる公正をデュエットでコンクールに出るように強引に誘う。押し切られた公正は、再び音楽と、そして母の死と向き合うことになる……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:このお話の原作は、恋愛要素もあるし、少女マンガ的な非常に繊細な絵と表現でうっかり勘違いしかけるけど、『月刊少年マガジン』連載のれっきとした「少年マンガ」です。で、それを2時間強にまとめるに当たって、諸々削ぎ落とした結果、それがはっきりした感がある。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:このお話は典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」もので、ラストで実は相思相愛でしたと明かされる今時珍しいくらい奥ゆかしい恋愛ものでもあるのだけど、それが物語自体の「目的」ではありません。(読者観客が、どんな「目的」で受け留めるかとはまた別に) #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:この物語は、主人公である思春期の男の子が、成長に伴って強くなる自身の秘めた能力(パワー)で人を傷つけるのに怯えて、蓋をして震えているのを、その可能性を信じる周囲の人々が寄ってたかって勇気づけて、力と向き合い、制御できるように働きかける物語です。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:芯の部分は、割とまっとうな男の子の成長譚(ビルディングス・ロマン)です。ヒロインとのロマンスさえ、そのための「手段」でしかない。作中で描かれるすべての事象が、主人公をその目的に向かって、前へ前へと押し出すべく機能していることから明らかです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:いや、原作やアニメは、周辺のキャラや要素も魅力的に膨らませてるんで、必ずしもそこは明確ではないんですが(^_^;;、今回の映画化でその辺がすっきり整理された結果、そこが判りやすく見えてきた。なるほど、これは確かにこれは「少年マンガ」だ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:で、この映画のお話。まず「背景」が美しかった(爆。いや、アニメ版もそこに力入ってましたけど、この実写版も負けてない。満開の桜咲く4月から始まって、翌年の春に終わる海のそばの地方都市の四季の移り変わりを美しく切り取ってます。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:ロケ地は原作準拠なのかしらん。パンフ買ってないんで、ちょっと自信ないですが。でもあんな立派なホールがあるとか、今時、音楽文化事業に力入れられ自治体なんて、よほど財政がしっかりしてるとこでしょうね。ヒロイン登場までの陰の主役は、この背景の美しさです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:あと、このお話は原作自体そうなんですが、主人公の内話(モノローグ)がかなり多い。それは、音楽ものでありながら本物の「音」を聴かせられないマンガでは致し方ない面はあるし、アニメだと声優さんの語りの上手さでカバーできるんだけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:実写でやると、情報過多でちょっとシーンの押しが強くなり過ぎる。序盤の主人公の語りにそれを感じました。でも原作通りだったり、この映画の想定客である非映画マニアの中高校生には、このくらいの強さの感情誘導は必要だろうしな。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:映画リテラシーの高い観客を相手にする文芸映画ではなく、あくまで中高校生対象のスイーツ映画でなので(監督はそっち系の人)、多少感情過多でも判り易さを取る。BGMの押しがやや強く感じられたり、そこはっきり見せなくても、というところはあったんだけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:それでも、内話(モノローグ)なんか、アニメと観比べると、これでもだいぶ削ってるんだよね。全体にそうした過剰性を必要最小限に抑えようとしている努力は感じました。病気で倒れたヒロインが悲痛な叫びを上げるシーンを引きの絵で捉えて、表情まで映さないとか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:元々が難病もので悲劇性を基調にしているだけに、それで押し過ぎると主人公の成長譚(ビルディングス・ロマンス)である「本題」を圧し潰しちゃう。原作からしてヒロインの病名も明かさないくらい、病気描写のディティールに踏み込まないのは、それもあるんだと思う。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:そんなわけで、この映画でも、非常に繊細なせめぎ合いをしてて、そこはまぁ、上手くいったり、いかなかったりしてるわけですが。でもその駆け引きの痕跡読むのは面白かった……いや、それはちと観方が邪道にすぎるか(^_^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:既に大概長くなってるのでまとめに入るけど、その他のポイントとしては、原作にあった『ピーナッツ(スヌーピー)』等からの引用台詞とか、後半の魅力的なライバルたちがばっさりカットなので、そこは勿体無かった。でも、前後編でやると冗長になっちゃうかな。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:あと、原作では主人公たちが中学生だからでもあるけど、キスシーンひとつないので、広瀬すずファンはご安心をw 『青空エール』もラストに一度だけだし、なんか今年の夏の東宝スイーツ映画は健全だわ。……その分、『君の名は。』でおっぱいおっぱい言ってたが(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:最後になっちゃったけど、広瀬すずはやっぱりルックスに華があって、それだけでもヒロイン力が高いんだけど、滑舌の良さもだいぶ寄与していることを再確認。広瀬すずは声優のCV付きのアニメキャラ説をここで提唱したい。<バカ? #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
『四月は君の嘘』:他にも音楽映画としての側面についても語りたいけど、さすがに切りがないので、この辺で。いや、マンガ原作のスイーツ映画と言えど、日々進化をして、表現も洗練されてるし、観客も育ってるわけで、その最新状況を捉えるには格好の作品だったと思います。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月17日
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