『コンテンダー』@ヒューマントラストシネマ渋谷(15/12/4(fri)鑑賞)
本日の映画『コンテンダー』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。ニコラス・ケイジ主演、BPのメキシコ湾原油流出事故を題材にした政治スリラー、だそうで。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』観終わりました。BP社の原油流出事故に揺れるルイジアナで、スキャンダルでどん底に叩き込まれる下院議員の再起……なんだけど、というお話。時事ネタと政界ドラマを絡めて、上手いこと「中年の危機」を描いた映画と言うか。いや、こういうことやれるハリウッドは懐深いな、と。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:2010年、メキシコ湾での英BP社による原油流出事故により苦しむ地元ルイジアナ州の漁師たちの苦境を訴える議会演説で注目された下院議員コリン・プライス(ニコラス・ケイジ)だったが、直後に流出した浮気現場の動画により、議員辞職に追い込まれる。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:妻も選挙スタッフも去り、市民のイメージもどん底まで堕ちたコリンだったが、事故被災者救済のNGOでの活動を足場に再起を図る。被災者やBP社、銀行などの間に立って汗をかくことで、喪った信用を取り戻そうとするコリン。だが、それは遠く厳しい道のりだった…というお話。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:……とは言うものの、「挫折した中年男の再起の話」でまとめてしまえるほど、単純な話ではないです。いや、政治家として「再起」はするのでウソではないんだけど、本質的には「中年の危機」の話なので(^^;;、「それでいいんかい」という苦い落ちに(爆
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:まぁ、中年のおっさんには、そうそう救いはこないので、致しかたない。偶然出会った無垢な女子中学生に救われたりはしないのだ(血涙)<そんな映画ではないです。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:そもそも「中年の危機」って何かと言うと、人間40〜50代になると、体力が衰えたり、親が死んだり、子供が独立したり、仕事の責任が増したりしている内に、うっかりバランス崩して家庭的にも社会的にも、積み上げてきたも全部ひっくり返してしまう…て危機のこと。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:結局、「人間」と言うか「自我」は、外的環境(社会)と内的環境(身体)のせめぎ合いの中で成立する「場(フィールド)」のようなものなので、その双方が激動するこの年代は、思春期と並んで「嵐の季節」であり、ドラマ的にネタの宝庫なのである。<そこか。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:いや、「中年の危機」についてこれ以上掘り下げる気はないんだけど(^^;;、この映画が面白いのは、それを現実の時事問題に絡めて語ろうと思いつくハリウッドのセンスだよね。だって、作中で堂々とBP社の名前は出すし、BP社(と石油業界)は主人公を買収しようとするし。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:日本で言えば、福島の原発事故の被災者救済に走り廻る政治家の話を、東電を実名出して批判しつつ、主題は中年のおっさんの内的な危機って映画が成立するか、ってことですよ。……若い頃の山田太一ならやってたかな(^^;;
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:割とこの辺にこの映画の肝と言うか、本質があって、現在の事故、現実の会社名を出すことで、主人公を取り巻く内外の葛藤の揺るぎなさと言うか、逃げようもなく対峙しなくてはならない必然性に届いている。簡単に逃げられるなら、それは「危機」じゃないしね。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:現実(リアル)と物語(フィクション)の被膜上で、さくっと気負いなくこういう話を撮ってしまう、ハリウッドの懐の深さには、毎度ながら感心させらてますな。まぁ、大作映画じゃないから、成立してるのかもしれないけれど。でも日本でやったら、怒られるんだろうなぁ。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日
『コンテンダー』:まぁ、それ以外にも、米国南部の選挙事情とか、米国の議員が草の根からどう支持基盤を固めて立候補するのか、大規模災害時に政治家がどう役割を果たすのか、とか、いろいろその辺も興味深い。自身の野心と、支持者への誠意、既得権者と手を組むことが渾然となる政治家の有り様とか。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月4日