『歌声にのった少年』@新宿ピカデリー(16/9/28(wed)鑑賞)
本日の映画『歌声にのった少年』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』観終わりました。自分の歌声を信じて、閉塞したパレスチナ・ガザ地区から抜け出し、コンテストを勝ち抜いてパレスチナの人々の希望を託される歌手となった青年のお話。幼い頃に病気で死んじゃったお姉さんとの話が泣かせてね。まぁ、ありふれた話ではあるのだけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:と言うか、この監督さんの前作『オマールの壁』もそうだったのだけど、軸となるドラマや感情は、西側社会の通俗的なありふれたドラマなんだけど、それがパレスチナの過酷な状況に落とし込んだ瞬間に、否応なく浮かび上がる政治性の苦みというのが、本作の味わい。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:「ガザから出られないけど、Skypeの中継でコンテストに出よう」と中継しようとしたら、イスラエルの爆撃で停電中。アンプから音が出ない。発電機を見つけて演奏開始するも、電圧が安定しないから通信も途絶気味。発電機はうるさいし、火を吹くし(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:笑っちゃうシーンだけど、ガザじゃなきゃ、平和な国なら、こんなことで苦労することはないわけで…。TVを点ければ、華やかなアラブ・ショウビズの世界が映り、スマホからはFacebookで世界に繋がるのに。手を伸ばせば届きそうな「世界」に、届かない。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:それは若者のその焦燥や苛立ちはガザだけのものではなく、世界中の無名の若者の誰もが抱く普遍的な感情です。そこに触れることで、この映画を観ている世界中の観客の気持ちが、ガザの青年の閉塞と接続する。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:それがこの映画が、「たわいもないサクセス・ストーリー」である最大の理由です。破壊と貧困と閉塞の下で必死に生きる、ガザの人々からの「私たちを見て」という叫びでもある。よくできた大衆娯楽(エンタメ)には、そういう機能もあるのです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:他にも、しなやかに国境を越えて繋がるアラブ・ショウビズの在り様とか、爆撃で瓦礫と化した市街地で軽やかにバルクールで駆けて行く若者たちとか、初めて触れる状景も多く、その側面からもいろいろ興味深かったです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日
『歌声にのった少年』:まぁ、あまり政治的な面とか気負わずに、「たわいもない、歌が好きな青年のサクセス・ストーリー」として観てあげることが、この映画の作り手とガザの人々の願いに沿うことになるんじゃないかと思います。そんな映画でした。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月28日