『ジャズ大名』@池袋新文芸坐(16/9/29(thu)鑑賞)
引き続き、『ジャズ大名』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。#fr16_n pic.twitter.com/NanIpSH01p
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月29日
『ジャズ大名』観終わりました。1986年公開、筒井康隆原作、岡本喜八監督。Let's Swing GIG in 明治維新! 音楽史的にどこまで正しいかどうかはともかく(^^;; 幕末日本とニューオリンズ・ジャズを力技で接続して、全力で駆け抜けるジャズ映画でした。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月29日
『ジャズ大名』:南北戦争後も続く差別で米国に愛想を尽かせた黒人奴隷のジョーたち4人は、それぞれ楽器を手にアフリカを目指す。が、メキシコ人の悪徳商人に騙され、中国行きの貨物船に乗せられる。途中、クラリネットのボブが命を落としたものの、嵐を衝いて小舟で船を脱出。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月1日
『ジャズ大名』:3人が流れ着いたのは、東海道の難所・駿河の国庵原藩の海岸。小藩ながらこの藩の城は街道の真上に建っており、江戸と京都の往来には城内を通る必要がある。そのため、江戸へ向かう勤皇派の志士、京へ向かう幕臣、双方の密使・密偵・忍者・刺客が城内を往来する。#fr16_n
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『ジャズ大名』:その庵原藩藩主・海郷亮勝(古谷一行)は、尊皇だの佐幕だのには興味はなく、志士や幕臣が城内を勝手に通るに任せている。そんな殿様の趣味は、下手の横好きで篳篥(しちりき)を吹くこと。家臣や家族の迷惑そうな顔を(多少は)気にしつつ、隙あらば吹き鳴らす。#fr16_n
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『ジャズ大名』:そんな殿様が、漂着した黒人たちの持ち込んだクラリネットと運命的な出会いを果たす。更に黒人たちの演奏するジャズに惚れ込んだ殿様は、城内を幕軍や薩長軍の通るに任せて、家臣総出の一大ジャムを開催! そうこうするうちに、明治維新の夜が明ける……というお話。#fr16_n
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『ジャズ大名』:この辺りの制作年次になると、古谷一行とか財津一郎とか、40代の自分でもTVで見知った役者さんが多く、親しみやすい。しかし、本多博太郎が若い!それなのに、この時点で、あの胡散臭いキャラが完成していることに驚くんですが、それはともかく。#fr16_n
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『ジャズ大名』:いや、正直に言うと、本公開時に田舎のオタク高校生だった自分は、アニメ以外の邦画にほとんど関心がなく、筒井康隆原作というのがちょっと気になったくらい。岡本喜八に関心が向いたのは、20代入ってからじゃなかったかな。#fr16_n
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『ジャズ大名』:ジャズとかに興味持つような、高尚さとは無縁だったし(^^;; そんなわけで公開時はスルーして、岡本喜八をレンタルビデオで集中して観てた時も、戦争もの中心でスルー。今回の鑑賞が初見になります。#fr16_n
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『ジャズ大名』:で、お話はトボけたコメディで、邦画にお金がない時期(今でも潤沢とは言い難い)、CGも生まれたばかり(『レンズマン』『超人ロック』でワイヤーフレーム作画が試みられたのが、1984年)の時代なので、巧妙にシチュエーションを限定した舞台演劇を思わせる作り。#fr16_n
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『ジャズ大名』:勿論、岡本喜八なので、カット割りはテンポ良く、合間合間に無声映画的な黒字白抜きテキストのカットが入って、ボケたり突っ込んだりw でも題材がコメディだからか、戦争映画での気迫のこもったざくざくしたカットの切り方と比べると、ちょっとゆったり気味かな。#fr16_n
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『ジャズ大名』:この辺の演出スタイルは今観ると楽しいんだけど、庵野秀明による岡本喜八再発見前夜(『トップをねらえ!』OVA第1巻が1988年)なので、当時どう受け取られたのか。この演出スタイルのフォロワーを当時観た記憶がないので、主流にはならなかったのは確かだけど。#fr16_n
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『ジャズ大名』:逆にクライマックスの熱狂のジャムのどさくさ紛れに、エレキギターだの、ピアノを弾く山下洋輔だの、グラサンのタモリwだのを、考証無視で突っ込んでくるのは、80年代的な軽さと言うべきか。本編の文脈を乱す手前で留めてるのは、ベテランの品ではあるのだけど。#fr16_n
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『ジャズ大名』:この時期のダメな邦画が今観るとキツイのは、その辺の当時の文脈を押し付けてくるからなんだよね。80年代のお笑い芸人の業界の立ち位置なんか、21世紀まで覚えてられるか。まぁ、そこにすがるしかないほど、当時の邦画界の足腰が弱ってたということなんだろうけど。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月1日
『ジャズ大名』:話を戻して。これ今、リメイクしたら、ドラム系をもっと強調して、ビートに合わせてカットを細かく刻んでるかな。デジタルなリニア編集は細かいカット編集やりやすいんで(^^;; こないだ観た『セルフレス/覚醒した記憶』にもそんなシーンあったし。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月1日
『ジャズ大名』:逆にスウィング中心の本作では、このくらいに留めておくのがちょうど良かったかも。 明治維新も何もかも無視して、延々30分間スウィングをキメながらエンディングに雪崩れ込む落ちは楽しかったし。そんなバカバカしいにもほどがある、愉快で素敵な映画でした。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月1日