『ボンベイ・ベルベット』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/10/8(sat)鑑賞)
Bombay Velvet | Official Theatrical Trailer | Ranbir Kapoor | Anushka Sharma
監督:アヌラーグ・カシュヤプ
主演:ランビール・カプール、アヌシュカー・シャルマー
2015年/インド/ヒンディー語/150分
原題:BOMBAY VELVET
Jata Kahan Hai (Amit Trivedi Mix) [From "Bombay Velvet"]
- アーティスト: Neeti Mohan
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Jata Kahan Hai (Amit Trivedi Mix) [From "Bombay Velvet"]
- アーティスト: Neeti Mohan
- 出版社/メーカー: Saregama
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Fifi - Jata Kahan Hai Deewane (Mikey McCleary Mix) [From "Bombay Velvet"]
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- 出版社/メーカー: Saregama
- 発売日: 2015/04/16
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本日の映画『ボンベイ・ベルベット』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。60年代ボンベイの土地取引を巡る裏社会の抗争ものだそうで、あらすじだけ読むと、60年代の深作欣二みたいなんですが、どうなんでしょう。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月8日
『ボンベイ・ベルベット』観終わりました。60年代末、ボンベイの再開発によって利権が唸りをあげる狂騒の時代に、高級クラブホールの支配人で、組織の汚れ仕事を手がける若きヤクザと歌姫の、野望と裏切りと恋の物語。深作イズムというより、香港ノワールかなw #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月8日
『ボンベイ・ベルベット』:60年代末、ボンベイの貧民街出身のチンピラ、ジョニー(ランピール・カプール)は、銀行で大金を引き落とした客を襲って失敗したものの、襲われた裏社会の男カンバッタに逆に見込まれ、仕事を手伝うことに。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:汚れ仕事も厭わないジョニーはすぐに頭角を現し、高級クラブホール「ボンベイ・ベルベット」の経営を任される。ジョニーはそのホールの専属歌手として、ロージー(アヌーシュカ・シャルマ)を抜擢する。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:ロージーは売れない酒場の歌手時代にジョニーが惚れた女だった。左派大手新聞社幹部のジミーの愛人として奪われた女だったのだ。「ボンベイ・ベルベット」は、ロージーの歌声もあって成功する。恋人としても結ばれるジョニーとロージー。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:だが、ロージーはジョニーの背後にいるカンバッタの情報を得るために送り込まれたスパイだった。それを知ったカンバッタは、ジョニーにロージーを殺すように命じる。追い詰められたジョニーとロージーは……というお話。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:ジャジーな劇盤を背景に描かれる、実録60年代ボンベイ・ノワール。……いや、60年代(実際には69年〜72年)の音楽シーンって、こんなにジャズだっけ?(爆 #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:まぁ、現実の再現というより、50年代ハリウッド・ノワールの雰囲気の再現が狙いなんだろうね。実際に作中で、若い主人公がハリウッドのギャング映画を観て、「ああいう死に方がしたい」と盛り上がって、その通りのラストシーンになる。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:主人公は自身の欲望を暴走させた挙句、裏社会からも排除されて死に至るのだけど、その「欲望」は映画によって規定されたもので、「劇的」なその人生は本当は誰のものだったんだという皮肉を暗に示している。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:だからこそリアルな「実録風」ではなく、ロマンあふれるハリウッド・ノワールの「再現(リメイク)」というルックスで描かれ、主人公が追い求めた立身出世イメージの虚構性を強調するという構造になっているのだと思う。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:とは言え、その構造は深層底流として描かれるのみで、表層のノワールなロマンスを素直に楽しんでも問題ない。そこではムーディなジャズが流れ、紳士淑女の集う絢爛豪華なホールを舞台にスタイリッシュなギャング・ストーリーが描かれる。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:主人公はランピール・カプールの優しげなルックスでだいぶ誤魔化されてるが、殺人に抵抗がまったくない人間として描かれていて、必要なら古くからの馴染みの人間も殺すし、衝動で初対面の人間も殺す。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:しかし裏社会にも「ルール」というものがあるので、手順を踏まない殺人は嫌われる。ましてや、調子に乗って上の利権にまで手を突っ込もうとする若造をや。故にどんどん追い詰められる転落の過程も、この手のノワールのお約束。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:この辺の流れは、すごく香港ノワール的。ラストは、トミーガンを二丁拳銃で構えて敵の待ち受けるホールに殴り込み。勿論、スローモーションで斃れてゆくザコ敵w さすがに深作イズムは直接継承してはいないようだけど(^^;; #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:「実録」と言いつつ「映画」である以上、虚構であり、その虚構に誘い込まれるように劇的なる人生を送って果てた男の物語を、再び「映画」に回収する。ならば、より劇的に、よりスタイリッシュに、よりロマンティックに迎えるべき、と。 #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:あと音楽のクオリティが全般に良いので、劇盤単体でも魅力的です。作中の楽曲も当時のインドのオールディーズだったりするのかもしれないけど、さすがに使われた文脈までは不明(^^;; #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日
『ボンベイ・ベルベット』:でもヒロインは声量があって、本職っぽい見事な歌いっぷりを披露してくれます。この調子でボリウッド・ノワールとかの路線が定着するといいな。本国ではヒットしたようですが。この辺の作品も、日本で正式公開して欲しいですね。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月9日