『ファン』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/10/11(tue)鑑賞)
監督:マニーシュ・シャルマー
主演:シャールク・カーン、ワルーシャー・デスーザ、シュリヤー・ピルガオーンカル、サヤーニー・グプター
2016年/インド/ヒンディー語/138分
原題:FAN
本日の映画『ファン』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。待ってました、のシャールク・カーン兄貴に新作! しかし、お得意のひとり二役で大スタアとストーカーのお話という(^^;; いろいろメタなお話みたいですね。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2016
『ファン』観終わりました。ええと、SRK本人をモデルにした大スタア(SRK)に憧れて、モノマネを極めたファン(SRK2役)が、大スタアに成りすまして大暴れしたので、大スタアがファンの地元に乗り込んで大スタアのモノマネするファンのモノマネを…。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2016
『ファン』:重ねられた演技の階層(レイヤー)が深すぎて、気が遠くなる。合わせ鏡でハレーションが起きるように、そこで語られるセリフは大スタアのものか、ファンのものか、SRK本人のものか。虚実の被膜をぬるぬると撫でまわすような、ぞくぞくする映画です。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 11, 2016
『ファン』:大スタア俳優アールヤン・カンナー(シャールク・カーン)に憧れるあまり、モノマネを究めて地元デリーの演芸大会で常連優勝者となった青年ゴブラヴ(SRK2役)。アールヤンの誕生日に優勝トロフィーを渡すんだと勇んでムンバイへ向かう。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日
『ファン』:だが、邸前の大群衆にもみくちゃにされ、憧れのアールヤンも遠くから手を振る姿を眺めるだけ。どうしても諦めきれないゴブラヴは、アールヤンと揉めてる若手スタアを襲って、謝罪動画を撮影。それをネットにアップして、アールヤンと会おうとする。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:当然、警察に通報され、拘束されるゴブラヴ。留置場でアールヤンに直接諭され、おとなしくデリーへ引き上げるが…自分のファン人生を全否定されて逆恨みしたゴブラヴは、1年がかりでモノマネのワザを更に磨き上げ、家財を売り払ってロンドンへ向かう。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:ロンドンでは、公演を控えたアールヤンがいる。彼に成りすまして暴れ廻り、アールヤンの評判を叩き落すため、ゴブラヴは活動を開始する……というお話。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:元々、ショウビズ(ショウビジネス)ものの旨味は、夢(ショウ)の中で夢(ショウ)を見る、より深く夢の階層を降りてゆくことによって、観る側の意識深層に触れる感覚を連想させることにあります。本作では、更にSRK本人の芝居とリアルが混在する。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日
『ファン』:名前こそ変えているものの、冒頭のアールヤンのフィルモグラフィーはSRK本人のものだし、そもそも「ファンがいるから、今のボクがあるんです」というSRKが普段から口にしている言葉を巡る物語でもある。アールヤンは限りなくSRK本人に近い。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:それを無邪気に肯定するだけだったら、ただのプロパガンダだけど、ストーカー化するファンであるゴブラヴ側の理(それがひとりよがりなものであっても)にもなるべく寄り添うように描かれていて、理解不能なモンスターとしては描いていないんですね。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:物語はファンであるゴブラヴの語りで始まり、「熱心なファン」の彼の生態をコミカルに描きながら、徐々に映画的なデフォルメに見せかけて、やがて一線を越えてしまうゴブラヴの「逸脱」を描く。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:いや、ここまでならお約束だけど、演じてるのは両方SRKだからね(爆 日本なら、福山雅治がスタア役とストーカーの両方やってるようなもの。スタアでも何でもない役者さんがやるならともかく、現役の大スタアのSRKが、自分に寄せた役を演じてる。#fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:作中のアールヤンは、若手スタアに舐められたり、SNSで「最近落ち目だし」とか書き込まれたり、ゴシップニュースで言われた放題だったりとか、現実のSRKに向けられてそうな悪意も盛り込んでくる。 #fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:挙句に、ゴブラヴの暗躍でファンの信頼を失い、ボイコット喰らって誰もいないコンサート・ホールに呆然と立ち尽くすとか(爆 およそ世の「スタア」と称される人々が悪夢としてうなされそうな絵面を、よくもまあ、次から次へと(^^;; #fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:勿論、ファンとの関係性だって、常日頃、SRK本人の口にしている「ファンあってこその自分」という言葉の裏面……暗黒面にまで足を踏み入れる。一歩間違えれば、現実のファンを不快にさせ、反感を抱かせる恐れもあるのに。 #fr16_n #IFFJ2016
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『ファン』:自分自身のプライベートも、悪夢も、更にはファンとの関係性まで捲き込んで、全部娯楽(エンタメ)に注ぎ込む。この覚悟というか、胆力の凄まじさよ。ここまでやるスタアは、ハリウッドにもそうはいないですよ。圧倒されますよね。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日
『ファン』:さて、もうちょっとだけ。あらすじでも触れましたが、『フルハウス3』に続き、本作もロンドンでのパートがあります。あちらでも出ていたスタアの蝋人形館が出てくる。そこには、ハリウッド・スタアに並んで、インド映画のスタア達の人形も並んでる。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日
『ファン』:そりゃまぁ、インドからの観光客目当てってのもあるんでしょうけど、英国側から見ても、インドとの距離は日本から見るより遥かに近いのかも知れない。この辺の英印関係の距離感って、不思議ですな。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日
『ファン』:そんなわけで、現実のSRKやファンも捲き込んで、演技の迷宮(ミラーハウス)にさ迷い込む、不思議なスリラー。SRKのファンであればあるほど、この奇妙な感覚を味わえると思います。これも是非、劇場で一般公開されて欲しい映画でした。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月12日