『ニールジャー』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/10/15(sat)鑑賞)
Neerja | Official Trailer | Sonam Kapoor | Shabana Azmi
監督:ラーム・マドゥワーニー
主演:ソーナム・カプール、シャバーナー・アーズミー、シェーカル・ラヴジヤーニー
2016年/インド/ヒンディー語/122分
原題:NEERJA
The Neerja I Knew (English Edition)
- 作者: Aneesh Bhanot
- 出版社/メーカー: United Newspapers
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: Kindle版
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本日の映画『ニールジャー』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。ハイジャック犯と対峙するCAの女性を描く実話ベースのお話だそうです。#fr16_n #IFFJ2016 pic.twitter.com/P9OUVCyner
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月15日
『ニールジャー』観終わりました。1986年、カラチ空港で発生したパンナム機ハイジャックで、機長以下が保安規定に従って早々に脱出してしまい、乗員代表として犯人と対峙することになったのは、若干23歳のチーフパーサーの女性だった…というお話。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月15日
『ニールジャー』:1986年、ボンベイ発フランクフルト経由NY行きのパンナム航空76便が、パキスタン・カラチ空港にトランジットで着陸した一瞬の隙を衝き、武装したパレスチナのテロ組織ANOのテロリスト4名が機内に突入。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:乗員乗客376名ともども、テロリスト達は機体を制圧する。だが、保安規定に従って機長・機関士が即座に操縦席から脱出し、機体は離陸不能となる。激怒した犯人たちは、空港当局に対して人質を殺害すると脅し、代わりのパイロットを要求する。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:一方、機内では、この日のフライトでチーフパーサーに昇進したばかりの若干23歳のCA(キャビン・アテンダント)、ニールジャーが、興奮する犯人を宥めながら、乗客の被害を可能な限り避けようと、必死の駆け引きを開始する…というお話。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:まずハイジャック映画として、よくできています。まぁ、犯人側が準備不足で、諸々段取り悪いんですが、そこは実話なのでしょうがない。制圧早々、機長に逃げられて、速攻で詰んどるしなー(-o-;; #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:更に、最終的に機内の補助電源が落ちて非常灯に切り替わったのを、特殊部隊の突入と勘違いして客室で乱射。そんなこんなで、ハイジャックは成功率が低いので、最近ではプロはあまりやらなくなります。(911のは、自殺攻撃の一環なので) #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:ただ犯人側がこんな調子でノープランの行き当たりばったり状態だと、対応する治安機関側もそこに引っ張られて、状況へのコントロールがなかなか握れない。その辺の先の読めなさが生々しい(そもそも実話ですが)。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:そのテロリスト達と機内で対峙することになるのが、ヒロインのニールジャー。23歳という若さですが、副業でモデルも務める美人で、この日のフライトで機内のCAをまとめるチーフパーサーに昇進したばかり。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:実話なんで落ちを先に言ってしまうと、乱射を始める犯人に対して、即座に乗客を機外に脱出させ、逃げ遅れた乗客を救おうと最後まで機内に残って、幼い子供たちの盾となって銃弾を受け、彼女は死亡します。その日は彼女の23歳の誕生日でした。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:その英雄的行為をインド・パキスタン両国政府のみならず、多くの米国人乗客を救ったことから米国からも讃えられることになるんですが、この映画ではそれを表面的な英雄譚ではなく、非常に個人的な「想い」を起点に描いています。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:彼女は離婚した前夫の理不尽な暴力に屈して、言いたいことも言えずに実家に逃げ帰ったということがトラウマになってる。犯人たちの暴力を前に、それがよぎる。暴力そのものへの怒りより、それに屈する自分をもう繰り返したくない。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:彼女の行為が「勇敢」であったことは万人が認めるにせよ、それは何に対しての「勇敢」であり、何を「恐れる」が故であったのか。この映画は、そこを掘り下げて描いて、ハイジャックという特殊な状況下の話で終わらない普遍性を獲得しています。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:男女の差、言語の差、国籍の差を越えて、何者かの力に屈して、誇りを失おうとしている時、彼女のように顔を上げ、「恐怖」と対峙して、為すべきことを為せるように。「勇敢」とはどういう心理操作なのか、をきちんと描いている。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:冒険小説の本質が暴力でもアクションでもなく、「克己(己自身を克える)」にあるとするなら、この映画は優れて良質の「冒険小説」でした。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:その他、犯人側のテロリストの、プロというより、街の頭の悪いヤンキーの兄ちゃんに拳銃持たせたような、次の瞬間何しでかすか判らない生々しい恐怖感とかも良かったです。バカにナイフとか拳銃とか持たせたら、あかんですよ(-o-;; #fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:特殊部隊スキーの皆様におかれては、パキスタン軍特殊部隊が出てくるものの、突入直前に犯人側が勝手に暴発してわやくちゃになるので、あまり見せ場は少ないです(爆 一応、最終的に制圧に成功するけど、乗員乗客に20名くらい犠牲出してるし。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日
『ニールジャー』:そもそも先進国の事件でもないので、諸々スマートでないんですが、自分的にはこれまで観たハイジャック映画の5本指に入るかな。それも概ね、ヒロインの人間性の魅力によって。一般公開は難しくとも、是非、何らかの形でリリースして欲しいです。#fr16_n #IFFJ2016
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月17日