『幕末太陽傳』@地元のシネコン(15/1/25(sun)鑑賞)
幕末太陽傳 デジタル修復版 Blu-ray プレミアム・エディション
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本日の映画『幕末太陽傳』@地元のシネコンに劇場入りしました。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』観終わりました。フランキー堺と石原裕次郎主演で古典落語の『居残り佐平次』を中心に、遊郭ものの落語数本と、幕末に高杉晋作一党が英国大使館焼討ち直前に品川の女郎屋に居残ってたむろしていた辺りのエピソードを絡めた喜劇映画。1956年公開。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:幕末の品川宿、遊郭旅籠の相模屋で、一文無しで豪遊した挙句、開き直って居残って下働きとなった佐平次。頭と舌が良く廻り、調子の良い佐平次が客や従業員の間を器用に駆け廻り、様々な問題を解決してゆく。そしてその相模屋には、同士の金策待ちで長逗留している高杉晋作らがいて…。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:一応、主役はフランキー堺の佐平次と高杉晋作の石原裕次郎なんだけど、基本『グランド・ホテル』形式で、相模屋の従業員、女郎達、客の様々なドラマが交差する中、最終的に佐平次が次々と解決して、やがて去ってゆくまでのお話。ただ佐平次の正体は、最後まで謎のまま。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:自分の心臓の薬(と本人は言ってるが、症状は労咳っぽい)を自分で煎じてたり、高杉晋作の懐中時計を直したり、と佐平次は妙に高スペックなのだけど、過去については、ヘボン先生に診察受けたことと、似たような女郎屋居残りを繰り返していたっぽい告白はあるのだけど。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:道化というか、ある種の妖精だよね。『ニッポン無責任時代』の植木等もそうだけど、出自不明のお調子者がぬるっとやって来て、異様に高いコミュニケーション能力で引っ掻き廻した挙句、周囲に幸せをもたらして、またぬるっと去ってゆく、という日本の喜劇の様式があるのかな。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:あと、落語原作ということと、古典芸能で基礎を作った俳優さんが多かったこともあってか、芝居とか台詞のリズムや切れが素晴しく、日本の古典芸能の精髄を凝縮したかのような喜劇空間が素晴らしい。完全に身体性の面から、これを今やれるのかと考えると、難しそうだなぁ。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
『幕末太陽傳』:そんなわけで、プロットも演出も役者の芝居も、高度に完成された日本的なリズム感が心地良い、ぎりぎりこの時代でなければ成立しなかった傑作喜劇でした。ご覧になる機会がありましたら、是非。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年1月25日
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