『手紙は憶えている』@TOHOシネマズシャンテ(16/11/7(mon)鑑賞)
【映画パンフレット】 手紙は憶えている 監督 アトム・エゴヤン キャスト クリストファー・プラマー, マーティン・ランドー, ヘンリー・ツェニー, ディーン・ノリス
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本日の映画『手紙は憶えている』@TOHOシネマズシャンテに劇場入りしました。アウシュビッツの生き残りのユダヤ人の老人が、痴呆症に苛まれながら、友人の手紙を元にナチス高官の生き残りを追うお話だそうですが、さて。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月7日
『手紙は憶えている』観終わりました。ほんの5日前の妻の死の記憶さえ覚束ない90歳の老人が、ヨボヨボとした足取りでナチ高官の「容疑者」を訪ね歩くお話。当然、相手もお爺ちゃん。震える手でゆっくり拳銃抜いて向けてくるとか、ユーモラス…いや、笑えないか(--;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月7日
『手紙は憶えている』:ともに老人ホームで暮らしていた妻の死後5日目、90歳のユダヤ人老人ゼフ(クリストファー・プラマー)は、同じホームの友人マックスの書いた手紙を胸にホームを後にする。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:彼の使命は、アウシュビッツ時代に彼とマックスの家族を皆殺しにしたナチス看守ルディ・コランダーを殺すこと。元ナチハンターで今は足腰が立たず身動きの取れないマックスの調べによると、終戦直後にドイツから北米に移民してきた「ルディ・コランダー」は4人。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:その中に、彼が殺さねばならない「本物」がいる。#だが、妻の死の記憶すら覚束ない認知症のゼフのために、マックスが書いた行動指示の手紙と交通機関などの手配に従って、ゼフは「容疑者」を訪ねる旅に出るが……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:ミステリーとしては「手紙による遠隔操縦(リモートコントロール)」という構造自体から予期される落ちとそう外れてはいないので、勘のいい観客なら、あらすじを聞いた時点で読めてると思います。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:回想などを使ってそこを深掘りする様子もないので、むしろそこはメインじゃないんでしょう。ナチスの悪行についてもあらかじめ所与のものとして、詳しく語られることもない。「家族が皆殺しにされた」という話も、ディティールを欠いたまま。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:結果的にそれもトラップなのだけど(^^;;、それはともかく。では、何なのか、というと、認知症で自我すらあやふやになった男の目線で見た「世界」の再認識。我々健常者の見知った日常が、どれほど脅威に満ちた「世界」なのか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:それはだって、目が醒めるたびに最愛の奥さんがそばにいないことにパニックになって、「君の奥さんは死んだ」と書かれた手紙を読んで「ああ」と呻くって、大概な地獄ですよ。それだけでも大変なのに、長い説明は覚えてられないし。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:それでもバリアフリーの考えが浸透している北米社会では、すぐに誰かがガイドしてくれるだけマシなんだけど(富裕層限定っぽいが(--;)。とはいえ、手元も覚束ない老人にグロックとか売ってんじゃねぇよ(爆 米国の銃社会は、本当にどうしようもないなぁ…。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:そんな感じで拳銃をポーチに入れて、「容疑者」を訪ね歩く。挨拶して、相手のウチに上げてもらって、ハンカチでも取り出すみたいに震える手で拳銃を取り出して相手に向ける(相手もお爺ちゃん)。緊張感も何もないユーモラスな動きだけど、洒落にならん(--; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:その内、うっかり殺人までやらかして(爆 それも暴力衝動が止められないと言うより、何か、こー、記憶と認知がぼやけて、日常と暴力の境界線もあやふやになり、うっかりフラフラ踏み越えてしまう、つー。んで、フラフラまた日常に戻ってくるんだけど(--;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:人はいずれ老いる。そして少なからぬ人々が認知症を患い、自己の記憶も自我(アイデンティティ)もぼんやりとあやふやになりながら、身体より先に魂を朽ちさせて。魔法のように高度に医療を発展させた先進国社会では、そういうこともあり得る。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:家族や周囲の迷惑はひとまず措くとして、本人的にはそれはそれで幸せなのか、どうなのか。あるいは、あやふやで、ぼんやりとした自分に使命(ミッション)が注入されて、そこへ向けて旅をしている間は、どうだったのか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
『手紙は憶えている』:まぁ、「認知症のお爺ちゃんの冒険のお話」で素直にはらはらして観ててもいいんですが、自分や家族、みじかな人々がいずれ身を置くかもしれない「世界」の映画として、興味深く観れました。そんな映画でしたね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年11月12日
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