『可愛い花/情熱の花』@ラピュタ阿佐ヶ谷(16/12/10(sat)鑑賞)
本日の映画『可愛い花/情熱の花』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。ザ・ピーナッツ映画2本立て。『可愛い花』が1959年公開、『情熱の花』が1960年公開で、それぞれ1時間に満たない短編。メイン公開映画の幕間上映用のフォーマットですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花/情熱の花』観終わりました。『可愛い花』は割と正統派アイドル・コメディ。オーディション中に株ニュース聞く岡田眞澄のイケメン・ボンクラ・ゲスP振りが異彩を放ってたがw 『情熱の花』はアイドル映画なのに、ノリが完全に『事件記者』だった……(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花』:ミサイル・レコードのボンクラ・ディレクター岡本(岡田真澄)は、自分を頼ってきた弟分を適当に追い払って、ライバル社のアトミック・レコードからデビューされてむざむざヒットスタアにされてしまい社長から叱責される。ライバル社をしのぐスタアを見つけ出せ、と。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花』:加えて、探偵の妻(白木万里)は、彼にレコード会社を辞めさせて自分の助手をやらせようと、あれこれ勝手に画策中。確かにここらでヒットスタアを見つけなければ、いよいよ馘が危うい。そんな彼の前に、化粧品会社の令嬢エミと往年の大物歌手の娘ユミが表れる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花』:ふたりは実は双子で、不仲な両親に従い、互いの存在も知らずに育ったのだ。ひとりひとりのオーディションでは才能を感じなかった岡本は、仕事抜きで両親の仲を取り戻したい双子の手助けをしてやる。その甲斐あって両親は仲直り成功。#fr16_n
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『可愛い花』:だが、その両親からはオーディションで双子を落としてくれ、と頼まれる。娘たちが軽薄な芸能界に入ることを望まなかったのだ。双子の才能をまったく見抜けていない岡本は安請合い。さらに面倒だからまとめてやっちまえと、ふたり一緒にオーディションを実施。#fr16_n
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『可愛い花』:ところが、ふたり揃った双子の歌声はスタジオから、社内全体を魅了し、瞬く間にデビュー決定! ところが、スタジオに紛れ込んだ岡本の弟分の画策により、契約書をすり替えられて、双子の身柄はライバル社に掻っさらわれる。当然、岡本は馘となるが……というお話。#fr16_n
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『可愛い花』:「いい加減で無責任」を絵に描いたようなイケメン優男の岡田真澄がサイコーでw、株が趣味なので、株価ニュースの時間になるとオーディションの最中でもラジオを聴きだすわ、「僕にも男の意地がある」と啖呵切って嫁に金はたかるわ、見事なクズ業界人(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花』:この嫁も嫁で、「今の仕事は亭主に向いてないので、自分の助手になった方がいい」と信じて、旦那の会社に乗り込んで社長の浮気現場を押さえ「奥様にバラされたくなければ、旦那を馘にしろ」と(爆 何なんだ、この夫婦(^^;; これで意外と釣り合い取れてるのか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花』:周りがこんな連中ばかりなので、デビュー直後のザ・ピーナッツが演じる双子の純粋さ、尊さが素晴らしい(ちょっとふっくらしてるけど(^^;;)。尺が短めなこともあってテンポは軽快。#fr16_n
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『可愛い花』:冒頭いきなりフランス語の語りから入ったり、観客の不意を衝いて驚かせる仕掛けが散りばめられています。軽薄で図々しくて、すぐに余計な口を滑らせる岡田真澄をはじめとする会話の軽やかさと相まって、日活らしい洒落てスマートなアイドル・コメディでした。#fr16_n
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『情熱の花』:救護員から抜け出した田村少年は、街で知り合ったチンピラに唆されて楽器店からトランペットを盗み、チンピラが店員を刺し殺す場面を目撃してしまう。その後、田村少年は婦警の多美子(稲垣美穂子)に補導されて救護院に戻されるが、殺された店員は多美子の兄だった。#fr16_n
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『情熱の花』:互いにそうとは知らぬまでも、田村少年は抱えた秘密ゆえに心を閉ざし、好きだった音楽や楽器から身を遠ざけようとする。そんな田村少年の心を開きたいと、警視庁音楽隊のトランペット奏者・須川(沢本忠雄)やザ・ピーナッツに、救護院の慰問を頼むのだが……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『情熱の花』:不良少年ものなので『中学生日記』的……と言うより、同じ日活の『事件記者』シリーズに近い手触り。まぁ、あっちで新人記者の菅ちゃんを演ってた沢本忠雄が出てるってのもあるけど、警視庁音楽隊が全面協力ということもあって、優等生的な作りではあります。#fr16_n
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『情熱の花』:前作『可愛い花』から1年後のザ・ピーナッツは、今回はゲスト扱い。でも50分のお話で、3曲くらいは歌ってますからね。まぁ、曲が事件解決に繋がるような絡み方ではないんですが、それでも双子のハーモニーの美しさは圧倒的で、見事に場をさらっていきます。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『情熱の花』:お話自体は不良少年もののプロットを過不足なく素直にまとめたもので、ストーリーだけでなく、演出も気を衒わず、教科書的。その分、喰い足りなさもなくもないんですが、映画としての主役はあくまでザ・ピーナッツなので、そこは出しゃばらなかったということかしら。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花/情熱の花』:で、2作通しで観て、驚くのが録音の良さ。フィルム状態が良いので、50年以上前の本公開時のフィルムを使ってるとは思わないのだけど、モノラルとはいえ、ザ・ピーナッツの歌声にも音割れとかひずみは感じられなかったしねぇ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日
『可愛い花/情熱の花』:むしろ、本公開時は音響施設が追いつかなかった劇場がほとんどだったのではないか。先日、立川シネマシティで観た『タクシードライバー』もだけど、時を経た我々後世の観客こそが、創り手の本当に観せたかったものに触れられてる、というのも不思議な話ですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月10日