『喜劇 駅前開運』@ラピュタ阿佐ヶ谷(16/12/13(tue)鑑賞)
本日の映画『喜劇 駅前開運』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1968年公開。お馴染み駅前シリーズ第22弾。いつもの面子のいつものドタバタなんだろうけど、今回は藤田まことが出るのか……。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』観終わって、ちょっと時間を置きましたが、少しだけレビューを。いつもの面子のいつものドタバタ喜劇。今回は東京赤羽の商店街を舞台に、スーパーと商店街の小売戦争からゴミ処理場建設を巡る反対運動のお話。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』:商店街の雑貨屋店主の伴淳三郎、スーパー店主のフランキー堺。踏み切りで分断される赤羽駅西口と東口で、新興の団地住民の顧客を奪い合う。その一方で、西口東口のコミュニティ統合に繋がる再開発「グレート赤羽計画w」を提唱するコンサルタントが森繁久弥。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』:そこに小売の過度の安売りを阻止せんと暗躍するメーカー・流通のエージェント達。住宅地のそばで強行されるゴミ焼却場建設計画…などなど、90分で片付けるには情報量は異様に多いんだけど、何となく笑ってるうちに、それなりに筋が通っているように見える不思議。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』:今回のお話は、自分が観たこれまでの『駅前シリーズ』の中でも、もっとも舞台となる「土地」の意味を重視していて、終戦直後、東北から物資を調達してきた闇屋の男たちが、荷物を手に東京に入ろうとする際の入口の地が、ここ赤羽であったと。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』:そこで「市民に安く、大量の物資を届けたい」と志した若者たちが、戦後20年を経て、それぞれの理想とする小売業のスタイルを巡って、相争うというのが物語冒頭の基本構図。それが商店街のオヤジとスーパーの店主で、安売りの泥仕合というのが笑っちゃうんだけど。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月13日
『喜劇 駅前開運』:基本的に登場人物みんな図々しくて、手前勝手で、喰えない連中ばかり。消費者は安売りに貪欲で、安い値札をさらに値切り倒す。誰も彼も、自分のエゴに屈託なく正直なんだよね。それが同時に、周囲の人々への愛情や共感とも、共存している。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月14日
『喜劇 駅前開運』:エゴは主張するんだけど、口にしたら気が済んだ、ってことなのか?(^^; 皆、口では勝手なこと言い倒してるくせに、周囲との協調を壊してまで固執する様子もない。日本の下町型の下世話なコミュニティの落とし所は、案外この辺にあるという見立てなんだろうか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月14日
『喜劇 駅前開運』:こんな連中の中から、森繁久弥を押し立てて、住民運動が自然発生する。理念先行というより、地域コミュニティ全体への危害が迫っていると認識したからなんだろうけど、この「運動」の立ち上がり方も、日本の村落共同体の意思決定プロセスを継承しているのかしら。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月14日
『喜劇 駅前開運』:とは言え、彼らの「運動」は、本格化する前にあっけなく挫折し、ラストは商店街のお祭りに焼却場のススが降り注ぐ。絶望的な結末……に後世の観客からは見えるんだけど、「あはは、変な顔!」と互いに笑いあって、誰も懲りてない(^^;; #fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月14日
『喜劇 駅前開運』:多分、彼らはメゲずに次の地域の課題に立ち向かってゆくのだ。あいも変わらず、日々のドタバタを繰り返しながら。そこまでのバイタリティを含めて、これが作り手が描く地域コミュニティの理想的な在り方なのかもしれない。そんな愉快な映画でした。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月14日