『ドント・ブリーズ』@TOHOシネマズ新宿(16/12/19(mon)鑑賞)
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本日の映画『ドント・ブリーズ』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。「息も出来ない」……息すると殺されます、というお話だそうですが、さて(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月19日
『ドント・ブリーズ』観終わりました。郊外の過疎地区にひとりで住む盲目の退役軍人が、小金を貯め込んでいると聞いて忍び込んだ若者3人。だが、老人は壊れた殺人機械でした、というお話。良く出来たスリラーの佳作であると同時に、弱者が弱者と喰らい合う今の米国の地獄絵図でもあり。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月19日
『ドント・ブリーズ』:デトロイトの少女ロッキー(ジェーン・レビ)とアレックス(ディラン・ミネット)、マネー(ダニエル・ソバット)は、警備会社勤務のアレックスの父親が保管する鍵で空き巣狙いを繰り返していた。そこへマネーが大金を貯め込む退役軍人の話を聞き込んでくる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:湾岸戦争で失明して退役し、交通事故で幼い娘を失って、大金持ちの加害者から多額の賠償金をせしめたのだという。そんな老人から金を奪うことに抵抗を覚えるアレックスを、幼い妹を連れて一刻も早くデトロイトを出たいロッキーが押し切って、決行することに。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:郊外の過疎地区の一軒家に、犬と一緒に住んでおり、ほとんど自宅から出てこない。老人と犬は薬で眠らせることにして、3人は深夜に邸内に押し込む。だが、家探しをする内に、老人が目覚めてしまう。さらにマネーが持ち込んだ拳銃であっさりと彼を殺害してしまう。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:そして邸内の出入口を封鎖した老人は、残るロッキーとアレックスを狩るべく、行動を開始する……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:枠組みとしては午後ロー級のシンプルなB級スリラーで、登場人物も舞台空間も限定される低予算映画なんですが、編集のタイミング調整とレイアウトが上手いので、観てる間は絵面が意外とリッチに見える映画です。この隙のなさなら、米本土でヒットしたのも納得。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:根幹となるアイデアは誰でも思いつきそうなものなんですが、それをヒットに繋げるためのあの手この手のチューニングがプロの仕事(^^)。キャラ配置の妙から、プロットの緩急、音響の作り込みまで。低予算なればこそ、その国の映画界の基礎体力が問われます。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:往時の邦画もこの辺が上手かったけど、いま一番脂が乗ってるのは韓国映画だし、本作でハリウッドも負けてないのを証明してくれました。まぁ、こういうのはそれなりの数作ってないと、インフラとして維持できないからなぁ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:内容に踏み込むと、老人は盲目なのですぐ目の前にいても気づかれないこともあれば、真っ暗闇でも音と匂いで居場所をすぐ掴まれたりと、健常者相手とルールが違う。この映画のスリラーとしてのキモがここにあることを作り手は熟知してる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:またこの老人が、「かわいそうなお爺ちゃん」から、転がるように人としての境界線を鮮やかに踏み抜いてのけるキャラで(爆 「実は殺人機械でした」なんてのは序の口で、もっと根源的に壊れてたことが発覚する、そこが一番怖かったorz #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:ヒロインも貧困な壊れた家庭で、DVを受けながら育ち、幼い妹と街を出ることだけを夢見てる。弱者と弱者が奪い合って殺しあう、無惨窮まりない話ですよ。そしてそれは、この映画の舞台となったデトロイトのような北米の貧困地帯では当たり前の風景でもある。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日
『ドント・ブリーズ』:そこへの視点もそっと遠景に捉えているのが、この映画の言外の豊かさを支えています。たわいもないワンアイデアのスリラー映画にも関わらず、観てるこっちも息を潜めてスクリーンに観入ってしまう、存外に味わい深いリッチな映画でした。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月20日