『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』@ラピュタ阿佐ヶ谷(17/1/24(tue)鑑賞)
クイーン・オブ・ジャパニーズ・ムーヴィー 野良猫ロック~女番長ブルース―Hotwax special collection
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
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本日の映画3本目『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1972年公開。『女番長』シリーズ第2弾。今度は京都・大阪でヤクザと対決だそうです。……ポスターでヒロイン池玲子が片ぱい露出してますが(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月24日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』観終わりました。あれ? 前作よりちゃんとドラマしてる(^^;; まぁ、逝かれたピンク映画感が薄くなって(何故かSM色は強化されてたがw)、任侠映画色が強くなった分、お話の骨格が強化されて、普通に観やすくなってる印象。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月24日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:東京から京都に流れ着いた真紀(池玲子)率いるパール団。舞妓はんの格好で修学旅行生にエロ写真を売りつけたり、セーラー服の女子修学旅行生の売春を仲介したりの毎日。そこへ大阪から攻め込んできたユリ(風間千代子)率いる黒百合団と抗争勃発! #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:万博跡地での最初の激突は、レーサーの卵でユリの幼馴染、栄三(宮内洋)が割って入ったことでドロー。以後、京都vs大阪のズベ公対決はことあるごとに繰り返される。一方、市街地の墓地を叩き売ってあぶく銭を掴んだ好色坊主から大金を巻き上げる。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:ところが好色坊主の背後についていた黒地組に、パール団は目をつけられた。栄三を捲き込んで窮地に追い込まれたものの、栄三の先輩・不良番長・宮原(梅宮辰夫)の介入により一時は窮地を脱する。だが、黒地組はそれでも諦めない。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:黒地組組長(小池朝雄)は、京阪神のズべ公どもをコールガールにして巨大売春組織を築き上げんとする野望(…)を抱く。タイマン勝負で真紀に敗れ、栄三にも振られたと思い込んで自棄になったユリにつけ込み、手下のスケコマシにユリを抱かせる。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:黒地組の支配下に堕ちたユリを筆頭に黒百合団を強制的にコールガールとし、「牝犬狩り」と称して街の不良少女どもを狩り始める。パール団の団員たちも、次々に黒地組の魔の手に落ちてゆくのだが……というお話。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:一応、世界観は前作とゆる~く被っているものの、別に続編というわけではなく、団の名前は別だし、前作ラストでぶっ殺された小池朝雄がしれっと復活してまたラスボスしてる(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:あと、前作でバンバンやりまくってたヒロイン池玲子が宮内洋に抱かれるシーンで「実はあたい、初めてなの……」とか言い出すのだが、お前、自分は処女のくせに、手下の娘たちに売春だの美人局だのやらせてたのか!?(爆 #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:と言うか、前作では「あたしが誰に抱かれるかは、あたしが決めるんだよ」という性の自己決定権宣言みたいなことを言い出して、挙句、権利を濫用して、本命の男との関係こじらせるという、しちめんどくさい乙女心を描いていたわけですが(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:今回はその辺ちょっと抑えめで、普通に三角関係とかやってます(まぁ、濡れ場もあるし、脱ぎっぷりもいいし、縛りもありますがw)。アレですかね。前作は性に奔放過ぎて当時の男性客を引かせたか、どこかから怒られたか。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:今回はその代わり、池玲子が自分を捨てた母親と再会したり、さっきも触れた三角関係話をやったり、意外(?)とまともに女のドラマをやってます。特にその母親(小池明子)が、幼い娘と亭主を棄て、若い大学生と駆け落ちしたという酷い女なんだけど。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:娘の前で言い訳ひとつしない。「自分の気持ちを貫いただけ。後悔なんかしてない」と言い放つ姿は、確かにこの娘にしてこの母ありと思わせ、凜として美しい。この映画が意外と拾い物だと思わせるシーンのひとつです。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:で、今回のイケメン枠の宮内洋。1973年公開ってことは…まんま『仮面ライダーV3』の放映中やないかーい!(爆 「V3、かっけー!」と全国のちびっ子が瞳を輝かせていた同じ頃、劇場で池玲子のおっぱい揉んでたのかー。<いいけどな(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:まぁ、基本的には熱血漢で誠実な青年役だし、モータースポーツ好きというところとか、『V3』の風見志郎にイメージが重ならなくもない。この辺、当時の東映が、このシリーズにどこまで本気だったのか読みづらいな。ゲストで梅宮辰夫とか出てくるしw #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:後は悪役の小池朝雄で、前作ラストであっさりぶっ殺されて復活したせいか、自分の知る小池朝雄史上、最高に憎々しい外道ぶり(^^) おまけに誰も訊いてないのに「戦争で行方不明扱いで、復員したら戸籍まで消されてた」というルサンチマンを開陳。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:「だから」ズベ公をコールガールにして、それを資金源に関西暗黒街を制覇するのだー、と。……やっぱ、その戦中話、要らなくないか?(爆 まぁ、その恨みつらみがあってか、後半は外道炸裂、騙すわ縛るわ犯すわ殺すわと大暴走。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:終いには、ヤクザに短ドスで穴だらけにされた宮内洋を足蹴にする。許せぬ。『V3』を観ていたちびっ子の成れの果てとしては、許してはおけぬ(-o-;; 観客の怒りがMAXに達したクライマックス、短ドスを懐に抱いた池玲子が小池朝雄をつけ狙う。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:しかし、ボディーガードに囲まれた小池朝雄に隙はない。だが、とあるホテルの入口で、回転ドアに手を掛けたその瞬間……!というラストの見事さは、純粋に任侠映画、クライム・アクションの暗殺シーンとしても屈指の名場面です。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:映画全体としては必ずしもバランスがいいとは言えないし、設定も穴だらけなんだけど、こういう見事なシーンがひとつふたつあると、「ああ、ちゃんと映画を観たな」という満足度が違ってくる。こんなピンク映画もどきの映画なのにね(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:ちなみにこの『女番長シリーズ』、東映のことなので「もしや」と思って調べてみると、案の定、1970年公開、和田アキ子主演でスマッシュヒットした日活映画『女番長 野良猫ロック』シリーズの後追い企画(爆。そんなこったろうと思った!w #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:まぁ、あっちは日活らしいライトアクションで、エロ要素は少なめなようですが(未見)。それが東映で同じことをやろうとしたら、こうなるというのがよく判らないというか、非常に納得できるというか(^^;; 結局、別なものにしちゃうんだよね。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日
『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』:世間一般の映画史的には無視されるジャンク映画と言っていいんだろうけど、それだけに70年代初頭の日本社会と東映の息吹を濃厚に反映した映画として、非常に魅力的な映画です。……まぁ、そうは言っても観る人選ぶよね(^^;; そんな映画でした。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月26日