『大悪党作戦』@ラピュタ阿佐ヶ谷(17/1/28(sat)鑑賞)
本日の映画『大悪党作戦』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1966年公開。石井輝男監督の強奪(ケイパー)もの。この時代の邦画タイトルのこのパワー感がいいよね(^^) 制作は東映なんだけど、宍戸錠も出演してるそうで。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月28日
『大悪党作成』観終りました。競馬場の売り上げを狙った強盗団のお話。序盤は都会の現金襲撃作戦。後半は裏切って金を持ち逃げした仲間を追って、山頂付近を雪で覆われた立山連峰での追撃戦。ただし、みんな60年代紳士なんで、スーツで山岳戦やるという(^^;; #fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月28日
『大悪党作戦』:競馬場で男がナイフで顔を斬りつけられる。斬られた男とその仲間が即座に追いかけ、捕まった男……皋(コウ)(宍戸錠)はホテルの一室に連れ込まれる。やがて、その皋の前に揃った男女6人。更にここにはいない内通者を含めて、競馬場の現金強奪を目論んでいた。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:そこに一枚噛むために、轟一郎(高英男)の顔を斬りつけた。顔に包帯を巻いて襲撃に参加しては、目立ってしょうがないだろ……と、首謀者の群(嵐寛寿郎)にふてぶてしく応える皋。しかし襲撃決行日は目前。これを見逃しては、次のチャンスはいつになるのか判らない。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:やむなく皋をチームに加えることに。だが、皋は襲撃の情報を聞きつけた別組織の人間で、更に群の愛人リカ(真理明美)も裏切る気満々で皋に近づく。そして決行当日、緻密な計画に沿ってまんまと襲撃は成功! 当日売上金1億円を奪取する。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:が、現金を集結地に運ぶ役の女ドライバーが、チーム仲間の男と現金を持ったまま逃走。追跡の結果、立山連峰に逃げ込んだことが判る。チームの残りの面々も山中に分け入っていく。更にそこへ、皋の仲間のギャング達も追ってきて……というお話。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:まず石井輝男が監督なんで東映だと思い込んでましたが、実際は松竹。キャスト陣は宍戸錠以外はいつもの石井組中心のようですが(由利徹まで無理やり出てる(^^;;)。で、東映ギャングスタ空間に、日活スタアのいつもの宍戸錠が参加するという不思議な世界観に。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:石井輝男映画だけにスピード感はあるし、どいつもこいつも喰えない悪党ばかりで楽しい。60年代クライム・アクションだけあって、理詰めでプロットが組み立てられてて、裏切る奴が裏切る。これこれこういう状況だから、こいつは今は裏切らないとか、ゲーム的。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:60年代的と言えば、基本的に各キャラの過去話はなし。悪党が欲得づくで動くのは当然だから説明は不要。後は芝居の積み重ねで、そのキャラの性格や立ち位置は判るし、それで話は成立する。観客も物語に感情移入できる……そういう時代だったんですね。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:同じく60年代的な点としては、終盤の雪の立山連峰での山岳追跡シーン。ぞろぞろとスーツにコート姿の男たちが拳銃片手に山中をうろつくシーンは、今の基準で見れば異様なんだけど、しかし、なんでこんなところでまでスーツ姿なんだろう。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:当時のクライム・アクションというジャンル映画が求めファッションの記号性が、リアリズムへの欲求を上回っていたってことなのか。使ってる武器も、交戦距離が遠距離になりそうな山中での戦闘で、拳銃中心の装備というのもリアリズムという点では変だよね。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:そこのディティール描写に拘らない、ということは、その必要性を作り手が感じなかったということです。当時だって、ミリタリーマニア、登山マニアはいたでしょうが、そういうニッチな観客層に依存する映画ではなかったんでしょう。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:今だったら、こういう映画を観に来る観客の中核層は、そういう部分でリアリティに欠く描写を一番嫌うし、変な描写をしたら即座にSNSとかで大声で触れ廻るでしょうから、手は抜けないはず。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:そう思って観てると、当時の物語を描く上でのリアリティのバランス感覚が見えてきて面白い。もう一歩、踏み込んでみれば、現代の私たちが映画やアニメに求めているものだって、今の時代なりの記号性とリアリティの産物なんですから。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:とは言え、クライマックスの雪山での攻防戦は絵面的にスケール感があって面白かったし、現代風にチューニングしてリメイクしても面白くなりそうだなと感じました。当然、武装はライフル中心にして、登山ネタも盛り込んで、山岳サバイバルな感じで(^^;; #fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017
『大悪党作戦』:あとやっぱり、このタイトルがいいよねぇ。タイトルだけ使わせてくれないかなってくらいw こういう堂々としたタイトルに負けないお話をやってみたいものですな。#fr17_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2017